岡山県は桃太郎の鬼退治の故郷ですが、崇人天皇とか垂仁天皇とかのころ吉備のクニに温羅(うら)という、百済の国からきた鬼がいたという伝説があり当時この温羅は鉄器の製造加工に優れた技術をもった集団で、大和王権の目の上のタンコブだっただろうと想像されます。したがって、そのとき、大和の王権は皇子の五十狭芹彦命(いさせりひこのみこと)を遣わして討伐にあたらせました。羅は激しく抵抗しましたが、五十狭芹彦命についに敗れました、これがつまり桃太郎の鬼退治の物語になったといわれています。
その岡山県の高梁市の一帯には、賀陽(かや)(古くは賀夜と書いた)郡があり、賀陽郡には「栢野・栢寺・唐戸・栢山・栢村」や金井戸・唐松・唐櫃辛人・蚊屋伽耶」という伽耶系の地名が数多くある。この他、岡山県には「唐衣・唐人・辛香」などの伽耶系や「大多羅」百済系「志羅城・白木・白城」新羅系、「幡多・幡・畑」などの秦系、「阿智・阿知」などの漢系の地名が多い。
伽耶系や漢系はほかに佐賀県では「唐津」がありそのその東方には「韓泊」がある。奈良盆地には遺跡で有名な「唐古」があり大阪府と滋賀県には「唐崎」があり石川県には「唐笠」町がある。
全国を調べてみるとまだまだ沢山あります。
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