〜ホタルシリーズ『続・一期一会』〜

*** Eternal Dream ***



彼女は窓辺に立って空に瞬く一面の星を見上げるのが好きだった。

毎夜空を見上げていた彼女は今、あの輝く星となり何処かで僕を見つめているのだろうか?



君の眼差しを感じるのは僕の思い過ごしではないよね。



互いの瞳を見たときに僕たちは運命の恋に落ちた

一体誰が想像できただろう

この僕がたった一目で恋をするなんて

僕たちが一瞬であんなに激しい恋に落ちるなんて



夏祭りの夜、親友の右京に誘われて、あいつの彼女の双子の妹を紹介されダブルデートをすることになった。

特別その妹に興味があったわけじゃなかった。

むしろ興味は親友の惚れた女である姉のほうにあったはずだった。



それなのに…



彼女を見たときに確かに一瞬時が止まった



紺色に紫陽花をあしらった浴衣を着て双子の姉の影に少し隠れるようにしてはにかむ彼女。

その微笑が今にも儚く消え入りそうで

まるで月夜に舞うホタルの光のように切なくて僕の心を虜にした。

僕と彼女の僅か1メートルの距離。

だけどその距離を飛び越えて心が彼女を抱きしめたいと溢れ出る思いを止められない。

運命とか生れ変わりとかそんなことを信じていなかった僕がこのとき何かを感じていた。

生れ落ちる時に二つに分かれた半身があるのなら、彼女こそまさにそれだと僕の中の何かが確信したんだ。


―― 彼女を護りたい


強く湧き上がる心は君にも届いたのだろうか。

瞳が絡み思いが伝わる

揺らいだ君の瞳が僕と同じ気持ちだと伝えている。




僕は君を深く愛するだろう

そんな予感があった

誰が予想しただろう

運命の夜

あの日、あの時、あの瞬間から…

僕たちがあんなにも切なく激しい恋に落ちるなんて




君は言ったね?『私を愛するときっと後悔する。』と

だけど、僕は今でも後悔はしていないよ

僕の人生、僕の愛、僕の命さえもすべて君に捧げる事を僕自身が望んだのだから。

それが限りある時間であってもいい。

君を知らずに生きるより短い時を共に愛し合い永遠の長さで生きることを選んだのだから。

僅かひと時を力の限り光り輝き燃え尽きるホタルのように僕の人生の全てを君に捧げようと…。

君は幸せだったかい?

毎日が溢れる日差しの中のように眩しい光につつまれて君と過ごした日々。

愛に溢れ光り輝いていた僕の人生で一番幸せだった日々。

何にも変えがたい思い出の中で、今も僕は君の幻影を追い求め君を愛した心を抱きしめて生きている。



君が逝ってからどれだけの時が流れたんだろう。




僕の時間は君が独りで茜色の空へと旅立ったあの日の朝に止まったまま…。

君を見失った僕の心は今もずっとこの場所で君を待っている。

朝焼けの空に、星降る夜に、吹き抜ける風の中にいつも君の声を捜している。


プロポーズの夜、淡く君を照らしたあの日のホタルのような美しく瞬く夜空の光になった君。


今でも君は僕を時々思い出してくれているかい


微笑む君の写真と語り合う長い夜を過ごすのは切なくて


苦しいほどに溢れ出る思い出が愛しくて


何度でも何度でも君と過ごした幸せな時を繰り返し『思い出』という夢の中で生き続ける。


悲しい生き方だと君は泣くだろうか。


それでも…君のいない現実の中では僕は生きてはいけないから


せめて夢の中では笑顔の君を抱きしめていたいんだ。




茜…




僕は今でも君を心から愛しているよ






+++ Fin +++


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***天川星姫さま サイト10000Hit記念に寄せて***

姫、10000Hitおめでとうございます。
以前お贈りした『一期一会』の続編となる晃視点の切ない作品ですが、お気に召して頂けた様で嬉しいです。ささやかではありますがお祝いにお受け取り下さい。
ほんのり優しくて胸がキュンと締め付けられる。そんな切なさが余韻のように残る姫の作品はとても繊細で大好きです。
これからも素敵な作品を生み出していってくださいね。応援しています。
姫のサイトの益々のご発展をお祈りしています。これからもよろしくお願いしますね(*^^*)

2006/02/02

朝美音柊花


まずは、祝っていただいてありがとーございまーす!!

もう本気で泣きそうなくらい嬉しい限りデス。
嬉しすぎて色んなもんが出ちゃいそうです。まぁそれは嘘ですが、と。
なんにせよ、やはり柊花さんは恋愛物のつわものですなぁ……
読めば読むほど、味が出てくるというか……何度読んでも飽きないというか……
さすが師匠……w
いい小説にはやはりなにかがにじみ出てくるもんデスね^^

そして、そんな素晴らしい小説を下さってありがとうございます。
これからも、お互いに頑張っていきましょー!!

                天川星姫

 

 

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