王様ゲーム

 

「兄貴ぃ」

旅の途中で休憩に立ち寄ったちょっとした洞窟。

まだ明るい空を見ながらのほほんとしていたアスに駆け寄る従者。

それは、トレマー・キユリー・メルクリウス。通称、ユリ。

彼は有名な盗賊であったそうだが、今では気がキク良い従者と化している。

「どうした?ユリ」 そんな彼の主人。 アスは、隣に座るサンが煎れてくれた紅茶を飲みながら駆け寄る従者を見る。

もちろん、優しいサンがいそいそとユリの分の紅茶を準備する。

「いいものを拾いましてぇ」

「イイモノ??」

ユリは笑顔で、主人・アスに数本の棒を手渡す。

「はい、ユリ」

「かたじけねぇ。有難く頂きます」

ユリはアスに棒を手渡し終えると、煎れ立ての紅茶をサンから貰う。

「何かは不明ですが、なにやら面白ろそうだったもので」

ずずっと紅茶を飲みながら、ユリはアスに言う。

 ユリが持ってきた棒は、全て同じ大きさ太さのものである。

「兄貴知ってますか?」

「なんだろう。一本だけ色がついてるけど・・・」

 ユリの言葉にサンの疑問がのっかかって、アスに振ってくる。

その棒は、この世界には無いのだろうか。とアスはぼんやり思う。

当然のことで、アスにはその棒の用途も名前も知っているわけだから、 輝く顔の二人のようには、反応できない。

「アス・・?」

「これは、ゲームにつかうんだよ」

「げーむ?」

しょうがないなぁ。

そんな声が聞こえた後、アスが前に座る二人に説明していく。

「これは、王様ゲームっていうゲームに使うものなんだ」

「おうさまげーむ??」

アスの説明にサンがオウム返しのように続く。

「そ、この一本だけ端が赤いのがあるだろ?これを引いた人が王様」

「王様!!」

「そんな簡単に王様を決めていぃんで!!」

「ゲームだから、本当にじゃないよ」

「な、なぁんだ」

 ほっ、と安心したように二人は大きく息を吐いた。

あまりの過剰な反応についついアスの顔がほころんでいく。

「そいで、どんなげーむなんです?」

興味津々といった態度で、ユリが食いついてくる。

やはりもと盗賊であった為に、新しいものには興味があるのだろうか。

そんなことを思うアスは、にやりと笑うと三本の棒を手におさめて、 前に差し出す。

「とりあえず・・・引いてみるか?」 「へっ」 情けなく二人の声が重なる。

「一本だけ赤の色がついた棒があるから、それを引いた人が王様。 んで、それ以外には数字が書いてあるから、その数字が自分ね。

あっ!!もちろん自分以外には見せないように!もちろん見ないように。・・・・やる?」

やや興奮気味のアスは、一気にそういうときょとんとした二人を誘う。

「・・・・やる」

「兄貴がそう言うのなら」

「じゃ、選んでいっせいに引くからね」

そういうと、三人はおずおずと自分好みの棒を選ぶ。

「せーので、引くからね」

アスの言葉に、コクンと呟く二人。

「せーのっ」

アスの声に三人がいっせいに、赤い棒を狙って引く。

「あっ」

「・・・いち?」

「おっ・・」

 

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・

  遅れてしまってすいません!!

  本当にごめんなさい。あわわ、なんともこのまいじゃない

  話ですよね。キャラが違う・・・。はじめは、ユリ目線だった

  はずなのに。

  気はつけば、誰目線でもなくなってたしぃ。

  あうあう、

  本当にゴメンなさい。でも押し付けます。

   だって返されたら悲しいもん(ぐすん)。

  なんでイヤでも押し付けます。

     そいでは。またお伺いしますね。

           2005/10/31 飛翔虎煌

 

         ---------------------------------
  どうも! 姫デス!
  まず最初にありがとうございました! そしてお疲れ様でしたw
  私の作品が二次創作されると聞いて、本当に楽しみでした^^
  そしてその楽しみよりもさらに上を行く楽しさで完成された作品。
  ホントありがとうございました( ^∀^)
  性格やら言葉遣いまでしっかりと把握されているようで……w
  勝手に動くさまを見ていると、なんかおかしかったデス^^
  これが二次創作の楽しさなんでしょうね!

 

  最後になりましたが、これからも末永く宜しくお願いします。(礼
              05/11/8 天川 星姫

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