<旅の報告 其の4>
道中記 パート4
「時代屋 武ちゃんの安来節全国放浪の旅」
どじょうすくい全国修行の一人旅・・・・・旅日記
<→・新潟→>
8月1日(月)
新潟県・道の駅「越後川口」を8時出発、先ず2時間ほどドライブ新潟県三条市の市役所経済商工課を訪ね、小林係長にご挨拶と先日のお礼を述べて、8月6日昼間三条市のイベント出演についてのスケジュールを伺う。その後、商工会議所の桑原課長にお会いして、6日夜の三条祭りイベント出演のスケジュールを伺った。前回泊まった北三条駅裏にある石田屋旅館に立ち寄って5日の宿泊予約をした後、小千谷市の社会福祉協議会ボランティア団体を訪ねる。
小千谷市社会福祉協議会・小千谷市ボランティアセンターを訪ねると、前回お会いした保科氏はお休みだったが、他の女性の方が応対、8月3日から三日間のスケジュール、訪問先の地図などを用意していただいた。時間も早かったので地図を片手に、訪問先の下見に行ったが慣れない地域なので、かなり難しい。明日の予定も空白なので、明日もう一度、下見をしたいと思う。一日3箇所公演、三日間で9回公演の予定だ。
ボランティアセンターで聞いておいた道の駅「ちぢみの里・おぢや」に行き温泉で入浴する。三日間も入浴していなかった、四日ぶりの入浴でスッキリし、気持ちよく疲れもとれた気分だ・・・♪。当然、今夜はこの道の駅で車中泊だ・・・。
8月2日(火)
昨夜飲み過ぎたせいか、9時頃に眼が覚めた。道の駅「ちぢみの里」で顔を洗い、さんらっくボランティアセンターを訪ねる。道順が分からず、小千谷市内をかなりドライブしたみたいだ、新潟中越地震災害の復旧が進んでなく、未だに片側通行で道路工事がいたるところで行われている状況だ。
昨日お休みだった担当の保科さんが快く迎えていただき、『いよいよご活躍の時期がきましたね!スケジュールが少しハードかも知れませんが、大丈夫ですか?』と言っていただく。『はい!喜んで訪問させていただきます。ただ老人施設や保育所などの訪問は今までに経験がありますが、仮設住宅を訪問するのは初めてです。心がけなければいけない事項がありましたら教えて下さい』と言うと、『特にありませんよ、皆さん方は貴方の到着を楽しみにしていますから、皆さん方の生活の疲れを、公演を通じて癒してください』と言われた。
明日から三日間、一日三箇所公演で場所もあちこちに離れているので下見に廻ることにし、一番近い会場の仮設住宅地「西部開発センター」に行く。入ると、お二人の中年女性がお茶を飲みながらおしゃべりをされていた。名刺を差し出して『今度お世話になります安来節の菊池と申します』と、挨拶をすると『ボランティア活動便りの新聞で伺っています、楽しみにしていますよ!』と言われ、玄関に案内のチラシが貼ってある。お茶を戴いていると男性の方が入って来られ、色々と話をしているうちに『今から、明日から廻る予定の施設を全部案内してあげます』、と言って、先方の車の助手席に乗せてもらい各施設に行き、先方の担当者にも紹介してもらった。もらった名刺を拝見すると地域の民生委員や児童委員をされている世話役の方で、大変心丈夫になった。今日は、その世話役の横山様に昼食までご馳走になってしまった。
2時頃、もとの西部開発センター(仮設住宅の集会所)に戻ると、近くの神社復旧工事現場で大工さん達に、近所の奥さんから西瓜の差し入れがあり僕にも食べていきなさい、とすすめられた。横山さんにすすめられるまま西瓜をご馳走になり、皆さん方ともおしゃべりをする。地元の方々とお話をしても方言訛りがあって、全ての内容は分からなかったが、半分は感で判断しながら相槌をする始末だった・・・(笑)。
皆さんにお礼を述べてお別れし、コンビニで夕食の食料を買い込んで昨夜車中泊した道の駅「ちぢみの里」に行って、ねぐらの準備をする。
8月3日(水)
小千谷市訪問公演第一日目の朝、7時起床、ゆっくり準備をして小千谷市社会福祉協議会と同じ建物にあるデイサービスセンター「サンラックおぢや」に向かう。
9時に到着すると担当の保科さんからデイサービス担当者を紹介してもらい、荷物を会場に運び入れる。10時30分開演のため10時から準備にとりかかる。今回旅のメーンイベントである小千谷市訪問の第一日目だ、かなり緊張気味だが気持ちを静めてリラックス。先ずは大きな声で挨拶、五本締めで皆さん方との一体感をつくり大道芸の呼び込み口上(寅さん口上)へと移る。バナナの叩き売り口上・剣玉売り・皿まわし・南京玉すだれ・どじょうすくい踊りを演じる。どじょうすくい踊りが済んだあと、どじょうすくい踊りの体験をされる方はいらっしゃいませんか?と提案すると、なんと車椅子の女性がお二人、手をあげて舞台に出てこられた。言った本人はビックリしてしまったが、やるしかない。どうなることやら、内心ヒヤヒヤしながら一文銭を鼻に付けてもらい、豆絞りでほうかむりをしてもらう。ピグは腰に結び、ザルは頭に被ってもらう。車椅子の為、歩きの動作は不可能なので省略、歩いたつもりになって、どじょうを見つけて足で追い込むシーンは手でザルに追い込むように指示をだす(笑)。ザルを持ち上げ、捕れたどじょうをピグに入れた後は「とれた!とれた!」と大げさな表情で喜ぶシーンもやってもらって一番だけでおわり。会場の皆さんは、最初から終りまで爆笑の連続で、おおいに盛り上がった。後で職員の方に聞いたところ、以前の元気な時分に踊った経験のある方だそうで、懐かしくて踊ってもらったようだ。体験講座が終わって出場されたお二人に、一宇川流家元の体験初段修了書をお渡しすると、涙を流して感動され『良い宝物ができました!』と喜んでいただいた。

新潟・小千谷市訪問公演の第一日目だ! 武ちゃんはかなり緊張していたみたい・・・(笑) 武ちゃんの十八番「どじょうすくい」は真剣に・また楽しそうに踊る・・・♪
二回目の訪問先は、少し離れた栄町仮設住宅の談話室だ。保科さんに同乗してもらって行き、公演のはじめは12〜13人程だったが、やがて20人ほどになり、地元のタウン新聞社からも取材があった。ここでも体験講座をしてみようという方はいらっしゃいませんか?と言うと、90歳の独身男性が出られて面白く可笑しく、ひょうきんに演技をされ、武ちゃんの演技以上の爆笑だった・・・。終わった後で体験の終了証をお渡しすると大変感激され、また、全員の皆さんと一緒に記念撮影をして別れ次の訪問先に向かった。

仮設住宅の談話室で、どじょうすくい体験をされた90歳のご老人、いや〜お元気だった! 公演が終わったあと、皆さん方と記念写真とあいなった・・・♪
三回目の訪問先は老人ホーム「白寿荘」。今日は地元の方がボランティアで掃除などに来られており、開演時刻になるとボランティアの方々も見にこられ、また、今日は地元の小学校からも学童教育(?)とかで。30人程の小学生も先生に引率されて入ってくると、一躍会場内はにぎやかになる。バナナの叩き売り場面では、小学生たちはクスクス笑っていたが、入所の施設に方々は昔を懐かしむように耳を傾けておられたのが印象的だった。舞台の演技が終わったあと、小学生には皿まわしを体験してもらい、大人の方々には南京玉すだれを触ってもらったが、みなさん不思議そうな顔をして、質問されたりしてお互いにふれあいができたと思っている。
施設を出たあと、保科さんと社協・ボランティアセンターに戻り、お礼を述べて道の駅「ちぢみの里」に行き車中泊の準備をする。温泉のある本館は定休日のために入浴はできなかったが、洗面所で下着の洗濯をして駐車場の柵にかけておいた。明朝までには乾くだろう。コンビニで買っておいたおにぎりとビールで乾杯!これがまた美味しい!
8月4日(木)
9時にボランティアセンターに着くと、担当の保科さんから『ミーティング中なので、もうしばらく待ってください』と言われ、しばらくロビーで待機する。まもなく保科さんの先導で老人施設「春風堂」に到着。
舞台は10時開演と聞いていたが、会場の広いフロアーに120〜130名程の皆さんが開演前から待ってもらっている。演技の準備をしていると、先日からお世話になっている地元の世話役・横山さんがみえて手伝ってもらった。会場に舞台がなくてフロアーの場合は、車椅子の方々はどうしても後方の人は演技が見えにくいだろうと思う。特に、どじょうすくい踊りの場合は、中腰で踊るためどのくらいの位置で見てもらったのか少し気になる。満足してもらったのか、ちょっと心配になる・・・。一回目の公演終了後、横山さんが昼食に行こうと誘ってもらい市内で有名な蕎麦屋さんに連れて行ってもらい、とても美味しい天婦羅そばをご馳走になった。

武ちゃんは職員の先生方をはじめ、入所の皆さん方と楽しいひと時を過ごさせていただきました・・・ 武ちゃんにも可愛い女性のお弟子さんができました・・・(笑)
二回目の訪問先は14時から介護老人保健施設「水仙の家」で、ここでは施設に着くまで案内をしてもらいサポーターはなし、単独公演なり(笑)。ここでは時間的にゆとりがあったので演技が終わったあと、例によって体験講座を提案すると職員の方男女お二人に出てもらって、どじょうすくい踊りを始めると、場内は拍手喝采で大いに盛り上がった。
本日最後の訪問先は仮設住宅の集会所「西部開発センター」で、横山さんの地元なのでお知らせ・宣伝が行き届き、場内はぎっしりの千客万来の様相だった。到着が遅れてしまい、あわてふためき荷物を運びいれ準備にとりかかる。開口一番『到着が遅れて申し訳ありません。』と謝ってから演技開始。夏休みのため子供たちも大勢みえて会場はにぎやかだ。途中で野次も飛び出し、その野次にアドリブで応酬すると笑いを誘い和やかな雰囲気となる。演技が終わった後、子供たちに皿まわしの体験をしてもらったが、皆さん結構楽しんでもらったようだ。
集会場を後にしてガソリンスタンドで注油していると、愛車「武ちゃん号」の看板イラストを見た男性が『どじょうすくいをしながら全国をまわっているのですか、実は知り合いの市会議員後援会の納涼大会があるのですが、アトラクションで出演してもらえないだろうか?』と打診があり、夕方からだったら予定がないのでお受けしますと言って別れた。間もなく当人から携帯電話がかかって、正式の出演依頼となり途中まで向かえにきてもらい、夕方の7時半から宴会の席で大道芸&どじょうすくいを披露することになった((笑)。宴会の席なので舞台がある訳もなく、会場の真ん中あたりの隙間で大道芸やどじょうすくいを演じた。ギャラはなかったけれども、おひねりを少々いただいて皆さん方と別れた。
8月5日(金)
今日は小千谷市訪問最後の日、社会福祉協議会ボランティアセンターに向かい、保科さんの先導で最初の訪問先、特養老人ホーム「小粟の里」に到着。今回は市内保育園からも園児たちが出席、公演開始前になると広いフロアーに130名程の皆さんが集まっておられた。入所の皆さん方はもとより保育園の子供さんたちも珍しそうに見ながら、笑い声も聞こえた。演技が終わったあとで例によって「どじょうすくい踊りの体験」を提案すると女性の方が応募され舞台に上がってもらった。足元がおぼつかないお年寄りなので、ゆっくりゆっくりと踊りの仕草をしながら説明をして歩いてもらう。歩く姿だけでも会場の皆さん方は大笑いで、演技が終わると拍手と爆笑が多く鳴り響いた(笑)。後でどじょうすくい踊り体験講座の修了書をお渡ししたら、涙を流しながら感激されていた。

”さあ〜基本練習からはじめましょうね!” ”は〜い!皆さ〜ん おたっしゃ〜で〜”
二回目の訪問先は仮設住宅「上ノ山集会所」だ。交通事情もあり、少し遅れて到着だった。先ずは自己紹介から、五本締めを皆さん方と一緒にやって一体感の雰囲気をつくり、寅さん口上・剣玉売り・皿まわし・南京玉すだれ・どじょうすくいを演じる。体験コーナーでは女性二人に出てもらい、どじょうすくいを踊ってもらうと仮設の皆さん方は大笑いで、場内は大いに盛り上がった。
次の訪問先も仮設住宅「小千谷市千谷第二仮設」、17分遅れて到着。申し訳ないと思いながら、急いで舞台の準備にかかり、最後の小千谷市公演だと思いながら丁寧に演技をさせていただいた。どじょうすくいの体験はなかったが、子供さんたちと皿まわしの体験講座をやると、皆さん大変喜び、終わった後で『楽しかったよ!』と言ってもらい嬉しかった。

「どじょうすくい踊り」を生で見たのははじめてだ、と喜んでいただき大変嬉しかった・・・ 大変お世話になりました小千谷市の横山さまです・・・(感謝)
17時過ぎボランティアセンターに戻り、保科さんやスタッフの皆さんにお礼を述べてセンターを跡にする。
今回の小千谷市訪問で格別にお世話になった地元の世話役をされている横山さんに御礼の電話をすると、わざわざ途中までお見送りに来ていただいた。そして、舞台公演の写真ファイルまで記念にいただいた。『何もお返しができませんが、この度は本当にお世話になりありがとうございました!』と、心からお礼を述べて同県・三条市に向かう。
どうにか、先日予約をしておいた石田屋旅館にたどり着いて入浴を済ませ、途中のコンビニで買っておいた弁当をつまみにしながら缶ビールで一人酒盛りと相成った。