とある日、聴いた話 2



第一話

 砂漠を旅している時。
 水筒の中に水が半分残っている状況で・・・、

 「もう半分しか残っていない」
 と思う人と、

 「まだ半分も残っている」
 と思う人では、生存の確率が大きく違ってくる。


第二話

 とある島に、ふたりの少年が居たそうです。

 小高い山の上に登った時、ひとりの少年が言いました。
 
「なぁ、いま沖を行く船は、どこに行くのかなぁ?」

 それには答えずに、もうひとりの少年は言いました。
 
「おい、そろそろ山桃の実がなりそうだぞ」


 一人目の少年は、やがて島を出て、新しい土地で新しい生活を始め、
二人目の少年は島に残り、家業を継いだそうです。

 ・・・貴方は、どちらの少年に自分の面影を見ますか?


第三話

 人は自分や他の人のために
 +(プラス)のことも
 −(マイナス)のことも言う。
 口から言う。

 『吐く』という字は
 『口と±(プラスマイナス)』 からできている。

 だけど、
 苦しい時や夢や希望がある時に
 マイナスなことを言わないでみよう。
 するとマイナスがなくなって
 『叶』という字ができる。

 マイナスなことを口から言わなければ、
 君達の夢や希望は
『叶う』んだ。


第四話

 「高い所から夜の町を見下ろすとき、
  みんな似たようなことを考える。
  あの小さな灯りの一つ一つに、知らない人のささやかな、
  それでも かけがえのない暮らしがあるんだって、
  そんなことを考える。

  でも、そのあとは二通りに分かれる・・・」


 「そのささやかな暮らしのために祈る人と、 
  そのささやかな暮らしを呪う人と・・・・・」


 「・・・・・。
  私は・・・、
祈る人になりたい・・・


                   〜本多 孝好「 祈灯 」

第五話

 「山に登るのは簡単じゃないさ・・・。
  登っている途中は苦しくて、
  周りの景色を楽しむ余裕なんてなくなる。
  登り始めたら最後まで登ってみないと苦しさだけしか残らん。

  そして、山に登り切ったとき、
  そこが頂上だという満足と達成感があるんだけどなぁ・・・、

  それだけでは終わらん。
  そこからまた違う山が見えたとき、
  そこに登りたいと思ってしまう・・・。

  ・・・・・。

  
夢が、いくつあってもいいさ。
  ひとつに縛られることはない。」

 
             七倉 克彦「 白線流し 」より


第六話

 一年の大切さを知るには、
  落第した学生に
  聞くと善いでしょう。

 一ヶ月の大切さを知るには、
  未熟児を生んだ母親に
  聞くと善いでしょう。

 一時間の大切さを知るには、
  待ち合わせをしている恋人に
  聞くと善いでしょう。

 一分の大切さを知るには、
  電車に乗り遅れた人に
  聞くと善いでしょう。

 一秒の大切さを知るには、
  たった今、事故を避けることが出来た人に
  聞くと善いでしょう。

 10分の一秒の大切さを知るには、
  オリンピックで銀メダルに終わった人に
  聞くと善いでしょう。

 だから、
 あなたの一瞬一瞬を大切にしましょう。
 そして、
 あなたはその時を大切な誰かと 過ごしているのなら、
 十分に大事にしましょう。
 その人は、
 あなたの時間を使うのに十分ふさわしい人でしょうから。

 そして、
 時間は誰も待ってくれないということを覚えましょう。
 昨日は、もう過ぎ去ってしまいました。
 明日は、まだ分からないのです。
 今日は、与えられるものです。

 だから、英語では
 今をプレセント(present)と呼びます。


第七話

 旅仲間との会話。

 「荷物を持ちすぎるなよ。
  両手いっぱいに抱えていると、
  肝心な時に身動きがとれなくなるぞ」

 「それって、人生も一緒かもしれないね」


第八話

 思い出した会話

「就職活動もせなあかんけど・・・、
  どの業界、どの会社なら安定してるのか。
  それが、まださっぱり分からんねん・・・」

 「安定を求めるより、不安定に強くなった方がいいぜ」


第九話

 旅仲間との会話。

 「もう何ヶ月も旅を続けながら考えてるんですけど、
  やっぱり人生には “答え” なんてないんでしょうか・・・?」

 「君が死ぬとき、君自身が
“答え” になっているよ」


第十話

 旅仲間との会話
 (ツーリストバスの乗り合い所にて、多くのバックパッカーと一緒に
  いつ来るとも分からないバスを待っていたとき)

 「ホントにたくさんのヤツが旅をしてるよなぁ・・・。
  いったいみんな、どこへ行くんだろう・・・?」

 「きっと、
“ 自分を呼んでいる場所 ”へ、行くんだよ」


第十一話

 思い出した会話

 「旅に出たい旅に出たいって言うけどさ、
  いったい旅に出ると何が変わるっていうわけ?
  いろんな国を回ったって、いずれは生まれた街に戻るんだろ?
  結局、何も人生変わらないんじゃないの?」

 「帰る場所があるから、“旅”は“旅”になるんだよ。
  それに・・・、
  “人生”はもしかしたら何も変わらないかもしれない。
  でも、
“ 人生観 ”は変わるんだ。
  この前までの“日常”も、“旅”に変えることができるんだ。
  それだけでも、旅に出る意味はあると思ってる」

 

   

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