<旅の報告 その14> 

道中記 パート14

 「時代屋 武ちゃんの安来節全国放浪の旅」 

       どじょうすくい全国修行の一人旅・・・旅日記
                                                        <→宮崎→>

10月9日(日) 宮崎公演

 今朝は道の駅「フェニックス」で、車の音や人の騒音で目が覚めた。オートバイのグループ20人ぐらいが座を組んでしゃべっている、車から外に出ると、その中の一人が話しかけてきた。『どじょうすくいをしながら全国を廻っているのですか?がんばってくださいね!』と言ってくれた。これも派手な武ちゃん号のイラスト看板のせいだな、と苦笑い・・・(笑)。今日は日曜日のため、車や人の出入りが活発だ。

 9時に出発、日南市北郷町へとドライブ、北郷町役場の駐車場に車を止めて本日の訪問先、特養老人ホーム「河鹿の里」小玉課長に電話をかけて迎えに来てもらう。『11時半、役場まで迎えに行きます』と言われたので、役場に駐車したままコンビニに立ち寄ったり、近所を散策しながら時間調整する。やがて、小玉課長さんが来られ初対面の挨拶、訪問先の順番が変更になりますが、と言われ、一回目の訪問先、養護老人ホーム「清風園」に案内してもらう。

 公演する場所は、立派な舞台のある会場で、大勢の皆さん方が熱心に見ていただき、当方も一時間を精一杯勉強させていただいた。どじょうすくい体験講座では、女性職員の方に出ていただき、舞台で一緒に練習すると、一つ一つの動作が面白い!と場内は笑いと歓声が揚がって大いに盛り上がった(笑)。公演が終わると、こちらの園長さんに次の訪問先、「河鹿の里」まで先導していただき、安心して行くことができた(感謝)。

 一回目が養護老人ホームで、二回目は特別養護老人ホームの施設なので、こちらに入所の方は、車椅子の方がほとんどのご様子。こちらでは、ゆっくりと丁寧にやろうと心がけ、皆さんと一緒に楽しませてもらうよう心がけた。演技が終わった後の「どじょうすくい体験講座」では、女性職員の方二名がハッピを着て舞台に上がりヤル気満々!一文銭を鼻につけ、豆絞りでほうかぶりをするところから笑いが始まり、ヒョコヒョコと歩く動作もおおいに受けて、入所の方・職員の皆さん・武ちゃん共々、楽しいひとときを過ごさせていただいた。
 舞台を下りると施設長さんが『こちらには天然温泉の浴場がありますので入ってください』と言われ、ありがたく入浴させていただき、汗を流すことができた。

  
    養護老人ホーム「清風園」での「どじょうすくい体験講座」で〜す・・・♪                              ” 特別養護老人ホーム「河鹿の里」での舞台は「 大道・皿まわし 」でござ〜い ”

 施設を出たあと、大阪の宮崎県人会で懇意にさせてもらっている野村先生の実家で、お世話になる予定なので、電話をかけて道順を聞き、ようやく到着できた。挨拶のあと、ご子息に市内の料理店に連れてもらい夕食をご馳走になる。お家に戻ると、近所の皆さん方が集まっていただいている。宮本様宅で、本日三回目の公演をさせてもらうことになった(笑)。初対面の方々だが、同じ宮崎県人ということもあり、うちとけてお話ができる。演技は大道芸と安来節のレパートリーのフルコースをたっぷりさせていただき、その後は、皆さんに南京玉すだれや皿まわしを体験してもらった。その中で、8歳の奏子ちゃんが「皿まわし」と「南京玉すだれ」を熱心に練習をして、少し演技ができるようになったので、『明日の施設公演には一緒に舞台に出ようか?』と言ったら、『行きます』と言った、また、その子のお母さんも乗り気になってきた、『明日、連れて行きます!』と言われた、明日の公演が楽しみだ・・・(爆)。

 今日一日は三回公演だったが、楽しい雰囲気の中での舞台だったので、ほど良い疲れといったところだ。宮本様がお手配いただいた旅館に案内され、入浴してゆっくり休ませていただいた(感謝)。

1010日(月・祝)・・・「時代屋 武ちゃん・故郷に錦を飾る」の巻

 旅館「鈴の家」で朝食が済むと今日の訪問先、特別養護老人ホーム「くろしおの里」に向かう。10時開演と聞いていたのでゆとりをもって9時に到着した。施設長さんに挨拶が済むと、担当の方に控室を案内されて準備にとりかかる。間もなく、昨夜、野村さんのお宅でお世話になった方々5名が応援に来ていただいた。その中に10歳の中嶋奏子(みなこ)ちゃんがいたので南京玉すだれの舞台衣装を着てもらう。少しの時間、皿まわしと南京玉すだれを指導、本番の舞台で一緒に出演することにする。

 施設「くろしおの里」では職員の方々を入れ100名ほどだったろうか、皆さん方、熱心に見ていただき、特に10歳・奏子ちゃんの演技に注目が集まる。彼女にとって初めての舞台だったので、気分的にかなり舞い上がっていたようだが、若さと美貌・可愛らしさを武器に、衣装を着た奏子ちゃんの演技はたいしたものであった。お母さんも『娘は上がってしまい、少し失敗もあったが、それなりの演技ができ、良い体験をさせてもらいました♪』と言われた。彼女との舞台は「大道皿まわし」と「南京玉すだれ」の二つをして、あとは剣玉売りや安来節などを含め一時間の公演をさせてもらった。施設や応援に来ていただいた方々ともお別れして、一人武ちゃん号に乗って、故郷、児湯郡西米良村大字小川の実家に向かった。

  
        舞台前、奏子ちゃんに南京玉すだれの特訓をする・・・                                  本番の舞台では見事に決まった! ” 阿弥陀如来か釈迦無二か・・・でござ〜い♪ ”

 故郷に到着が早くなりそうなので、運転の途中で、実家の姉さんに電話をいれる。今夜は実家に小川部落の皆さん方を招いて、「時代屋 武ちゃんの安来節&大道芸」特別公演?の予定だったが、公演の会場が実家では狭いので、村の公民館に変更になった、との事である。当方としては願ったりかなったりだ、本当は旅の出発前から、故郷でやるときは公民館で村中の皆さん方に見てもらいたい、と思っていたのだ・・・(笑)。

実家には16時到着、今は亡き実兄の嫁、愛子姉さんと久しぶりの再会に懐かしく挨拶。シャワーで汗を流して昼食兼夕食をご馳走になる。公民館での公演は19時半開始と聞いているが、会場の雰囲気を早く知りたいので18時頃実家を出発、公民館に着くと扉は既に開放されていた。公民館は体育館みたいな大きさがあり、用具入れの物置を覗くと組立式の舞台があったので引っ張り出して舞台の設置にとりかかる。公民館全体を使うには、余りにも広いので半分のスペースを利用することにして、客席にはゴザを敷くことにした。準備中に、開演時間を間違えて来た、と18時頃から来られた人も居たが、辛抱強く開演時刻19時半まで待ってもらった(笑)。

 19時半、開演時刻になると村の人々が大勢集まっていただき、舞台時間は制限なしで、レパートリーのフルコースをたっぷりと披露させていただいた。どじょうすくい体験講座では、恥ずかしいのか?誰も希望者がないので、南京玉すだれを二名の女性に手渡して、前に出てくださいと言いながら南京玉すだれの体験講座です、と言うと次々と希望者が舞台に上がってきた。玉すだれを手にするのが初めての方ばかりなので、皆さん興味深く練習をされ、形が決まると大変喜ばれ、お客さんも盛んに拍手をしていた。続いて皿まわしの体験になると、子供さんたちも参加してとても賑やかになり、楽しい夕べとなって盛り上がった。どじょうすくい踊りのアンコール要請があったので、二回目は前回とは少し違った動作の「どじょうすくいパート2」を披露したが、これも好評だった。

  
      時代屋 武ちゃんの演技を見ようと、村の皆さん方が大勢集まっていただきました!                   南京玉すだれの体験コーナーで、皆さん方も熱心に練習されました・・・♪

 舞台が終わると客席に下りて、皆さん方と輪を組み、姉が用意してくれたビールを飲みながら、旅の話や昔話をしながら村の人たちと楽しいひとときを過ごすことができた。 皆さん方と別れて、実家に戻ったのは10時ごろだったと思う。風呂で汗を流したあと、姉と二人でビール・焼酎を飲みながら、夜遅くまでおしゃべりをして床についた・・・。


1011日(火) 武ちゃん・母校の中学校で公演

今日は母校の中学校と特養老人ホーム「天包荘」で訪問公演の予定なので8時に実家を出発、先ずは一時間ほどで母校・西米良中が学校を訪れ、稲田校長先生にお会いして現在の学校の事情や進学状況などを聞いたり、小生の現役時代のことを話し、旅の経過などをおしゃべりして一旦学校を出る。母校での公演は12時半からだが、校長先生はこれからご出張だそうで、公演は見てもらえないそうだ・・・(笑)。現在の生徒数は、一年生から三年生まで総勢33名だそうだ。僕らの現役の頃は、三年生だけで80名ほどで2クラスだっただったが、過疎化で人口が減少しているのがうかがえる。

 特別養護老人ホーム「天包荘」に向かうが、途中の道路沿いにある姉の家に立ち寄り、姉と久しぶりの再会をした。姉も老人ホームに、小生の舞台見学に行くらしい。

「天包荘」に到着すると施設長さんにご挨拶したが、小生(武ちゃん)を子供の頃から知っている人らしい?こちらは物覚えが悪く、余り覚えていないが・・・(笑)。生活相談員の方に案内されて舞台を拝見、公演の準備にとりかかる。

開演の11時になると、昨夜、公民館でお会いした人も小川地区から見学に来られ、総勢55名ほどの皆さんと一緒に楽しいふれあいのひとときを過ごした。舞台の時間は30分間だったが、真剣に・丁寧に・リラックスしながら演技をしたつもりだが、故郷の皆さん、喜んでくれたかな・・・?

  
      特養老人ホーム「天包荘」のフロアに、こんな長寿番付表が・・・                                  長寿番付の東西横綱のお二人と記念写真を撮ってもらった!

老人ホームでの公演が終わると、時間がないので舞台衣装のまま車に乗って中学校に行き、橋之口教頭先生にお会いして体育館に案内された。途中、廊下などでは後輩たちが大きな声で『こんにちは〜!』と言ってくれる。懐かしい!体育館で準備を済ませて待つ、定刻の12時45分になっても誰も入ってこない・・・どうなっているのだろうと思っていたが、13時前にようやく生徒33名に先生や父兄の方々が入ってこられた。

 教頭先生からご紹介のあと、後輩たちの前で、自分の現役の頃は勉強したくても高校進学できるのは、ほんの僅かであった、自分は社会人になってから通信教育の高校・大学を卒業したんだよ、と話したくて、先ずは自分の生い立ちからしゃべりだしたら、目頭が熱くなり急に涙声になりだした。「時代屋 武ちゃん」、一生の不覚なり(汗)。あわてて自己紹介は中断、大道芸に入る(笑)。持ち時間は30分間なのでネタを絞り込んで、中身の濃い演技を心がけたが、後輩の皆さんは熱心に見てくれ、手拍子も活発にしてくれて楽しかった。皆さん方も多少なりとも喜んでくれたかな?
 舞台が終わると、美術担当の先生が「足跡サイン帳」にイラスト入りの素敵なサインを書いていただいた。中学生の皆さんと記念写真を撮って母校をでる。校門を出る時に、運動場で体育の授業を見学したが、ソフトボールの試合?で、先生を入れて双方12名のメンバーで戦っていた。

  
     「天包荘」で、公演開始を待ってもらっている入所の皆さん♪                                         母校・体育館での公演が終わり、後輩の皆さんと記念写真を撮ってもらった・・・

 バス停の駐車場に愛車・武ちゃん号を停めて、姉と食堂に入り昼食を済ませてブラブラ歩いていると、突然、きれいな奥様が『武正ちゃんね!私を覚えている?同級生よ!』と言われ、ビックリ仰天した。覚えていません、と云う訳にもいかず『や〜!どうもどうも、久しぶりです、相変わらず若くてきれいですね〜♪』と挨拶をする。すかさず『貴方に中学生の時から好意をもっていたので、中学を卒業して間もなくの頃、手紙を書いたのに返事をくれなかったでしょう?』と言われ、ドキッとした。こんな美人に不義理をしたのかと、今になって後悔する(汗)。今度は正直に『ごめん!昔の事は全然覚えていない、最近物忘れがひどいのですよ』と謝る始末(冷や汗)。彼女は今、僕も知っている同級生と結婚しているそうだ。椅子に座って中学時代の思い出話をしばらくしゃべって、別れ際に、『今度の同窓会には、案内状を出すから出席してね♪』と言われた。是非、参加したいものだ。

 やがてバス停の売店を後に、次の目的地、「ひょっとこ踊り」の本場・日向市に向かう。18時過ぎ、道の駅「日向」が目についたので今夜はここで車中泊、明日、日向市役所観光課を訪問することにする。


                                                                         



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