レギュレータ故障の巻

 前々から心配はしておりました・・・。新しいバイクも、古いバイクは特に故障し易いことはよく分かっておりました・・・。故障する前に手を討っておくべきでした・・・。

 故障は突然やって参りました。友達と夜、袋田の滝に行った帰りでした・・・。突然、HIDが点滅し始めて・・・。最初はバッテリーの接続不良だと思っていたのですが、何度か付け直しても暫く走ると同じ現象・・・。

 完全に故障した訳ではなく、エンジンは掛かりました。(TZR250R−3XVはレギュレータ無しでも走るのかな?)夜、ヘッドライト無しで、友達の明かりを頼りに何とか無事帰宅出来ました・・・。

 

 

 こちらが、TZR250R−3XVに装着されているレギュレーターです。新電元製のSH563(47X−A1)という型番のものです。見ての通り、レギュレータなのに放熱板が一切ついてないタイプです・・・。

 TZRの初期型である、TZR250−1KTにも同じレギュレータが使われているのですが、47X−A0という、このレギュレータの一つ前のバージョンがついております。はい、やはり壊れました・・・。

 ヤマハ車では、他の車種にも同じものが使われているようですが、最新のバージョンは47X−A3だったかな?バージョンが新しい方が壊れにくいみたいですが、結局は消耗品・・・。

 新品で買うと10000円近くするものなのですが、レッドバロンにて代用品(ほぼ同じもの)が4000円前後で買えるようなので、そちらを購入しようかしら・・・。

 

 

 バイクのレギュレータとは、レギュレート・レクチファイアというのが正式名?なのですが、レギュレート機能とレクチ機能の二つを兼ね備えた、スグレモノ?みたいです。いえ、優れてないです。優れているならそうそう壊れる訳がない!

 原付や、昔のバイクを除いて、現代の殆どのバイクは三相交流にて発電しております。

 まずバイクのレギュレータは、レクチの機能にて交流→直流の作業を行います。上の回路図がそれです。(厳密には違うかもしれません。)ブリッジダイオード回路にて、交流→直流の作業を行っております。

 

 Q1:トランジスタ

 D1:ツェナ(定電流)ダイオード

 さて、肝心なレギュレータの回路ですが、大まかにはこのようなものではないかと・・・。(あくまでも推測です・・・)

 こちらの回路はシリーズ型定電圧回路です。基本的には、以前に使用した3端子レギュレータの中身もこのようになっております。(厳密には違います。3端子レギュレータは帰還型の定電圧回路です)

 現代のバイクのレギュレータはこのような構造のようです・・・。(もう少し、調べます・・・。勉強不足で申し訳御座いません・・・)

 

 

 さて、あまりにも勉強不足ですが、レギュレータを急いで直さないことには移動手段がなくなってしまうので、自作は断念・・・。のちのちやってみようと思います。

 そこで、スティード400のレギュレータをゲット!

 

 

 もともとのレギュレータと比べて、放熱板がついてる・・・。これだけで使う価値アリ!ちなみに、スティードのものも新電元製。今や、日本のバイクのレギュレータの9割は新電元という会社の製品です・・・。SH○○○(○は数字)というものは全てそうです。

 余談ですが、イタリア車のドゥカティにも、現在では新電元製のものが付いているようです。以前は、ドゥカティの子会社が作っていたようですが、あまりにも故障が多いみたいで、新電元製にしたとか。いや、新電元製も十分壊れるような・・・。

 話を戻します。もともとついていたレギュレータは配線が4本なのに、スティードのものは配線が7本!

 さて、ちょっと解析しなければなりません・・・。配線図があれば楽なのに・・・。

 

 

 スティードのもとの配線をたどってみると、このようになっておりました。黄色3本は三相交流からの入力、赤2本はDC12Vの出力、緑2本はアースでした。

 

 

 さて、TZR250Rのものはどうなっているのでしょうか。

 こっちはシンプル、白3本(上の図では黄色ですが、白です。)が三相交流からの入力、赤1本はDC12Vの出力、アースはレギュレータのボディーからとっておりました。

 要するに、もともとある、白い3本の線をスティードレギュレータの黄色3本の部分に、もともとの赤い線をスティードレギュレータの赤い線に、バッテリーのアースから一本配線をスティードレギュレータの緑の部分に繋げればいい訳です。

 ちなみに、三相交流の3本の線は順番はありません。とりあえず、つなげばいいのです!

 実際に繋げて、使用してみました。ナルホド、当然のように動いております。当り前か・・・。

 ★マルボロ勝手な考察★

 レギュレータに関して、特に純正採用品を使う必要はないです。発電が三相交流のものならば、どのレギュレータでもいけるでしょう。ただし、発電容量の大きい車種に小さい車種のものを付けるのはやめた方がよさそうです・・・。(耐圧が弱い可能性があります)

 ただし、その逆は十分にいけるでしょう。故障することも少なくなるかもしれません。

 原付、スクータの場合、三相交流発電ではないのですが、三相用のレギュレータ使えないことは無いと思います。ですが、試していないので、何ともいえません・・・。


●2005/12/24 更新

 

 

 スティードのレギュレータの取り付け完成図をアップしました。こんな感じです。この場所だと、風当たりはそれなりにいいのですが、レギュレータの平らな部分は、空気よりアルミの方が熱伝導性が高いので、フレーム等に接触させた方がよさそうです・・・。

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