一本松古墳・一本松2号墳

【会 場】北葛城郡広陵町寺戸・河合町佐味田 馬見丘陵公園内

内容】一本松古墳】前方後円墳 (全長130m)の後円部外堤、埴輪棺、土坑墓
一本松2号墳】新規発見。方墳(一辺約14m)の周溝、円筒棺、埴輪棺

4世紀後半 被葬者、葛城氏の家臣か


(ほぼ完全な状態で出土した円筒棺(4日、奈良県河合町の一本松2号墳で)奈良県河合町の一本松古墳(前方後円墳、全長約130メートル)に隣接する方墳の周溝で、4世紀後半の円筒棺(長さ約1・6メートル、直径約0・5メートル)が出土したと県立橿原考古学研究所が4日発表した。一帯は古代の大豪族・葛城氏の墓域とされ、円筒棺の被葬者は同氏につかえた家臣とみられる。有力者が眠る巨大古墳のそばに近親者や家臣が寄り添う形で葬られたことを示す典型例という。円筒棺は、一辺12〜14メートルの方墳の周溝(幅約4・5メートル)の底に埋まっており、表面に装飾が施されていた。周溝などでは、ほかにも円筒埴輪(はにわ)を組み合わせた棺2基(長さ約1メートル)などが出土。同研究所は「階層の異なる被葬者が、古墳を中心に埋葬された当時の状況を示している」としている。20060705  読売新聞)

橿原考古学研究所・現地説明会資料より


埴輪の年代は中期前葉(4世紀後葉)
今回の調査により、不明であった一本松古墳とその周辺の状況が明らかとなった。今後、馬見古墳群を考え
る上での貴重な資料といえる。(橿原考古学研究所)
※参考:この地域での最大の古墳「巣山古墳」より築造年代が早いとの見解

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