<旅の報告 其の3>
道中記 パート3
「時代屋 武ちゃんの安来節全国放浪の旅」
どじょうすくい全国修行の一人旅・・・・・旅日記
<→青森→宮城・岩手・青森→→福島・宮城・茨城・栃木→>
朝5時起床の予定が、寝過ごして6時過ぎになってしまった。愛車「武ちゃん号」をなだめて、函館・朝市に出かけた。昨夜、港の軽食堂で聞いて来たのだが、道のりが分からなくて、何度も何度も聞きながらどうにかたどり着いた。タラバガニを購入、発送した。時期ハズレかな?ふと頭をよぎった、まあいいか???
カーフェリーターミナルに戻り、大阪の矢野モータース社長に電話を入れ、愛車の処理方法を聞く。『自己判断は駄目ですよ。もし、車をフェリーに乗せることができたら、青森港の側に三菱自動車のディーラーがあるから、BOXから資料を出して連絡しなさい』と言われた。さっそくBOXから説明書をだしてディーラーに電話をすると『もし青森に着いてから、車が動かないようであれば港までお迎えに伺います』と嬉しい返事が返ってきた。安堵したが、さて無事船に乗せることができるか?心配しながらトコトコと運転、フェリーにどうやら乗ることができた。今思えば、いつエンストするかも知れないと、一人で不安の気持ちだった(汗)。
船中では車故障の件は忘れ、できるだけ他人との会話に挑戦、話しかけ仲良しになった。中年ご夫婦のカップルは仙台から自動車で旅行らしい、ほかに、60歳代のご夫婦も自動車で各地を旅行とか、宿泊は殆ど道の駅に停めて車中泊をされているそうだ。
およそ4時間で青森に到着だ、いよいよ下船だが直ぐにエンジンがかかるか?心配だ。客室から車に戻ってエンジンをかけてみる、ブーン・カタカタ・・と昨日の同じような不調の音だが止まらない。それ行けー!と心の中で叫びながら舟橋を渡る。無事に下船できたぞー!!!と、前もって聞いていた自動車ディーラーに到着。担当者に車検証を見せて、ロビーでしばし待つ・・・。間もなくすると『プラグが壊れていますので交換します』と言われ、しばらく待っていると、今度は『エンジン三箇所のうち一箇所が不良です、修理をするか交換になるか?メーカーに相談しなければならないので今日中には修理は無理です』と言われビックリ仰天した。一週間から10日間ぐらいかかるらしい、直ぐに、大阪の矢野モータース社長に電話だ。社長から直接ディーラーに相談をしてもらうことにして、自分はロビーで待機。10日間も武ちゃん号を入院させると、本人も動けないので代車(レンタカー)の手配を頼むことになった。同じようなタイプのレンタカーは直ぐには手配ができず、長い時間待たされてようやく代車が到着したのが夕方の5時過ぎだった。
武ちゃん号のピンチヒッターはマツダの軽ワゴン車だ、大きさは前と同じぐらいだが、操作方法にかなりの違いがある。運転に慣れるまで一週間ぐらいはかかるかも知れないな(笑)。でも、早く慣れるようにしなければならないのだ!10日間の必要な荷物だけを代車に積み込み、操作方法を一通り教わった後、恐る恐る運転を始めたが、なんとか行けそうだ。でも、携帯電話充電用のシュガーライターのアダブターに反応がない、いそいで三菱に戻り点検してもらう。ヒューズが切れていたらしい。さて、これから太平洋側を南下して10日間までには青森に戻って、武ちゃん号の退院を待たなければならない、しばし思案する。とりあえず宮城県まで足を伸ばし、活動しながら岩手・青森へ戻る方法にした。今日は弘前市・大館市方面に向かい、行ける所まで進もう・・・。
運転中、外は段々と暗くなり不安になってきた。9時頃、ようやく道の駅「ひろさき」の標識が眼に映ったので、その駐車場に飛び込み、車中泊準備のため車内の整理を始めた。ふと前方を見ると若者がゴソゴソ何かしている、話し掛けてみると、サイクリングで旅行中らいい。21歳で、今夜はここで野宿とかで椅子で寝るらしい。今夜はかなり冷えそうなので自分の寝袋を彼に貸すことにした。ま、自分は車内だから寒さはかなり防げるからな。
車に戻り、昨夜に買っておいた焼酎でピンチヒッターのマツダ君と一緒に酒盛りをする。でも、マツダ君はおしゃべりができないのでちょっと寂しい(笑)。本来のコースは、青森→岩手→宮城→福島の予定だったが、レンタカーの代車の為、修理が出来上がったら交換しなければならないので、青森→岩手→宮城→岩手→青森→岩手→宮城→福島と、予定変更だ。同じ国道を何度も通過することになるが仕方ない・・・。まあ、交通事故にあうことを思えば、まだいいか?と前向きに考えよう!・・・(笑)。
7月12日(火)
道の駅「ひろさき」で5時半に目が覚めた。6時過ぎに21歳の若者と別れて宮城・仙台方面に向かう。何度も何度も休憩を取りながら10〜11時間程かかって仙台市内に入った。道行く人に仙台市役所の道順を聞くと、『仙台には市役所はありませんよ、泉区役所は・・・』?と言われた。上空からは、小雨がパラパラ降ってきた・・・。もう一度、別の人にも尋ねたが同じ事を言われた。不思議に思いながら泉区役所に行って老人施設や幼稚園・保育所を紹介していただきたい旨の件を相談すると、そう云う事は市役所の管轄ですから市の方で聞いて下さいとの事。やはり、市役所はあるのだ(爆・・・怒)。
時計を見ると4時半だ。早く行かないと終業で、職員の方々は退庁だ、道順を聞き急いで市役所の観光課を訪ねた。担当職員の方は丁寧な言葉使いだったが『役所では特定の施設を紹介することはできませんので、施設の一覧表(名簿)をお渡ししますからご自分で当たって下さい』と言われた。個人が電話で問い合わせても、施設では不安視されて断られるのが一般的で、過去に何度も電話してきたので諦めた。役所から電話で聞いてもらえると反応が大なんだが仕方ない。一応、市役所の公衆電話から五箇所、電話をしてみたが『急にお電話をいただいても、施設のスケジュールの都合がありまして直ぐにはお返事ができません』と、予想通りの返事だった。
仙台駅前での野外公演ができないか?と、JR仙台駅に向かう。駅前のオートパーキングに車を停めて、駅長室に入り相談したが、ここでは『駅構内では通行の障害になるのでイベントはお断りしています。駅前の広場は市の管轄なので、こちらでは許可をする権限がありません。どうしてもと思われるなら、無許可でやられたらどうです・・』なんて言われた(笑)。最悪の場合はゲリラ的公演をやろう思いながら駅前商店街のネットカフェに入って、メル友と情報交換をする・・・。インターネットのホームページで書き込み等をしていると、突然携帯電話が鳴りあわてて階段近くに出て聞く。一宇川流の家元さんからだ。エンジントラブルの件や仙台では公演場所の確保で苦労している旨を申し上げると、『仙台には私の知り合いがあるので、しばらくそこで待っていなさい。後で、電話番号を調べて連絡するから。』と言われた。しばらく次の電話を待っていると、知らない女性から『今何処にいますか?家元さんから連絡があったので今からお迎えに行きます。20分ほどで着きます』とのお話だった。駅前のタクシー乗り場付近で待っていると、雨の中を颯爽と一台の乗用車が止まり、『私の家まで案内します、乗ってください』と言われた。有り難いやら、恐縮するやら・・・。お家に連れて行かれて、夕食からお風呂、寝床まで用意していただき、ご好意に甘えることにした。
家元のお弟子さんで、とても美人・・・♪。 こちらでは三味線や民謡・舞踊なども勉強され、地域のボランティア活動も熱心にされている方だそうな。当方の旅の目的、現在の状況を聞くと、直ちに電話をあちこちにされて、明日からの公演場所確保に打診していただいた。行動の早さにびっくりした。直ぐに、何件か公演場所を懸命に探していただき、色々とお話をしながら10時過ぎに、二階の部屋で、お布団に寝かせていただく。お家にはその平山さまと小生の二人だけ・・・その夜、何事も無かった・・・(笑)。
『明日は7時に起きて、8時に家を出発ですよ』と言われた。お休みなさ〜い!
7月13日(水)
仙台での初公演は平山さんがお住まい地域の集会所「宮城県仙台市太白区大谷地親和会」を用意していただき、地域住民の皆さん方をお誘いいただいて、なんと50余名ほどの方々にお越しいただいた。昨夜、平山さんにお目にかかって間もないのに、こんな大勢の皆さんにお出でいただき感謝感激だ!そして、平山さんのお付き合いの広さと人望のお陰と感心し、また住民の方々の温かい気持ちが肌で感じられた。また、舞台が終わったあと、会場の皆さんが大変喜んでいただき、『ありがとう!よかったよ』、『こんな踊りを見たのは初めてで、良かった!』と言われたときは、旅に出て良かったな!と実感する。
集会所「萩の郷第二福寿苑」の公演は平山さんの司会から始まり、フルコースを30分間ほど披露させていただき、終わると一度お家に戻り昼食を頂戴。その後は老人施設訪問が二箇所控えており、ずっと平山さまに先導していただいた。平素、ボランティア活動をされているので施設での対応が素早い。臨時のマネージャー兼司会者をしていただき、とてもありがたい。
三回目に訪れた施設は「エヴァ・グリーンなとり」という介護老人保健施設で、職員の方を含め120名ほどの方々がご出席、30分間の予定が40分を越えてしまった。会場の皆さんと打ち解けた感じで、舞台と客席が一体となった理想的な公演ができて大満足の一日だった。また、帰り際には皆さんから『ありがとう!』『お疲れさ〜ん!』とのお言葉を何度もいただいた。
施設では仮設舞台が準備され、舞台の後方には安来節のPRよろしく、ポスターまで用意されて本人もビックリ・・・♪
最後の公演が終わって一旦平山さまのお家に戻り、今度は先方の自動車で仙台市内に繰り出し、お寿司屋さんで、新鮮で美味しい夕食をたっぷり頂戴した。お家では遅くまでおしゃべりが続き、床についたのは2時ごろだったようだ。明日も、施設訪問を二箇所確保してもらっているので、公演終了後は平山様宅に一度戻って、岩手方面に向かう予定だ。
7月14日(木)
今日も平山さんがお手配いただいた仙台市内の施設、「山田デイサービスセンター」と「八木山デイサービスセンター」を訪問した。
施設から戻ったあと荷物の整理をして、お世話になった平山さんにお礼を述べてお別れを・・・もう一晩泊まったら?と言われる。後ろ髪を惹かれる思いで岩手方面に向かってドライブする。別に宿泊する場所を決めていないので、行けるところまで行こうと進んでいると、道の駅「三本木」があったので、今夜はここで車中泊することにした。
7月15日(金)
昨夜から考え事があり眠れなかった。4時に起床、岩手・盛岡方面に向かう。しかし、眠い、睡眠不足のようだ、途中何度も休憩しながら8時に盛岡市役所に到着した。
市役所の窓口開始は8時半なので、しばらく待機して観光課を訪ねた。本日の公演場所・交流の場所をご紹介してもらいたいと相談すると、特養老人ホームを一箇所紹介してもらった。10時半に公演開始の予定でお出かけください、との事なので、すぐに役所を出て市内の特養老人ホーム「山岸和敬荘」へ伺う。入所の皆さん方は、当方が突然来訪したため、公演会場までにわかの移動で、職員の方々には忙しい時間を作ってしまったみたい、ごめんなさい。でも、入所の方々は珍しいようで、とても喜んでいただいた。施設での公演が終わると、今度はJR盛岡駅前での野外公演はできないだろうかと思い、駅長室を訪ねた。過去、何度も断られてきたので許可がもらえる自信はなかったが、只ひたすら資料を提示しながら「安来市から、どじょうすくい踊りを通じた全国の皆さん方との交流がしたいためにあちこちを回っております。岩手県でも足跡を残したいので駅前での野外公演をさせて下さい」とお願いする。駅長室では、応対職員の方が次々と交代?三回目に出て来られた方が『今までは団体のグループしか許可をしていません。それも前もって書類提出が必要です。個人の人には、前例がありませんが、事情が事情であるし、営利の公演ではないのでいいでしょう!』と上司の方と相談の後、ようやく許可をもらえた。

JR盛岡駅前広場での野外公演
16時から盛岡駅前広場での野外公演の開始、35〜40分間演じて30分間の休憩を挟んで二回目の公演をした。通行中の人や観光で来た人たちが立ち止まって見ていただき、かなりのお客さんだった(笑)。其の中のおばあちゃんが手つくりの赤い小さなポーチを、見せてもらったお礼にといただいた(感謝!)。公演が終わると駐車場に戻って荷物の整理をして青森方面に向けてドライブ・・・。青森に向かうのは今回の旅で三回目だ。なんとなれば秋田から青森経由で北海道に渡る時と、北海道から南下するときで二回目、そして、今度は車のエンジントラブルにより修理が出来上がった時に青森でレンタカーとの差し替えの為だ。労力とガソリン代を考えるとかなりのロスだが、交通事故などに遭遇することを思えば安いものだと、前向きに考えよう!(笑)。
青森に向かう途中で、外はかなり薄暗くなり道の駅があったので、ここで車中泊しようと準備をしていると、横に止まった女性ドライバーが『もう少し足を伸ばすと天然温泉の健康ランドがありますよ』と教えていただいた。一度、健康ランドに行きたいと思っていたので、その健康ランド「西根温泉ネルランド」で入浴・仮眠することにした。広い施設でのんびり・ゆったりと温泉に浸かり、ちょっと贅沢な夕食を済ませた。
7月16日(土)
西根温泉・ネルランドでゆっくり朝風呂に入り、軽い朝食をして9時に出発、青森に向かう。
14時、青森市内に到着、三菱自動車青森営業所に立ち寄り、担当の成田氏に武ちゃん号修理の状況を聞く。まだ修理は出来上がっていなかった、『部品(エンジン)がメーカーから届いていますので19日までには出来上がります』との返事だ。『21日は福島県いわき市での公演が決まっているので、遅れないようにして下さいよ』と言って営業所を出る。
JR青森駅に行き駅長室で、例によって「駅前の広場で野外公演をさせて下さい」とお願いしたが断られてしまった。やむなく駅構内にある観光案内所で、『野外公演をしたいのですが、駅前を断られたので、人通りのある公園などを教えて下さい』とお願いした。公園を三箇所教えてもらい、その中から一番近い青森県庁横の「青い森公園」の空き地に車を停めて野外公演をすることにした。土曜日のためサラリーマンやOLの姿はなく閑散としているが、まあ、とにかく、この場所に足跡を残すことに専念して公演の準備にとりかかる。観衆はなんと、5〜6名だったろうか?始めから最後まで見てもらったのは一名だけだった・・・(涙)。しかし初めての経験だったが、その初老の男性の前で、気を抜くこともなく精一杯、全力投球で演じようと必死だった・・・(笑)。終わった後、その方とお話をしながらサイン帳に足跡の証を記帳していただき、観光案内所で紹介してもらったビジネスホテル「ニュームラコシ」に行った。
ホテルに着くと、シャワーで汗を流して夕食後、近くにあるコインランドリーに行って、溜まりに溜まっていた肌着・衣装などのクリーニングを済ませる。
せっかく民謡・津軽三味線の本場に来ているのだから、明日は安来節・どじょうすくい躍り公演の事は忘れて、津軽三味線の演奏を聴きに行きたいものだ、と思い情報を集める・・・。
7月17日(日)
昨夜はビールを飲み過ぎてしまい今朝眼が覚めたのが9時、慌てて朝食を摂りホテル「ニュームラコシ」を出る。昨夜から調べていた海辺にある青森県物産館「アスパム」と云う、三角形の大きな建物に行く。ホテルから近いと聞いていたので、歩いて行くことにする。11時と14時の二回。津軽三味線の演奏があるらしい。建物の2階が公演の会場になっており、絢爛豪華な、ねぶたの前に舞台が用意されていた。毎日演奏されているそうだ。11時、演奏開始となる。今日の演奏者は弘前市の保存会メンバーで三人の男性、ユーモアを交えたメンバー紹介からはじまり、津軽三味線の紹介・本演を力強いテンポで叩きつけるようなバチ捌きに、客席の皆さん、シーンと聞き惚れ、終わると盛んに拍手が鳴り響く。
30分間の本公演が終わったあとビル7階の管理事務所(青森県の直轄)に行き、津軽三味線の演奏をしていた場所で安来節・どじょうすくいお踊りをやらせてもらえないか、相談した。『本日は日曜日で、担当者が休みなので即答ができませんが、近くのイベント広場で「安潟フェスティバル」を開催しております。そこの海外交流広場での公演ができないか、聞いてみましょう』と、言っていただいた。早速其の方に案内され現場をみせていただき、イベント会場で本部担当者を紹介してもらって公演ができることになった。一旦ホテルの駐車場に戻り、車で移動、イベント会場近くの駐車場に車を入れて準備にとりかかる。
11時半演技開始で、持ち時間は10分間との事、いつもより時間が短いので寅さん口上の後、剣玉売りを少々と南京玉すだれをやって、どじょうすくい踊りを発表させてもらった。海外からの方々も含め大勢の皆さんに見ていただき楽しい交流をすることができた。演技終了後にはカナダから留学中とかの、若い金髪女性からお菓子の差し入れをいただき大感激(笑)。さっそく、彼女とツーショットの記念写真の撮影をして大満足・・・。

アスパムでの津軽三味線演奏会 安潟フェスティバル・国際交流広場で野外公演が終わった後のツーショット ・・・♪
その後、同じイベント広場で開催中の「ねぶたまつり」の製作現場見学会に参加させていただき、ボランティアの案内人に、ねぶたの製作行程を実際に作業中の場面をみながら説明を聞いてまわった。大規模で細かい作業を分業しながら丁寧に作っておられ、興味深いものを見せてもらった。そして、一人ぼっちの行動だが、広場で生ビールを飲んだり、つまみを食べたり、またステージでの音楽祭を聞いたりと、結構楽しくエンジョイすることができた。
夕方には、前もって仕入れた情報を基に、居酒屋?料理屋?「甚太古」と云うお店に行くことにする。料理を食べながら青森の民謡・津軽三味線の演奏を聴かしてもらえるお店との事。旅の出発前から企画の片隅に入れておいた事項だ。一時間前に下見に来て、旅の途中ですが、せっかく青森に来たので津軽三味線演奏を聴きたいものと思っていました、と言ったので、顔を覚えてもらったみたい。18時に入店、客一番乗り・・・(笑)。料理5000円コースで注文、ビール1本追加、客も段々と増えて食事もコース料理が終わりかけた19時頃から、お待ちかねの津軽三味線の演奏タイム。あの人間国宝・高橋竹山氏のお弟子さんで高橋竹苑さんというお弟子さんとの事。自己紹介から高橋竹山氏のエピソードや弾き語り、民謡、リクエストの演奏などをご亭主とのコンビで一時間ほどが、あっと云う間に過ぎ去った感じがした。『安来節の大将!』とか、『今夜は島根から安来節のお父さんも来られていますよ!』なんて、随所にお客へのアドリブも入れた楽しいひとときで、ツーショットの写真も撮らしてもらった。また、話芸も素晴らしく、駆け出しの芸人?武ちゃんにとって非常に勉強になった。
津軽三味線演奏&トークショーは8時半頃まで続き、お店からホテルまでテクテク歩いて、今夜はゆっくり足を伸ばして床につく・・・。
7月18日(月・祝)
昨日の朝は寝過ごしたので、今朝はモーニングコールを7時にしておいたが6時半に眼が覚めた。ゆっくりと朝食を済ませ9時にホテルを出る。今日も、昨日行ったアスパムで開催中の安潟フェスティバルでイベントに出演するので、車は公演が終わるまで駐車させて貰うことにして、公演用の衣装・道具だけを持って会場まで25分間かけて歩いた。
イベント広場では準備が始まったばかりだが風がすごい、強く吹いて停めてある自転車が倒れるほどで、小雨も降ってきた。今日のイベントはどうなるのかな?と心配していたが、入場者が増える11時頃になるとだいぶん納まり、ヤレヤレと胸をなでおろす。
今日の国際交流広場での公演は、11時から一時間が弘前市から来たという三人グループの外国の民俗楽器演奏をやっている。昨日の演技を見てくれた売店のおばさんが『あなたの安来節公演は何時からね?うちのお客さんがさっきから待っているよ!』と催促された(感激)。『すみませんねえ、今やっている演奏が終わったら始めます、もうしばらく待ってください』と、謝る始末(笑)。12時過ぎにようやく「時代屋武ちゃん」の公演開始、昨日は短時間だったが今日は時間に制限はないみたい・・・。始まると回りの皆さん方は、昨日の時とは違って最初から椅子を持ち出して、じっくり観賞態勢になって待機しておられるのにはビックリ、どじょうすくい踊りや南京玉すだれに対する関心が伺える。芸人冥利に尽きる一幕であった(爆笑)。武ちゃん、益々張り切ってスピーカーのボリュームも大きく寅さん口上からバナナの叩き売り口上、剣玉売り、南京玉すだれ、そして安来節・どじょうすくい踊りをたっぷりと見ていただいた。昨日の金髪ギャルも・・・。
演技が終わってみると、先ほど話しかけたお店の人が「おひねり」用の皿を皆さん方の前に出して、其の中にはちゃんと「おひねり」が納まっていた。ありがたい!また、主催者の県職員の課長さんからも金一封まで頂戴した。そして、『また来年のイベントにも来て欲しいが、名刺をもらえますか?』と言われた。
公演が終わりホテルに戻って、長時間駐車のお礼を述べて駐車場を出発。さて、今日からしばらく車中泊の予定、どこで駐車しようかと思案しながらドライブ。弘前方面に30分ほど走ると道の駅「浪岡」があった。よし、ここだ!と決めて寝床の準備を始める。
あ、今日の昼間は、少し時間があったので市内のデパートに立ち寄った時、受付嬢のお嬢さんが可愛らしかったので『すごく綺麗ですねえ!僕、どじょうすくいを紹介しながら全国を回っています。貴女の写真を一枚撮らして下さい』と、シャッターを切った。
7月19日(火)
道の駅「浪岡」で眼が覚めたのが、なんと9時。想定外だ、またも寝過ごしてしまった。青森市内に戻り、三菱自動車営業所に行き、修理が出来上がった「武ちゃん号」との再会。担当の方が、完全に修理しましたから安心して運転してください、と言われ、荷物を入れ替えて福島方面に向かって出発する。
太平洋沿岸の海を眺めながら八戸市・久慈市・宮古市・釜石市と南下、気仙沼市の手前、大船渡市の近く道の駅で車中泊する。今日は10時間ほどのドライブだった。
7月20日(水)
今日も朝からドライブの続きだ。途中の松島で、景観の素晴らしさに誘われて海岸傍に武ちゃん号を駐車して、しばし一休みする。通りかかった二人連れの女子高生にカメラのシャッターを押してもらった。
福島県いわき市までは到着したが、小名浜という地域が広くなかなか目的地の「古湊保育所」が見つからない。ようやく探し当てたのが夕方の6時、今日は下見の予定だったので保育所に当方の資料を渡して、明日お世話になりますと挨拶だけして車に戻った。今日も9時間程のドライブだった。ドライブの途中に日本ハーレーダビットソン協会の神谷会長さんと云う方から携帯電話があり、『9月23日岡山の湯郷温泉で当協会のフェスティバルがあり、そのイベントにアトラクションをやってもらえないか?』と言われた。なんでも、当方のニュース報道を見て一宇川家元から携帯番号を聞かれたそうだ。ありがたいが、其の日は山口県で活動予定のためどうしようか?と迷った。でも滅多にない話なのでスケジュールを調整して受けることにした。
また、茨城県在住の人から『先日、鳥取駅前で貴方の野外公演をビデオ撮影した者ですが、会わせたい人がいるので旅の途中に立ち寄って欲しい、又その節は我が家に泊まって下さい』と、電話があった。最初は鳥取駅前・野外公演の事が思い出せなかったが、ようやく記憶が戻り、茨城県に入ったらお伺いしますと返事をした。見知らぬ人との出会い、また其のお宅に泊めてもらう、これも今回の旅の楽しみの一つであったが、ようやく実現しそうだ(笑)。
古湊保育所を出たものの、さて今夜の宿泊はどうしようか?7時をまわっているし旅館を探すのも面倒だなあ、と思いながら車をトロトロと運転していると「本日無料開放」という駐車場があったのでここで車中泊することにする。駐車場の近くに焼き鳥屋があったので入り、お店のマスターとおしゃべりをしながら一杯飲んで車に戻った。
7月21日(木)
7時過ぎに駐車場を出て、近くのコンビニ「セブンイレブン」で用足し、食料を購入、軽い朝食を済ませた。今日の訪問先のいわき市古湊保育所には8時前に着いたので、近くの空き地で時間待ちしていると保育所の所長さんが『もう職員が来ていますから園内にお入りください』と言われた(笑)。
ここの保育所は一歳児から保育されているとのこと。10時公演開始で、かわいらしい子供さんたちを前にゆっくりと演技をすることができて、楽しいひとときを過ごすことができた。フルコース演技終了のあと、皿まわしの体験コーナーになると先生が二人、興味をもって真っ先に出て練習をされた(笑)。そして園児たちが順番に出て練習を始め、皿が回らない園児には武ちゃんが回して手渡してやると、嬉しそうに喜んでいた・・・。また次の園児に交代するときは、もっとやりたいような恨めしそうな顔が印象的だった。交流が終わったあと五人の代表が手つくりの首飾りをプレゼントされたので有り難く頂戴した。また、所長先生から心付けまで・・・そして、今回の訪問を橋渡しをしていただいたメル友の「まいちゃん」からも戴き恐縮の至り、感謝!
古湊保育所の所長先生から「四倉保育所」を紹介していただき訪問することになった。少し時間的にゆとりがあったので、まいちゃんに教えてもらったので、美空ひばりさんのゆかりの地、塩屋崎灯台を訪ねて記念碑や景観を楽しんだ。

福島・塩屋崎灯台そばの美空ひばり記念碑・・・♪♪♪ 福島県いわき市「古湊保育所」、園児の皆さんとの交流会

園児の皆さん、熱心に見てくれ、演じる方も真剣だった・・・(笑) 大道・皿まわしの体験コーナーでは、真剣にとりくんでいた・・・
訪問先の四倉保育所の場所を探すのに一苦労しながら、ようやく到着。14時30分公演開始と聞いていたが、保育所では、園児のお昼寝の時間を短縮して準備されていたそうで、最初は睡眠不足で泣いている子もいたが演技を始めると全員が珍しそうに見入り、皿まわしの体験コーナーでも嬉しそうに楽しんでもらったようだった。
さて、四倉保育所を出たあと再び宮城・仙台に向かう。今回は公演の件は忘れて仙台観光が目的と云うか、前回お世話になった平山さんにもう一度会いたいと思ったから・・・(笑)。今日も前回訪れた時と同じように雨が降ったり止んだりの天気だ、場所が分からず何度も電話をかけて、最後は途中まで迎えに来てもらった。そして、平山さんのお宅でお世話になってしまった。
7月22日(金)
今日は訪問・公演予定もなく休養日と決めていたので気分的に余裕があったのか、眼が覚めたのが何と11時過ぎ?びっくりした。平山さんのお宅で朝食兼昼食を頂戴する。
平山さんの自動車で仙台観光に連れていただくことになり、先ずは伊達政宗公ゆかりの青葉城公園に案内され、戦国武将の面影を偲ぶ。公園の入り口にある土産物店で面白い駒を実演販売していたので、しばらく見学して二個買ってしまった。『二つ買うから負けてちょうだい!』と言ったら『大阪の方ですか?』と笑われ、3300円のところ300円負けて3000円にしてもらった。『なにか、おまけはないの?』と言ったら、もう一つ小さな駒をおまけにもらってしまった(笑)。公園を出てから、今度は郊外の秋保大滝と云う所に案内していただき、見事な大滝を見せていただいた。
一旦、お家に戻り、今度は市内の焼肉店に連れてもらい美味しい豪華な焼肉料理を腹一杯ご馳走になった。お家に戻ってお風呂に入ったあと、横になったら何時の間にか寝てしまっていた。また起きて、おしゃべりをしていたら夜も遅くなり寝たのが3時過ぎになってしまった。

仙台・青葉城公園にある戦国武将・伊達政宗像 大変お世話になってしまった平山さんと、その愛犬・・
7月23日(土)
朝、ゆっくりと起きて朝食をご馳走になり、お礼を述べて11時に平山さんのお宅を出発、途中まで車で先導してもらい茨城県に向かって一人旅のドライブだ。
仙台市内から出発、4号線の入り口で別れて、途中から国道6号線に入る。後は太平洋沿岸の海を眺めながら名取市・岩沼市・相馬市・原町市、そして以前に目的地を探すのに苦労した「いわき市」を通過して茨城県に入る。北茨城市を出たところで車を止めて、以前からお誘いの電話をもらった小宅氏に電話をかけて待ち会い場所の確認。鳥取駅前で野外公演をしていたときにビデオカメラを回していた人で、祭りが好きで全国を回っていた茨城在住と聞いている。
高萩警察署の駐車場で待っていると、小宅氏がバイクに乗って来られお家に案内してもらう。奥さまが出迎えていただき、挨拶もそこそこに、『前にも言ったように、紹介したい人がいるのでこれから行こう』と言われ、武ちゃん号を運転しながら出発。夏祭りの練習している太鼓の稽古場を見学、指導中の先生や、安来節をやっている床屋さん、そして一寸粋な居酒屋さん「源八郎」など、町の名士を紹介されたが・・・(笑)。明日は大きなイベント、野外コンサートが開催されるので前座に「時代屋武ちゃんの飛び入り大道芸」を予約しているとのことだ!
小宅氏宅に戻ると大きな部屋に料理が一杯用意され、近所の方々も間もなく来られるとか?「安来節の有名人が来るから」ということで、近所の皆さんに集まっていただき、ここで「どじょうすくい&大道芸」を披露することになっているらしい・・・(爆笑)。新鮮で美味しいご馳走にビールもご馳走になり、やがて、出し物のフルコースを演じた後は、小宅氏ともう一人に出てもらい、どじょうすくい踊りの体験コーナーで盛り上がった。

小宅氏宅での「どじょうすくい」体験講座の始まり始まり〜
宴が終わったあとでお風呂に入れてもらい、フワフワの布団に寝かせてもらった・・・♪
7月24日(日)
朝8時半起床、小宅様宅の朝だ。朝食を戴き小宅さんに先導されてイベント会場に向かう。到着するまではどんなイベントなのか分からなかったが、高萩市「赤浜音楽祭ピクニックコンサート2005」という横断幕が用意された野外コンサートだった。実行委員会スタッフの皆さん方が準備の真っ最中で、小宅さんにタイムキーパーや司会者、実行委員長を紹介していただく。
間もなく、昨夜お会いした居酒屋「源八郎」の皆さん方が到着され、小宅さんと一緒に屋台の準備を手伝うことになった(笑)。荷物をトラックからおろし、ジャガイモの皮むきからカレー用切り盛りなどを手伝った。源八郎さんは、実行委員会から本日の昼食300食を依頼されているそうで、準備だけでも大変な様子だ。
コンサートは14時開始で、それまでの10分間を時代屋武ちゃんの飛び入りタイムに設定していただいていたが、直前になってもミュージシャンのリハーサルが終わらず、当方はイライラする。ようやく司会者が『ヘンなおじさんが居るので呼んでみます!』と紹介され、『どじょうすくい踊りを紹介しながら全国を廻っている時代屋武ちゃんで〜す♪』と自己紹介をして本番開始。例によって寅さん口上から祝い締め、剣玉売り、南京玉すだれ、どじょうすくい踊りを演じたが、なにしろ10分間の予定なので途中、司会者からあと5分・・・あと2分・・と言った紙に書いたメッセージが飛び出し、消化不良のまま終わった感じだった。今思えば、なんで最初からネタを絞り込んでやらなかったのかと反省している今日この頃だ。舞台が終わったあと、小宅さんの奥様が自宅から持参いただいたお弁当をご馳走になり、コンサートの舞台を観賞することにした。東京から来たという女性グループ「PINK&PANDD」の舞台は聞くのは初めてだったが、中々迫力のある舞台だった・・・。

第三回・赤浜音楽祭のオープニング・・・賑やかな吹奏楽団によるセレモニー 野外コンサートを聴きに来たお客さんは、突然の時代屋武ちゃん「どじょうすくい踊り」飛び入り出演にビックリ、でも珍しそうに・・・
コンサートは夕方まで続いていたが、途中で退出、小宅さんのお宅に戻り今夜も豪華な夕食をご馳走になる。今夜もお客さんが来られ、話の流れで大道芸を披露することになった。ま、昼間のコンサートで消化できなかった大道芸をたっぷりと勉強させていただき、ご家族の皆さんを交えて大道・皿回しの体験講座もしばしの時間、行って交流を深めた。
7月25日(月)
7時半起床、小宅さんと二人で犬の散歩に同道した。海岸を歩いているとテトラポットという設備?が眼についた。「岩の群れ」という意味だそうで、海岸の陸側から急に深くなる場所なので安全・予防のために設置されたものだそうだ。初めてみる異様な設備だった。
8時過ぎに朝食を戴き、一昨日・昨日とお目にかかった居酒屋「源八郎」に行き、昨日の音楽祭コンサート出演についてのサインをもらい、その後は屋台の荷おろし作業を手伝うことになった。残りの荷物が昨日行われた音楽祭会場にあるということで、またそれを取りに行き荷物運びを手伝う。そこに、昨日のイベント総指揮者、長久保先生が見えたので昨日貰えなかった出演足跡のサインを書いてもらって「源八郎」に行き、小宅さん宅に戻って本日の公演先、デイサービス施設に向かった。
日立市川尻町にある社会福祉法人「特養・サン豊浦」という施設で、職員の方々お若くて明るい感じで好印象を受けた。今日の公演には小宅ご夫妻の他に、昨夜お目にかかった近所の方々も見学に来ていただきサポートもしてもらった。サポーターがいると気持ちに余裕ができ、演技も丁寧にできたような感じがした。出し物はフルコースを演じたが、それなりに、熱心にご覧いただいた。終わったあとで、小宅さんの提案により、入所の皆さん方に南京玉すだれや皿まわしの皿を触ってもらったり、皿まわしの体験をしてもらった。
予定では、この施設で公演終了後は「つくば市筑波山」に向かうつもりだったが、小宅さんご夫妻が『こんなに雨も降っているし、もう一泊して、ゆっくりして行きなさい』と言われ、またまたお言葉に甘えることにした。高萩市役所に表敬訪問しようと云うことになり、小宅さんと武ちゃん号に乗って市役所に向かう。観光課を訪ね、市長さんに会おうと思ったが不在のため、助役さんとしばらくお話をして小宅氏宅に戻り三日連続の宴会を開いてもらった。
7月26日(火)
6時起床、朝食を戴いたあと、いよいよお別れだな、と思っていると奥様が色紙を二枚用意されて『出会った記念に、お互い、色紙の交換をしましょう』と言われ、生まれて初めて色紙にサインをした(笑)。別れ際に、三日間お世話になったお礼にと、感謝の気持ちを込めて封筒を差し出したら即座に断られ、怒られてしまった。『旅先中の貴方に貰う積もりは全くない、それよりお元気な声をまた聞かしてくださいネ!』と言われた。三泊も親切にしていただき、また有り難いお言葉に涙がでてしまった。
雨の中、8時半にお別れをしていわき市筑波山・ガマ口上保存会の鈴木事務局長を訪ねる。途中で道順が分からなくなって交番に寄って留守番の奥さんや、北条警察署で聞きながら、鈴木事務局長に電話を入れようやくお会いすることができた。初対面の挨拶を済ませ、すぐに筑波山ガマ口上保存会本部のガマ園に案内してもらって水谷七郎会長を紹介してもらった。ガマ園にはちょうどガマ口上保存会幹部の勝村筑蟇氏も来ておられたので、小生のためにガマ口上の特別演技を見せていただいた。京都の東映映画村や大阪で2~3回見たことはあったが、本場のガマ口上は古典的演技で重厚な感じがする。そのあと水谷会長から『菊池さん、あんたのどじょうすくい踊りもやってみなさい!』と言われ、さっそく南京玉すだれやどじょうすくいを披露させていただいた。8月7日には年に一回のガマ祭りがあるので都合がよかったら来なさい、と言われた。当日には保存会会員の皆さんが大勢で野外公演をされるらしい・・・。なんとか再度訪ねて見学したいと思う。

勝村筑蟇師のガマの油売り・実演 ガマ口上保存会の練成道場・お立ち台で「どじょうすくい」を踊ってしまった・・・♪♪♪
筑波山ガマ口上保存会・第19代名人永井兵助(吉岡久子氏)さん経営の国際観光旅館「江戸屋」まで鈴木事務局長に案内してもらい、名人(大女将さん)を紹介してもらった。名人とのお近づきの意味合いもあり、ここで一泊させてもらうことにした。ロビーで名人と二人きりでしばらくお話を聞かしてもらって、のんびり温泉に入り、贅沢な夕食を摂る。豪華な料理だ、宿泊料金は聞いていないが、さぞ高いんだろうなあ?まあ、ガマ口上と親しくなるための一種の投資だ(笑)。夕食時、担当の仲居さんとおしゃべりをしている内に『女将さんとは、もうお話をしましたか?女将さんの演技を見る機会は聞きましたか?』と言われ、未だだったら後で、女将さんに聞いておきましょう、と言われた。夕食後、再び女将さんにロビーまで来ていただき、筑波山ガマ口上の歴史から、旅館にまつわる戦前戦後の歴史、特攻隊や皇族のお泊りなどのお話をたっぷり聞かしてもらった。8月7日のガマ祭りでは、名人が神社で公演されるらしい・・・。

第十九代名人・永井兵助さん(吉岡久子先生)に会って、お話を伺った・・・ 左から保存会「つくば峯龍」師・水谷七郎保存会々長・武ちゃん (がま園お立ち台にて)
7月27日(水)
6時半起床、7時朝食をしているとガマ口上保存会事務局長、鈴木先生から電話があり『今日は第18代名人を紹介したいので、これから旅館まで迎えに行きます』とのこと。あわてて旅館をチェックアウト、そして第19代名人・ガマ口上のCDを買ってロビーで待機していると、まもなく来られ先導されて第18代名人の邸宅に向かう。
第18代名人・永井兵助氏は元校長で92歳、咽喉を患ってから引退されたそうだ。勲五等も受けられた町の名士で、今でも町の文化活動に貢献されておられるそうだ。
そのあと、保存会指導部長をされている幹部・稲葉先生の教室に連れて行ってもらった。教室ではガマ口上の練習中で、お二人の練習風景を見せていただき大変勉強になった、大きな収穫・・・!後日、個人指導もお願いしたいと述べて教室を出た後、一人でガマ口上保存会本部・ガマ公園に行く。公園で水谷会長とお話をしている内に『一度、知り合いの老人施設に貴方の訪問公演について聞いてみましょう』と、電話で交渉していただく。ありがたい、明日の午前中公演が決まった。慣れない地なので下見に行こうと出かけたが、目的地の施設がなか分からない。途中で三回ほど尋ねて、ようやく到着・・・。ガマ口上保存会々長さんの紹介なので、担当者の方も親切に応対していただき、公演場所を見せてもらって施設を後にする。
明日訪問の下見が済むとガマ公園に戻る。水谷会長さんが、うどんとお酒をいただき、費用はかからないからここの研修室で泊りなさいと言われた。お言葉に甘えて、泊めてもらうことになったが、この研修室は一年以上使用していないだろうと思えるような部屋だ、会長さんが5時に帰られたあと大掃除にとりかかった。先ず、窓を開け箒で畳と土間を掃き、雑巾がけを三回して、土間に水まきをした。今度は、無料で宿泊させてもらうので何かお返ししなければ、と思案の上、公園事務所や庭を箒がけや草むしりをして水まきをした。ようやく落ち着いて夕食をすませる。
周りは人家がなく林の中だ、やかましい蝉の声と野良犬が三匹、ウオーンと吠えてちょっと気持ちが悪い。暑いのだが窓を開けると蚊が入ってくるので閉めて、車から蚊取り線香を取り出し用意する。そろそろ寝ようと、横になってしばらくすると身体の上に異常な感じ・・・電気をつけると、羽根虫?が部屋のあちこちか現れてきた、もうビックリした。しばらくは羽根虫との格闘、ティッシュでつぶしてゴミ箱を入れること何回だったか?覚えていない。また、野良犬が三匹、公園をウロウロ徘徊するので、夜中トイレに行くのがプレッシャーだ。
でも、さびしい山の中の一軒家、こんな体験は滅多にできるものではないなあ!と苦笑いしながら朝を迎えた・・・(爆笑)。
7月28日(木)
筑波山麓、がま公園内にある保存会研修室で、朝7時に眼が覚めた。8時頃になると水谷会長(社長)が出勤された。お礼を述べて事務所の中を掃除していると、なんと僕のために朝食の準備をしておられる。何かと気をつかっていただき恐縮の至り、頭が下がる思いだ(感謝・合掌)。
9時、昨日会長さんにご紹介してもらった老人施設「筑波園」に向かう。施設に着くと職員の方々が出迎えていただき荷物移動を手伝っていただいた。公演する場所は2階ロビーだが、この場所に来れない入所の方々にも見てもらうためにと、ビデオカメラが用意されている。ちょっと緊張ぎみ・・・(笑)
今日の南京玉すだれ公演では、旅出発前壮行会で田中先生から戴いた大き目の玉すだれを初めて使用、非常にやりやすかった。公演が終わったあと、施設から昼食をご提供いただき、其の上帰り際にはお土産まで頂戴してしまった・・・筑波園さま、ありがとうございました!
がま公園に戻って水谷会長にお礼を述べ、今夜の宿泊場所、ダイヤモンドホテルに向かう。ホテルで入浴後、夕食を済ませてのんびりしていると、いきなりカタカタと音がして部屋が揺れた・・・ビックリ仰天!間もなく。フロントから内線があり、地震でしたが異常はありませんか?と言われた。こんな場面に出会うと、一人旅は孤独だなあとしんみり感じたひと時であった・・・(笑)。
7月29日(金)
ダイヤモンドホテルにて7時20分、モーニングコール?朝食を済ませて、ここのホテル社長、筑波美峯先生(筑波山ガマ口上保存会指導部長)に、今日の午後に「がま口上」の手ほどきをしていただきたい、とお願いしてホテルを出発、がま口上保存会本部のあるガマ公園に向かう。
がま公園には未だ会長さんは来られてなく、事務所周りを掃除して待っていると、一昨日稲葉先生の教室でお会いした筑波和弘師が来られ事務所を開けてもらい、水谷会長を待つ。間もなく会長が来られ、そしてインターネットでお馴染みの綾部さん(つくば峯龍師)も来られた。私の為にわざわざお二人が歓迎に駆けつけていただいたそうで、誠にありがたいことだ。10時頃から2時頃までお付き合いいただき、時代屋武ちゃんの「大道芸&どじょうすくい」を見てもらい、その後、筑波和弘師・つくば峯龍師、お二人の正調・がま口上を拝見させていただき、とても有意義なひとときを過ごすことができた。
昼食にうどんをご馳走になり、がま園を出たあと昨日お世話になった老人施設「筑波園」に行き、体験講座に出演された方に「どじょうすくい終了証」をお渡ししていなかったので届けることにした。

つくば峯龍師の筑波山名物・ガマ口上の名演技 筑波和弘師のユーモアたっぷりのガマ口上
筑波園を出た後、がま口上の手ほどきを受けるために、がま口上保存会指導部長・筑波美峯先生の教室に向かう。教室で今日は他には誰もいなく個人指導となり、テキストをもらって、しゃべり方のイロハから動作など基本的なことを教わった。次回にはもっと具体的に指導しますからね、と言われ今夜の宿泊場所のがま園研修室に行き、泊めてもらうことにした。今夜も例によって夕方は蝉の声、夜中には羽根虫の歓迎、野良犬三匹の遠吠えなどを聞きながら、一人寂しい一夜を過ごすことになった(笑)。
7月30日(土)
今日は筑波山滞在最後の日だ。朝、研修室および事務所の周りを掃除したあと筑波スカイラインの上までドライブして、神社や先日泊まった旅館「江戸屋」をカメラにおさめ、がま園に戻る。
9時過ぎに水谷会長が出勤されたので事務所に入り、事務所の中を掃除させていただく。床をほうきで掃いていると、隅の方にカエルの置物が落ちている、拾って持ち上げようと思って触ったとたん、なまぬるい感触・・・。生き物だ、なんと、本物のガマだ!!!びっくり仰天とは此の事だ。そうだ、昨日、会長が保存会本部で飼っているガマを見学者に見せようと、箱から取り出したあと行方不明になったと聞いていた。このガマだ!大きなガマだ。『会長!会長!ガマですよ〜!』と叫んで、会長に捕らえてもらった。一件落着・・・! (笑)
今日は土曜日で、恒例のがま口上保存会研修がある日との事で、保存会々員の方々が来られ、見学者の前での実演を色々と拝見させていただいた。女性の口上師もお二人が来られ、個性ある演技をみせてもらった。同じ保存会々員のがま口上でも、人によって表現の仕方が色々あり、とても勉強になった。自分がガマ口上を完成させるまでには一年以上はかかるだろうなあ、先ずは長い文句の暗誦からだなと、ふと感じる。小生もお返しに「大道芸&どじょうすくい」を披露させていただいた。
午後1時過ぎ、水谷会長さんや保存会の皆さんにお礼を述べて筑波山を跡にする。次の訪問地、栃木県に向かう。県庁所在地の宇都宮市に入り、JR宇都宮駅で駅長室に行って駅前広場での野外公演許可を相談したところ断られてしまった。駅構内の観光案内所で野外公演ができるような公園はありませんか?と聞き出して「千波公園」を教えてもらった。ぐるぐる市内をまわって千波公園にたどりついた。明日、この公園で野外公演することにして駐車禁止の標識はあるが、今夜はここで車中泊する。
7月31日(日)
昨日から茨城県つくば市から栃木県の県庁所在地・宇都宮市に入り、夜は宇都宮市内、千波公園横の駐車禁止区域で車中泊したので警官の交通取り締まりにあわないか?と落ち着かず、また雨の音にも悩まされ熟睡ができなかった。7時過ぎ、近くのコンビニで買い物、軽い朝食を済ませる。
「ものは試しだ」と思い、JR宇都宮駅前の交番所に寄って「駅前の広場で野外公演をしたいのですが、本日は役所が休みのため市役所の許可がもらえません、野外公演を少しの間、黙認してください」と相談したが、予想通りに「ノー!」と言われた。駅の横に交番所があるので、無許可で公演をすると取り締まりに会うのが分かっているので言ってみたが残念。やむなく諦めて千波公園に戻り、野外公演の準備にとりかかる。
幟(ノボリ)を立てて準備をしていると5〜6人がベンチに集まって来たので『安来節・どじょうすくい踊りを紹介しながら全国を周っております、駅前で公演したかったのですが断られたので、この公園で披露させていただきます、見てくださいね』と云うと、『是非見せてもらうよ!』と返事が返ってきた。公演が終わると、足跡の証にとサイン帳に記入していただき11時過ぎ、栃木県を後にして新潟県に向かう。
栃木県・宇都宮市内にある千波公園に武ちゃん号を停めて、「安来節・どじょうすくい踊り」野外公演を行った・・・♪
道順が分からず、何度も訊ねてようやく国道17号線に入り目的地の小千谷市に向かう。途中で暗くなってきたので道の駅を探していると国道17号・越後川口「アグリの里」があったので、この道の駅で車中泊にする。途中のコンビニで弁当と缶ビールは買っておいたので、ここではお酒だけを調達した。