<旅の報告 その13>
道中記 パート13
「時代屋 武ちゃんの安来節全国放浪の旅」
どじょうすくい全国修行の一人旅・・・旅日記
<→熊本・鹿児島・宮崎→>
10月2日(日) 熊本・天草四郎時貞の地
昨夜は久しぶりに天然温泉に入ったので、車中泊だったが朝までぐっすり寝ることができた。8時過ぎに起床、昨日買っておいた食料で朝食を済ませ「リップルランド」の周りを散策しながら時間調整をする。
10時、駅の事務所で公演場所の確認をして公演の準備にとりかかる。今日は日曜日なので観光客も割合多く訪れるようだ。開演時刻11時前から安来節の伴奏テープを流してスタート、はじめは誰もいなかったが、間もなく次々と通行人が立ち止まり、南京玉すだれ・どじょうすくい踊りの時間になると大勢の皆さんや売店・職員の皆さんに見ていただき、大いに盛り上がった。一回目の公演が終わり、しばらく休憩した後二回目の公演ではお客さんが、やや少なかったが「どじょうすくい体験」コーナーでは、若い女性の方が希望され、一番から三番まで丁寧に練習をして、伴奏テープでおさらいをすると観客の皆さんが大いに喜び、拍手喝采だった・・・(笑)。
二回目の公演が終わった後、たこ焼き売店のお姉さんから、名物「たこたこ焼き」12個入りの大きなプレゼントを戴き感激した。又、お土産売店のお姉さんからも『私からの差し入れです・・・♪』と、お茶のペットボトルを戴いて、嬉しい思い出となった。

熊本県天草郡・道の駅「有明・リップルランド」での野外公演で〜す・・・・・♪
事務所で支配人に「旅の足跡・サイン帳」にサインをして貰った後、先日から福岡でお話をいただいている上天草市松島町の向陽寺住職・渡辺紀生先生を訪ねることにする。お寺の前に行くと観光バスが二台駐車場に止まっている。直接は入らず、離れた場所から電話をすると奥さまが『只今団体さんがみえて講演の最中です。あと一時間ぐらいかかりそうです』と、おっしゃった。近くのコンビニに入って時間待ち、17時半に電話をすると渡辺先生は快く応対して頂き、『あれっ?あなた、11月3日に来る予定ではなかったの?』と、10月3日と11月3日を勘違いされておられるご様子だ・・・。それでも、『明日の18時頃お寺にいらっしゃい、19時から檀家の皆さん方を呼んで、ご詠歌をしますから、その前に貴方の公演を見てもらいます!』とのお返事をいただいた。また、明日の旅館の手配までしますから、と有り難いお言葉に恐縮してしまった。
今夜は松島町から逆戻り、道の駅「有明リップルランド」で入浴して車中泊することにする。
昼間、有明から松島に行く途中に、名所「サンタ・マリア館」があると聞いたので立ち寄って見学した。館長さん個人が管理しているものだということで、隠れキリシタン遺物・遺品が数々展示してあり、館長さんから丁寧に説明してもらった。天草四郎の乱は有名だが、それ以後のキリシタンについては余り知られていない。仏像に抱かれている幼児を、おマリアさんにみたてて信仰したり、大名の像の背後に小さなマリア像を彫って信仰したりと、表向きは仏像を表しながら本来はキリストを信仰すると云う、指導者の苦労が伺えた。又、秘宝の祭壇や柱の中に小さなマリア像を彫りこんだものなど興味深く見学した・・・。
10月3日(月)
道の駅を8時に出て、向陽寺の和尚さんがお手配いただいているという旅館「天草・恵荘」を下見に行き、女将さんにコインランドリーの場所を尋ねる。女将さんは快く応対して頂き、『向陽寺の和尚さんには、いつもお世話になっているのですよ!チェックインは一応16時からですが、いつでもチェックインOKですよ』と、おっしゃる。
コインランドリーで舞台衣装や下着類を選択した後、時間つぶしに天草パールラインの5号・4号・3号・2号とドライブし、観光気分に浸る。
14時過ぎに旅館に行きチェックイン、女将さん曰く『私もお寺に伺って、どじょうすくい踊りを拝見したいのですが、あいにく今日は団体のお客さんあり行けなくて残念です・・』と、言われた(笑)。入浴して汗を流し、しばらく休養したあと16時過ぎに旅館を出た。途中のカメラ店でDPEを頼み、お寺に向かう。
曹洞宗大悲山・向陽寺というお寺で、ご招待いただいたのは「ギターと笑いのお元気説法」で有名な渡辺紀生先生で、お寺に着くとご母堂さんが部屋に案内していただき、和尚さんの奥さまとご挨拶・・・なんと?奇麗でお若い奥さまにビックリ仰天した。まもなく和尚さんがお出でになり、再会の挨拶とお礼を述べ、控え室となる部屋に案内され、舞台となるお寺の本堂を見せていただく。『お寺の本堂を開けっ放しにするのは、久しぶりですよ!』と、和尚さんが言われた(笑)。夕食をご馳走になったあと18時半から舞台の準備を始め、19時ジャストに開演となった。和尚さんが檀家の皆さん方を迎えに行かれ、60名程の方々に集まっていただいた、小生のために来ていただき有り難いことだ(感謝)。公演は大道芸&どじょうすくい踊りで30分間の予定だったが、どじょうすくいのアンコールがあり、フォームを少し変えて踊り、終わった時は一時間ほどかかったみたいだ(爆笑)。皆さんにも喜んでいただいたが、突然、ザルを貸してくださいね、と言われ、それを持って皆さん方の前を廻り、おひねり・祝儀をいただいてしまった・・・♪。

曹洞宗大悲山向陽寺の本堂 ”お寺の本堂で、檀家の皆さん方を前に 「大道芸&どじょうすくい」 を披露させていただきました”
その後、お寺さんでは恒例、ご詠歌レッスンの時間だそうで、講の皆さん15人がレッスンを受けるところを見学させて頂いた。礼儀作法に順番があり、なかなか細かい動作が必要だ。拝聴していると心が落ち着き、心身が洗われるような気分になる。明日は和尚さんのご紹介で、近くの施設に訪問公演をさせていただくことになった、ありがたい!21時過ぎにお礼を述べて旅館に向かう。途中、コンビニに寄って缶ビールを購入する。
10月4日(火)
昨夜は、お寺の渡辺先生宅で夕食をご馳走になり、今朝は旅館で朝食を戴く、旅館代は既に和尚さんからいただいています、と言われた。まったく恐縮してしまった。朝風呂に入り、8時半に旅館を出て向陽寺さんに向かう。住職さんはお出かけになっており、奥様に深くお礼を述べて、ご紹介いただいた施設「ひかりの園」に向かう。
施設に入ると、職員の方々は愛想が良く、また、和尚さんの前宣伝もあり、『ご苦労さまです、皆さん、楽しみにしていますよ!』と言われた(笑)。荷物を運びいれて準備が済み、公演の場所に行くと既に大勢の皆さんが集まっておられた。10時20分、開演前になると、ボランティアで掃除などのお手伝いに来られている方々も、武ちゃんの演技を見るために会場に入って来られた。公演の舞台となる場所は、舞台の奥の方に、きらびやかな仏像・仏壇が設置されている。ここで、雪駄を履いて上がり、大道芸&どじょうすくいをやってもいいのだろうか?と、ビビッてしまいそうな雰囲気だ(笑)。皆さんが全員集まったところで、般若心経だったと思うが?お勤めをして、それが終わると仏壇の前に金屏風を立てて、そこが舞台に早代わり、という段取りだった・・・。
いよいよ仏像の前の金屏風を背に、時代屋武ちゃんが雪駄を履いて登場、大道芸のフルコースから、どじょうすくい踊りを丁寧に、楽しく勉強させていただいた。公演が終わると、センター長の深谷さまと昼食をご馳走になり、のし袋とお土産まで頂戴してしまった、ありがとうございました。

先ずは、皆さん方が全員そろったところでお経を詠んでお勤めから・・・ お勤めが済むと、金屏風を立てて時代屋武ちゃんの公演舞台となる・・・・・♪
施設「ひかりの園」(熊本県上天草市)を出たあと「松島―八代」間のフェリー乗り場に行き、13:20発に乗船、所用時間はおよそ50分間だそうな。八代に着いてからは鹿児島方面に向かう。野外公演の件があるので、調べておいた鹿児島県・道の駅「阿久根」に立ち寄ってみたが、ここの駅は国道の手前に売店、国道の向こう側に駐車場と離れており、公演するには集客が難しいと諦め、指宿方面に向かう。道の駅「きんぽう木花館」に車を止め、今夜は車中泊することにする。野外公演の交渉は明朝にしよう・・・。
10月5日(水) 鹿児島県公演
8時に起床、道の駅「きんぽう木花館」駅長さんを訪ねると、ここは役場で管理されているとの事で、役場に電話をしてもらい間もなく観光課の係長さんに来ていただいた。野外公演について相談すると快く了解していただき、11:00と12:30の二回公演させてもらうことになった。この駅には「ふれあい広場」という立派なステージがあり、この舞台でやってもいいですよ、と言われた。
ふれあい広場のステージで公演しようと準備を進めていると、あいにく上から雨がポトポトと降り出してきた。やむなく売店の方にお願いしてテントの下でやらせてもらうことにする。休憩所のテントの片隅で、文句なし格好の場所になったが、平日のため通行人が少ない。11時、誰もいないところからスタートになったが、これも修行の一つと思い、丁寧に演じ、通行人が通ると『男前のお兄さん!どちらからですか?』とか『ちょいと見てお帰りください、荷物にゃあならない大道芸ですよ!』なんて、アドリブを入れながらやる。次々と立ち止まって見物する人も増えて、二回目の公演も無事終了、お礼を述べて指宿方面に向かう。
次の目的地は道の駅「喜入」で、ここは天然温泉も併設なので楽しみだ! ドライブの途中、「薩摩富士」とも呼ばれる開聞岳が目の前に見えてきたので車を止めてカメラをパチリ、しばし景観を眺める。「喜入」に到着、大きな建物で健康ランドか、レジャー施設みたいな感じがする。ここではのんびりと温泉に入るのが目的だったが、野外公演はできないかと事務所を訪ねてみる。職員の方が『旅の途中ですか?素晴らしいことですね!残念ですが、この施設は地域の人がお風呂に入りに来るだけですから、見るお客さんは少ないですよ、気の毒だから、と近くの老人ホームに聞いてみます』と言われて、電話をしてもらう。九州の人は人情があり親切だ、ありがたいな〜と感動する。老人ホームでは、直接人物に会ってから決めたいとの事になり、道順を聞くと「道の駅」職員の方が『迷ったらいけないから私が先導しますから、後から就いてきてください』と言われ、施設まで案内して貰った。先方では『本当にボランティアで公演してくれるのですか?それでは、明日の10時からお願いします』と、念を押されて、明日の10時から公演できることになった。施設の職員の方は、ボランティアと云っても、営利目的の業者がいるので、後で金額の請求がイヤなので疑惑をもたれたらしい・・・(笑)。
明日の訪問公演が確定したので気分的にもリラックス、道の駅に戻りのんびりと温泉につかって疲れをほぐし、レストランで夕食を摂った。
ここしばらくは条件的に恵まれているな、と思いながら愛車「武ちゃん号」に戻り。車中泊・寝床の準備にとりかかる。一人酒ではあるが、こういう好条件の下でのアルコールは、格別の味がする・・・(笑)。

” 薩摩富士 ” (開聞岳) 鹿児島市立養護老人ホーム「喜入園」での訪問公演 (大道皿まわし)
10月6日(木)宮崎入り
7時に目が覚めた。「道の駅」駐車場を出て、昨夜訪れた特別養護老人ホーム「喜入園」には無事に行けるか?少し不安だったので下見に行くことにする。ちょっと迷ったが、どうにか辿り着いたので国道に戻り、コンビニに立ち寄りパンと牛乳を買って朝食にする。再び道の駅「喜入」に立ち寄り、事務所で施設ご紹介のお礼を述べ、駐車場で時間調整をする。
9時、施設に到着、事務所に入ると誰もいなく、ホールで朝礼の最中だった。玄関で待機していると15分程で朝礼が終り担当の方がみえて、衣装・道具を控え室に運び込む。現場の職員さんも対応が親切で明るい。控え室で準備をしながら公演開始時刻まで時間待ち・・・。
10時開演、今日は、今回の旅で初めての自己紹介をした。九州ということもあり、生い立ちから話し、自分は宮崎県の片田舎に生まれ、現在は大阪在住で、4年前からの夢を実現するために5月に退職して6月から全国を廻っている事などをおしゃべりした。修行の一人旅も、あと一ヶ月を切ったので、できるだけ中身の充実を持ちたい、と思ったのか、精神的にゆとりができたのかな?・・・(爆笑)。
自己紹介のあと、「南京玉すだれ」等の大道芸をして「どじょうすくい踊り」が済むと入所の方々全員と握手をしてまわることにした。すると、職員の方からも握手を求められた(笑)。その後、職員の方と記念写真を撮影して施設を後にする。
指宿スカイラインを通過、九州自動車道を通って宮崎県小林市に向かった。小林には二番目の姉が住んでいるので、久しぶりに会いたいと思っていた。ひと目会うために行くのだが道順が分からず到着までに苦労の連続だった。どうにか田村の姉宅に辿り着き、お昼ご飯をご馳走になり、一時間ほどしゃべったかな?姉と別れ、宮崎自動車道・東九州自動車道経由で西都市に入り、米良街道をまっしぐら西米良村村所に行き、時代屋武ちゃんの母校、西米良中学校を訪れた。夕方の5時半を回っている、先生方はいらっしゃるかな?と心配しながら校門をくぐる。
『校長先生か、教頭先生は未だいらっしゃいますか?』と尋ねると、教頭先生だけがおられて、『昭和32年、本校卒業の菊池と申します、今回は安来節を紹介しながら全国修行の一人旅を行っております。本校でも後輩の皆さん方に見ていただきたいのですが、明日の7日か11日、なんとかカリキュラムに加えていただけませんでしょうか?・・・』と、お願いする。『・・・今日は校長が留守なので、明日相談の上、時間がとれるよう前向きに検討してお返事します』と返事をもらった。明日の9時に電話をさせて頂きますので宜しくお願いしますと述べて母校を出る。
故郷に錦を飾る、とは大げさだが、いよいよ実家の小川部落に帰り着き、亡実兄の嫁、愛子姉さんに久々の再会となる。夕食を共に、夜遅くまでおしゃべりをしたが、かなり焼酎を飲みすぎたようだ・・・(爆)。
10月7日(日)
9時過ぎに母校の中学に電話をいれると「学校での公演は11日の12時40分からにして欲しい」との返事をもらった。本日の訪問予定は空白なので西都市に行くことにする。
西都市には兄・姉・姪がいるので、久しぶりに会って話がしたいと思う。先ずは浅田姉の家に立ち寄りおしゃべりをして、実男兄を訪ねる。床屋をしているので坊主頭に散髪してもらって、部屋でくつろいでいると、さきほど別れたばかりの姉から電話があり、「武ちゃん号」の看板イラストを見かけた近所のスナック・ママさんが「どじょうすくい踊り」を教えて欲しいと言われたそうだ。了解して嫁さんの先導でスナックに駆けつけ、開店前のスナック「輝」店内で、どじょうすくい&南京玉すだれを披露したあと、どじょうすくいの指導を行った。
そのあと兄宅に戻り、入浴をすませ夕食をご馳走になっていると、近所の方々が来られて僕の演技が見たい、とおっしゃる。なんだか、兄が近所の皆さんに宣伝をしていたみたいだ(笑)。車から衣装・道具を運びいれて「時代屋 武ちゃんの大道芸&どじょうすくい」の特別公演となった。兄の家庭は夫婦・息子夫婦・子供二人の六人家族だが、今夜の観衆は近所の皆さんを含め12名、真剣に、そして楽しそうに演技をする。終わった後、見ていた小学三年生の女の子、楓(かえで)ちゃん)が「どじょうすくい踊り」をやりたい、と言うので、衣装を貸して歩き方から基本動作を教えると、これが又、とても可愛いと拍手と歓声になり、まずは好評で楽しい夕べとなった・・・♪

宮崎県西都市鹿野田・菊池宅での特別公演? 小3の楓(かえで)ちゃんが、どじょうすくいに踊りに挑戦、見事な演技に師匠もタジタジ・・・♪
10月8日(土)
今日は予定がないので、姪の千代子に会ったあと、のんびり都井岬を見物に行こうと思っていたら、姉さんが近所の保育園を紹介してくれ、12時から訪問公演をすることになった。この地域は先の台風で大変な被害があり、現在、保育園も復旧工事中で大変な時期だが、快く公演を受けていただき有り難いと思う。
11時に車で移動、大勢集まる教室は仮設の建物だけしかないので、園児が給食を済ませるまでは使えない。工事中の部屋で準備をしながら時間調整、12時から40分間の公演をさせていただいた。園児の皆さんに加え、父兄の方々も大勢来られて見ていただき、盛況のうちに有意義なひとときを過ごすことができた。また、子供さん達も熱心に見学、多少なりとも楽しい思い出になったかな、と思う。お別れに園児代表から手作りの記念品と園長先生から多額のお宝まで頂戴して恐縮の至り・・・(感謝)。

宮崎県西都市鹿野田、社会福祉法人「光照保育園」の皆さん、初めて見る「南京玉すだれ」や「皿まわし」・「バナナの叩き売り口上」・「剣玉売り」・「どじょうすくい踊り」を熱心に、ご覧いただいたようだ・・・♪
保育園を出たあと、浅田姉宅で姪の千代子と待ち合わせて合流、久しぶりの再会で懐かしいひとときを過ごす。その後、日南市の都井岬に向かう途中の道の駅「なんごう」で、メル友の「サマラビ」ちゃんが待っていてくれ再会。彼女曰く、都井岬方面は台風災害の影響で通行止めになっているらしい。都井岬見物はあきらめ、同行の人と三人で料亭に入り、美味しい鰻料理をご馳走になった。そのあと温泉に入り汗を流して、道の駅「フェニックス」まで案内してもらいお二人と別れた。(サマラビちゃん、わざわざ遠いところから陣中見舞いに来ていただきありがとう・・・♪)
時刻も遅いので車中泊の準備をしていると、南京玉すだれ教室仲間の井上三郎氏から激励の電話をもらって元気の素を頂戴した。
さて、明日は日南市北郷町で二回の訪問公演があり、その後、南郷町の野村氏宅にお邪魔することになっている。近畿宮崎県人会で懇意にさせていただいている野村氏の実家だそうだ。