<旅の報告 其の2>
道中記 パート2
「時代屋 武ちゃんの安来節全国放浪の旅」
どじょうすくい全国修行の一人旅・・・・・旅日記 ![]()
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6月30日(木)
函館港で朝を迎える、と云っても深夜の零時だ。外は真っ暗で、今日行く所もまだ決めていないので、駐車場でしばらく仮眠することに決めた。待合室の軽食堂で腹ごしらえをして、日記を綴ったり、地図を広げて計画を練る。
車中で仮眠した後、6時に出発、ふと、20歳の頃一人旅で来た時のことを想い出し、五稜郭に向かった。早朝だったので人影は殆どなく、たまに散歩中の人やジョキング中の人たちに出会う。初めて五稜郭を見た時は、バスガイドさんのアナウンスを聞きながらの観光ということもあり大変感動したが、今回はそれ程の感動が感じられなかったのは歳の精かな?と思う。いや、待てよ。今回の旅が観光目的ではなく「修行の一人旅」と云う事で、気持ちにゆとりがないのかもしれない。せっかく観光気分に浸りたいと思って訪れた五稜郭だったが、一時間ほど散策して公園を出る。

早朝の北海道函館・五稜郭公園・・・
大沼国定公園を右手に眺めながらドライブ、長万部を通過、洞爺湖・有珠山・昭和新山を左に室蘭・登別・白老方面に向かう。しかし、方向音痴の時代屋武ちゃん、中々すんなりとはいかず、行ったり戻ったりしながらようやく室蘭―登別までは分かった。白老温泉が分からない、今夜宿泊予定の白老温泉「湯処・ななかまど」が分からず、しまいには何処を走っているのか分からない程、迷子になってしまった(爆)。そんな気分の中、トラック野郎に『コラッ!ここでは、ちゃんと一時停止せんかい!』と、怒られてしまった。ごもっともで、『すんまへんなあ!』と謝る始末。ガソリンスタンドで聞くと、白老温泉という地名がないそうだ、白老町の「白老温泉旅館ななかまど」と云う固有名詞というか、屋号だったらしい・・・。施設は温泉保養所みたいな感じで簡素な旅館だが、温泉が抜群に身体に良いと云うことで好評だと聞いていた。なるほど浴場・浴槽はそれほど広くはないが、二つある浴槽の内、ぬるいお湯の方に入ってから、次のお湯に浸かるとお湯が食いつく、という感じがして、出たあとポカポカして一日の疲れが抜けた感じがした。でも、この二つの浴槽に入る順序を間違えて、最初、火傷になりそうな気分になった・・・大きな案内板に順序を書くべきだぞ〜!
予約は明日の宿泊で頼んでいたが、一日早く到着したので二泊することにした。昨日から、心身ともにお疲れモードなので今日はのんびり温泉に入り骨休みの休養日としゃれこんだ・♪
明日の夕方には当旅館のロビーで、皆さん方を前に「大道芸&どじょうすくい踊り」の披露をさせてもらうことになっている。そうだ、インターネットで知り合った苫小牧の「しーちゃん」に電話で連絡をしてみよう。ひょっとすると会いに来てくれるかも・・?
今日はまだ外が明るい、こんな時間に温泉に入って一杯やるのはいいなあ!でも、一人だと一寸寂しい・・・(笑)
7月1日(金)
のんびりと朝風呂に入り、朝食を済ませ9時過ぎに旅館を出る。宿泊者は僕一人みたいだった・・・。
登別市内のコンビニに寄って、地元の新聞社に「全国放浪の旅を決行中です」との挨拶文をFAX送信した。取材があるかどうかは分からないが、何事も安来節の宣伝のためだと、割り切っての行動だ。しかし、本人は至って恥ずかしい(笑)。
登別市役所を訪れ観光課に行くと、保健福祉課子育てグループを案内され主査の方に、『7月2日〜5日までは老人保健施設訪問が決まっていますが6日〜8日が空白なので、幼稚園・保育所などをご紹介ください』とお願いする。最初は消極的な対応だったが、色々お話をしている内に前向きに考えていただき、とりあえず二箇所の訪問先を決めていただいた。後は、順次連絡をして確保しましょう、と有り難いお言葉をいただいた。
夕方、昨夜から泊まっている旅館に到着。入浴後6時半、旅館の広間で、集まっていただいた地元の皆さん方を前にたっぷり40分ほど公演させていただいた。皆さん方は大道芸やどじょうすくい踊りを生で見るのは初めてのご様子で、熱心に見て笑いながら楽しんでいただいたようだ。公演が終わった後は、膝を交えて旅の経過や世間話をしながら交流を深めた。終わりかけにメル友の「しーちゃん」がお母さんと一緒にみえたので、「どじょうすくい」だけをバージョンを代えて熱演することになった(笑)。皆さん方と記念写真も撮影、すべてが終わった後、女将さんが喜びのあまりビールの差し入れまで頂戴した。今日は地元の方々とゆっくりお話もでき、楽しい一時を過ごすことができた。

白老温泉旅館「湯処・ななかまど」で十八番の「どじょうすくい踊り」を熱演? 地元の皆さん方と記念写真をパチリ!・・・(北海道・白老町)
7月2日(土)
のんびり朝風呂に浸り朝食を済ませ9時に白老温泉旅館「ななかまど」を出る。出発前、女将さんから靴下をプレゼントされた(感謝)。
今日は三回公演の予定で、一回目が旅館の近くにある「北海道リハビリテーションセンター特養部」で、デイサービスセンターなどもある大きな施設だ。一時間前に到着、荷物を運び込み担当の課長さんや施設長さんにご挨拶をする。広いフロアに仮設舞台を作っていただき、準備をする。公演開始の10時半になると大勢の入所の皆さんが集まって来られ、会場内は否が応でも盛り上がる。職員の方々を含めて50名ほどだったろうか、45分間大道芸&どじょうすくい踊りをたっぷりと披露。施設長さんから『今度機会があったら施設全体のイベント行事に出演をお願いしたい』とお声をいただき、近くのお店でとても美味しいお蕎麦をご馳走になった。地元紙「室蘭民報」と「苫小牧民放社」が取材に来られた。
次の公演先は登別温泉に近い特養老人ホーム「緑風園」、ここでも40分間の公演をして、次が今回の北海道公演のメーン、登別温泉のホテル「ゆもと登別」で開催される「近畿大学梅友会北海道支部総会」の会場だ。ホテル前に着くとホテル従業員の皆さんが出迎え、荷物の移動も台車で部屋まで運んで貰ってありがたい。総会には本校から御園生理事をはじめ梅友会副会長藤村氏、大阪府支部長本山氏、副支部長松岡氏のお顔もみえて懐かしい。北海道支部長能登氏をはじめ支部の皆さん方とは初対面ながら、わいわいと歓談、お世話になった。また佐藤先輩には北海道滞在で色々とお世話になり、お宅にもお邪魔して泊めてもらうことになっている(恐縮)。一部が総会で二部が懇親会、懇親会が始まると御園生先生の挨拶の後に乾杯、そして、ほどなくアトラクションとなり、ゲスト?時代屋武ちゃんの一人舞台が始まる。舞台時間は40分程だったが、あまり気負いすぎたのか余り良い出来ではなかった、自己採点では70点かな?(反省)。
舞台が済むまではアルコールを控えていたが、終わってからは飲んだ!飲んだ!食べた!・・・同じ梅友会仲間なので気兼ねなしのお付き合いができる。二次会・三次会とお付き合いしながら、三次会では武ちゃんのとっておきのお座敷芸「よかちん踊り」まで披露してしまった(笑)。深夜、三次会がおわると同室の吉田氏と部屋に戻り、朝までぐっすりと寝入った。

登別温泉にあるホテル「ゆもと登別」で開催の近大梅友会北海道支部支部総会にゲスト出演
7月3日(日)
7時すぎ同室・吉田氏の物音で眼が覚め、朝風呂、温泉に入る。お馴染み梅友会仲間とも裸の付き合いだ、昨夜は豪華で楽しい一夜だった・・・♪。8時に宿泊仲間と朝食を摂り、9時にホテル玄関で写真撮影のあとお別れだ、ちと寂しい気持ちになる。でも旅は始まったばかり、気を引き締めて行こう。
ホテル・フロントとで本日の訪問先、登別市上川町の養護老人ホーム「恵寿園」方面の道順を聞いて武ちゃん号を走らせるが。なんとクマ牧場に着いてしまった。こちらの人が教える『ちょっとそこまで』とか『ちょっと行くと・・・』と言う距離のニュアンスが大阪人の場合と、かなりの開きがあるようだ。もう一度ホテルまでUターン、バス停の交通管理人にもう一度道順を尋ねてスタート、ようやく目的地に着くことができた。施設は山また山を越え、すごく山奥にありビックリした。公演開始時刻の2時間前に着いたので、近くの空き地に駐車して時間調整のため、車中の整理をしていると、武ちゃん号のイラストを見た職員・古内さん(主査・栄養士)が『園内にも駐車場がありますから、どうぞお入りください』と言われてしまった。一時間ほどのんびりする予定だったが、見つかってしまったら仕方ない、と思い園内に入る。
宿直室と書かれた和室に案内され、しばらく休憩する。まもなく担当の竹内さま、稲葉施設長さんがおみえになり、ご挨拶のあと公演会場に案内される。その会場には「時代屋武ちゃん・安来節交流会」とおおきな横断幕が舞台に取り付けてあるのにはビックリ仰天だった。なんだか嬉しいやら恥ずかしいやらの気持ち、でも、期待されているのかもしれない、よし!頑張ろう!皆さんと今日はたっぷり楽しもう!と心に決めた(笑)。
60名程の皆さん方だったろうか?舞台時間はたっぷりいただいたので舞台の演技が終わった後、旅の途中に訪れた南京玉すだれのルーツと云われる富山・五箇山「こきりこの里」で購入した「こきりこ」と「ササラ」をお見せして楽器の説明や音楽のサワリを演じたり、旅の話などをさせてもらった。皆さん方とは、ゆとりのある交流ができたかな、と満足して恵寿園を出る。
3時過ぎ、明日の訪問先を下見の為、室蘭市方面に向かうが、途中に川上公園と云う、のどかな公園が目についたので、しばし車を停めて一休み、苦手な皿回しのトレーニングなどをした。東室蘭駅に着いたが方向が全く分からない。客待ちタクシーの運転手さんに道順を聞くと『白鳥大橋・37号線を通った方がいいよ』と教えてもらい、とても長い橋を渡り祝津町の養護老人ホーム「敬老荘」にたどり着く。今夜は何処に車を停めて車中泊しようかな?と思案しながら小学校近くの空き地に車を停めていると、前方の民家の前からしきりにこちらを不審げに見ている人が目についた。不審者とおもわれているな?と思ったので車を降りて、挨拶、旅の目的などを話すとか『あっ、そうですか、いいことですね!良かったら家の中に入ってお茶でも・・』と言われた。そこはご夫婦とご子息の三人暮らしのご様子で、お茶をいただきながら30〜40分ほどおしゃべりをして失礼した。
明日に訪問する「敬老荘」の駐車場で車中泊することにした。それにしても、今日は寒い!木枯らしがヒューヒューと吹いている、風邪をひかないようにしなければ・・・。
7月4日(月)
駐車場を6時に出て、近くのコンビニの駐車場で朝食のパンと牛乳を買ったり、車内で日記の整理などをして時間調整をして、12時半に敬老荘に戻った。施設内に入り、担当の方と挨拶、公演の場所を見せてもらい準備にとりかかる。
こちらの施設は、舞台こそなかったが広いロビーが公演場所で、ゆっくりと丁寧に演技ができた。また、演技の後、入所の皆さん方と出来るだけ打ち解けてお話がしたいと思い、どじょうすくい踊りの由来や南京玉すだれのルーツなど世間話も織り交ぜながらふれあいができた。

公演後、登別市役所に行き、田中様が保育所を紹介していただいたので場所や時刻などの詳細を聞く。7月6日は9時、7日は9時30分に市役所ロビーで待ち合わせ、田中様が保育所まで先導して送ってくださるそうで有り難い。そのあとカメラ店でDPEを済ませ、もう一度温泉に入りたいと思って、先日泊まった「湯処ななかまど」に行ったら玄関に定休日と札がかけてある。しかたなく、そこの駐車場に車を停めて車中泊の準備をして自動販売機を探したが見当たらないので、もう一度旅館を除くと明かりが見えた。戸をドンドン叩くと、先日会ったばかりのおばあさんが出て来られたので、『温泉に入りたくて又来たのですが今日はお休みですね、自販機の焼酎だけでも分けてください』と言うと、女将さんに連絡して『今日は休みでお風呂は洗っていませんが、それでもよかったらお入り下さい』と言われ、無料で入れて貰った。入浴後は車に戻り、一人酒盛りとなった。
7月5日(火)
小雨の中、今日の訪問先、伊達市方面に向かう。途中、雨が激しく降ってきたので車のワイパーを早く早く回し、道順を聞きながら、ようやく「サポートセンターひまわり」にたどり着いた。玄関に入ると『お待ちしておりました!雨の中、ご苦労さまです♪』と言われ、ほっとした。
とても広くて綺麗な施設で、また明るい。公演の時間はたっぷりいただいたので大道芸&どじょうすくいが終わった後、旅の途中経過のことや、旅行中の出会いなどのお話を交えて交流を深めた。今日は朝日新聞社記者の方が取材に来られた。
施設を出た後、今夜泊めてもらう事になっている梅友会北海道支部の佐藤先輩に電話をして合流、お宅に寄せてもらう。先ずは洞爺温泉に連れてもらって、ホテルの大きな温泉に浸かり旅の疲れを流して、次は中華料理店でご馳走三昧・・・。また、お宅に戻ると今度は奥様の料理でご馳走をいただき、お酒もたっぷりと頂戴して、今夜は盆と正月が一遍に来たような気分になってしまった(感謝)。
7月6日(水)
佐藤氏宅を7時半に出発、登別市役所に向かう。途中で道に迷い、2回ほど地元の人に道を尋ねながら間もなく到着。約束の時刻9時半まで、かなり時間があったのでロビーに設置されているパソコンを借用、インターネットを徘徊する。自分のホームページを眺めると、掲示板にかなりの書き込みがあるので返事を書き込みする。
間もなく保健福祉部子育てグループの田中主査さんの先導で登別市立「鷲別保育所」に到着。玄関に入ると若い先生や幼児たちの大きく元気な声がガンガンと聞こえてくる。荷物を運び入れて公演の準備を始めると、入所の幼児たちは今から何が始まるのか?可愛らしい瞳で必死に見つめる・・・。紹介されて、『鷲別保育所の皆さ〜ん!おはようございま〜す!』と、大きな声で挨拶すると、それ以上の声で『おはようございます!』と応える、嬉しい、いい雰囲気だなとヤル気が倍増する(笑)。今日はゲストに、近所にお住まいのオランダのご夫婦も来られ熱心にご覧いただいたようだ。最初の五本締めでは、小さな幼児たちが人差し指で必死に「チョチョンガチョン・・・」とやっている姿が、なんとも微笑ましく、こちらも楽しくなる。次の演技では司会をして頂いた先生が大笑いをしながらご覧いただき、こちらもつい演技に力が入る。予定の演技が終わった後、皿まわしの体験コーナーを始めようとすると、二人の先生が『先に、私達にやらして下さい!』と言われ、苦笑しながら道具を渡す。直ぐには、なかなか回らない、幼児たちは『先生、ガンバレッ!』と応援の声が挙がり、回った時には盛んな拍手で、先生も子供と一緒になって喜んでいた・・・(笑)。幼児たちは一度にはできないので、8人ずつ舞台に並んでもらって練習するが、どうしても回らない子供には子供さんに棒を持ってもらい、僕が回っている皿を棒の上に乗せていく、という手法をとったが、それでも皆さんはとても喜び、楽しんでもらったようだった。
保育所を出るとカメラ店でフィルムのDPEを頼んで、さて一人旅で一ヶ月近くになるが、夜の思い出も一度ぐらい作りたいなあ、と思って登別温泉の繁華街や虎杖浜温泉に立ち寄って散策したが、今ではそんな風情はないそうだ。残念ながら諦めて、以前に泊まった白老温泉旅館でおとなしく泊まることにした(爆)。
7月7日(木)
旅篭を八時に出たが登別市役所には9時前に着いてしまった。時間待機の為、ロビーに備え付けの新聞を見たり、パソコンでネットサーフィンなどをして時間を過ごす。9時半、昨日と同じように職員・田中様の先導で保育所と幼稚園が併設の「コロポックルの森」に到着。
ここの施設は4月にできたばかりだそうで建物も新しく、先生方も新任の方が多い。幼児たちの教育・しつけ等はまだ始まったばかりと云った感じだったが、元気で明るい、思ったことをずばりと発言する。舞台の演技が終わって、どじょうすくい踊りの衣装で「皿まわし」体験を皆さんにやってもらっている時、不思議そうな顔をしながら、いきなり頭にさわったり、耳を引っ張られたり、頭を叩かれたときにはビックリした。変な格好をした人類ということで珍しがったのだろう(笑)。今日は北海道新聞社・室蘭民報社・登別市広報課から取材あり。

どじょうすくいが始まると、園児の皆さんは不思議そうに見ていた・・・ 皿まわしの体験コーナーになると、順番が待ちきれない様子で・・・
12時コロポックルの森にお別れをして札幌へ向かうが、直ぐには着かず、探し探し求めて4時半に札幌市役所に到着。観光課で、大通り公園で野外公演の許可をいただきたい旨を相談したが、管轄が違うので公園課みどりの窓口で聞いてください、との事。別の場所にある建物だ、そこから見える場所だが一方通行の為、クルクル周ってたどり着くが、今度は駐車場が分からない。終業時刻が近づいているので、車を空き地に停めて急いで窓口に行き相談をする。丁寧に応対していただいたが、大通り公園は間もなく開催の夏祭り準備で工事中の為、野外公演は駄目だと断られた。その代わりに、10日は札幌テレビ塔のステージに、バーテンダー協会のイベントが入っているので、そのステージに出演できるように相談してみましょう、と言ってもらった。また他の施設も探してみます、と言われ退散。
今夜は、車をテレビ塔近くの市営コインパーキングに停めて車中泊だ。夜の札幌見学としゃれこんで、ラーメンを食べて、時計台や薄野歓楽街などをブラブラ散策。ふと、黒服のお兄さんに呼び止められて鼻の下を長くしたのが不幸の始まりで、お店を出た時には大金?を払ってしまった・・・(笑)。武ちゃんには色の道の修行はまだまだ遠い(爆)。
7月8日(金)
7時に眼が覚めてバスターミナルで洗顔や用足しを済ませ、軽い朝食をして札幌駅に向かった。助役の方がおられたので駅前での野外公演許可をお願いしたところ、どなたに限らず駅前広場での公演はお断りしていますので・・と、やんわり断られてしまった。
喫茶店で計画を練っていると、札幌市役所・みどりの管理課、赤池さまから『10日のテレビ塔下のステージで開催のイベントに出場OKですよ!』と電話をいただいた。また、9日はテレビ塔下の広場で単独野外公演も許可をいただいた。その後、市役所の高齢施設課を訪ねて、老人施設訪問先の紹介を頼み、今日一箇所と明日一箇所の2件、紹介を頂いて、地理を教えてもらい市内の「アイケア札幌グループホーム」に伺った。ビルの3階と4階にある施設で、皆さん方は一度には入れないということで、二回公演になってしまった(笑)。
今日は色々なことがあり大活躍したので、疲れた。でも、今日の疲れは心地よい披露だな。明日は10時半から市内の老人施設訪問と15時からテレビ塔下の広場で野外公演が決まった。ワンカップを飲んで早く寝るとする・・・.
7月9日(土)
昨夜から車中泊で、6時半に眼が覚めた。朝食を摂り今日の訪問先を地図で確かめて出発する。今日最初の訪問先は市内中央区にある「グループホーム 白ゆり中央」と云う施設で、認知症対応型共同生活介護事業所とある。
同じ言動を繰り返し話されている初老の貴婦人や、書道が得意な方が帰りには一筆書いたものをあげると言われたり、色々な症状の方々がいらっしゃる。職員の方々は若いのに親切に対応されているのを拝見、頭が下がる思いがした。いざ、公演の開始と云うときに、最初の挨拶では目頭が熱くなり、つい口ごもってしまい困った(汗)。演技が始まると、皆さん方、とても喜んでいただき、体験コーナーでは女子職員の方が二名参加されるとヤンヤの喝采、またまたおおいに盛り上がった。公演が終わると食堂で、入所の皆さんとご一緒に美味しいお昼ご飯をご馳走になり、また入所の方が一人『今日慰問に来ていただいたお礼に民謡を歌いますから聞いて帰ってくださいね』と言われた。

『では、只今から「どじょうすくい」の練習をさせていただきますわあ!』 お二人の練習は真剣そのものでした・・・
施設を出て、先日から車中泊でお馴染み?の市営・コインパーキングに直行。車から荷物を運び出してテレビ塔下の広場まで歩いて行く。かなりの距離だが、近くに駐車場はないので仕方がないのだ、汗びっしょり(笑)。普通、テレビ塔下でイベントの場合は費用がかかるらしいが、今回は管理事務所のご好意で無料にしてもらった。管理事務所で挨拶・お礼を述べて野外公演の準備に入り、野外公演が始まったら案内放送は中止してもらうことになった、ありがたい。北海道では初めての野外公演に胸が躍る(笑)。北海道新聞社から取材があった。

札幌テレビ塔下での野外公演風景 観光客のお姉さん方との記念写真
公演が始まると自己紹介に続き、自分のペースで周りの皆さんを惹きつけるため、先ずは五本締めで参加してもらい大道芸に入る。大道芸が終わると、皆さんの前でどじょうすくい衣装に早替わりをして踊ったが、今回の舞台は自己採点70点ぐらいかな?まだまだプロとは云えない・・・(涙)。テレビ塔下での公演が終わったあと、もっと人が大勢集まる場所にと場所をテレビ塔の前に移動した。ここは綺麗な花が沢山植えてあり、観光客も次々と訪れる。通行中の人達も立ち止まって見てもらい、終わったあとでは世間話など親しい会話も飛び出して、おひねりや差し入れの缶コーヒー等も頂戴した(感謝)。

「しだれ柳に早代わりとござ〜い・・・」 札幌テレビ塔下の広場、ここは人通りも多く、沢山の人達が立ち止まって見てもらった!
5時過ぎ、一荷物を旦片付けて車に納め、再びテレビ塔に戻り地下の居酒屋で大道芸人・時代屋武ちゃんをねぎらった、ご苦労さん!
明日は午前中が老人施設訪問で、午後2時10分からは、ここのステージで、日本バーテンダー協会主催のイベントに飛び入り出演?の話をいただき楽しみだ。
7月10日(日)
今朝は少し寝過ごした、あわててパーキングを出る。小雨が降っている。8時までにパーキングを出ないと駐車料金が増えるのだ、即ち宿泊料金に一般料金が加算される(笑)。午前中は少し遠い場所にある施設訪問なので緊張する。札幌市清田区という場所だが、それが又遠い・・・ここでも、幾度も訪ねてようやくグループホーム「さくらの里」に到着。ここは職員の方を含め12〜13名の方々を前に、45分間大道芸&どじょうすくい踊りを披露させていただき、また皆さん方と世間話などの談議をした。そして、12時前だったが早い昼食をご馳走になり、札幌に戻る。愛車「武ちゃん号」を、いつものパーキングに入れ、テレビ塔下に向かう。
ステージでは既に、勢い良く太鼓の演奏が始まっており、ステージの横断幕には「日本バーテンダー協会主催 第27回ビール祭り」と書いてある。本部受付に行くと『大道芸の方ですね、お待ちしておりました・・』と言われて司会者の方を紹介してもらい打ち合わせ、舞台時間は14時10分から30分間となり、テーブルに座って待機する。しばらく止んでいた雨が又降ってきて、会場のお客さんはテントの下に移動を始める。ステージも屋根はあるが、外からの吹き雨が入ったりしたら玉すだれが濡れて、南京玉すだれの演技に影響するな、と心配になってきた。
さて、いよいよ時代屋武ちゃん、今回の放浪の旅で一番の晴れ舞台だ。司会者に紹介されてステージに上がると、拍手と共に客席のあちこちから『武ちゃ〜ん、ガンバレ〜!』『ヨッ!時代屋!』なんて声援も飛び出した。最初は、いつものように皆さんと一緒に五本締めをやった後、寅さん口上、バナちゃん節、剣玉売り、皿まわし、南京玉すだれの演技が終わり、舞台上でどじょうすくい踊りの衣装に早替わりして踊り始めると、またまた盛んに拍手と『武ちゃん、一人旅、ガンバレヨ〜!』と、声援が飛び出す。嬉しくなってきた(笑)。ステージ横に、先日からお世話になっている札幌市役所みどり管理課の赤池様が公務でこのイベントに来られ、『今日はご苦労さまです、昨日もここで公演ができたようですね、頑張ってくださいね!』と、激励をいただいた。

札幌テレビ塔下のステージに着くと、地元・若駒太鼓のオープニングが始まったところだった いよいよ武ちゃんの登場(笑)、『トザイ、トーザーイ!』と、演技の開始・・・
ステージを下りて、先日から思案中の行程について検討・・・旅の出発前には網走や宗谷岬まで行く予定だったが、一人旅で長い距離を運転するには、居眠り運転・スピードの出しすぎ等が心配になってきた。もう、北海道は道南と札幌だけで終わりとしよう、今日は函館に向かって行けるところまで進もうと、大雨の中を函館に向かう。途中、山道にさしかかり濃霧に遭遇だ、前の車に追突しないよう気をつけながら慎重に車を走らせる。途中で今度は、叩きつけるようなドシャ降りとなって、若葉マークで運転の武ちゃんは愈々不安が増加の状況だ(笑)。函館に近くなってから、いきなりエンジンが止まった、外は大雨、ビックリ仰天とはこの事かなと思案をめぐらす。さては、以前に雨天の時は大きな水しぶきに気をつけなさい、大量の水が車体に影響するなんて聞いたことがあるが、これなのかな?と思った。非常灯を点灯して車を左側に停め、から吹かしをやってみる。少しずつエンジンがかかるようになり、動き出したが、馬力が出ないようだ・・・。幾度もエンストを繰り返しながら、尋ねながら函館東日本カーフェリーターミナルにたどり着くことができた。
エンストについては、近くに止っているトラックドライバーに聞くと、内部の水が乾いたら回復するだろう、なんて聞き一寸安堵する(笑)。朝になったら調子が戻るかな、と思いながら24時間営業の軽食堂で天婦羅うどんを食べ、港で車中泊することにした。