魔法少女リリカルなのはA's ―― Knight Of Gale ―― Case1:夜天の主と疾風の騎士 ずっと君と一緒に居よう、そう誓ったのはいつだっただろうか 傷つき、嘆き、悲しみ・・・・・痛みを乗り越えて、今、ここにいる 思いは力となり・・・・・そして、闇を打ち払う、一陣の希望の旋風となる これは、一人の青年と一人の少女を取り巻く、普通とは一歩違った、そんな物語・・・・・ present by 藤祭(since2007/12/07)
14.5[勝訴と言う名の魔導師裁判] 第一級観察指定ロストロギア"魔導杖パラドクス"強奪 時空管理局所属捜査官リムレット・フェイドラ及び、局員への敵対行為 管理外世界での無断魔法使用及び建造物破損 闇の書事件での守護騎士への関与及び、局員に対する傷害行為 管理外世界での原生生物(魔導生物)に対する傷害行為 以上の五点が春日井晴樹が犯した罪である この詳細が書かれている書類を眺めていた、クロノ・ハラオウンは苦笑いをしている よくたった二ヶ月ほどの期間でここまでの罪を犯せたものだという、苦笑いだ 「さて、今回の裁判での論点は唯一つ・・・・・春日井晴樹に魔導の知識があったのか、これだ」 「・・・・・・・・・・・・・・・」 現在、アースラの食堂でクロノと晴樹はお互い向き合って会話を交わしている 晴樹の隣では、弁護を行なうために、なのはとリムレットが座っている なのはは晴樹が闇の書事件で協力関係を結べたことを リムレットは自らが作成した調査資料に誤りがあったことを そして強奪という罪は誤りであるということを伝えるために座っている そう、簡易的な裁判のリハーサルのようなものなのだ 「まあ、裁判と言っても証拠からなにからは全て揃っているから・・・・・力を入れなくてもいい」 「・・・・・・・・・・はぁ、なるほど」 「えーっと、フェイトちゃんのときと同じ感じってことでいいのかな、クロノくん」 「ああ・・・・・まあ、証言者がいるという時点ではフェイトの裁判よりかは長引くかもしれないが、概ね一緒だ」 決定的な証拠が多くあるため、今回の裁判はかなり楽だとクロノは苦笑い なのははそれを聞き、ほっと胸を撫で下ろしている それとは逆に、リムレットは先ほどからそわそわとずっとせわしなく動いていた 「なあリムレット・・・・・なんでお前はそんなに緊張している?」 「だだだ、だってですよ、わ、私の証言一つで、変わっちゃうかもしれませんしっ・・・・・あぅあぅ」 「はぁ、そんなに緊張しなくてもいいだろうに・・・・・って、リムレット・・・君はフェイトの裁判のときも出てたじゃないか!」 「あ、あの時はリンディ提督がくれた調書を読めばよかっただけですし・・・・・今回は自分の言葉なんですよーっ!」 フェイトのときにも裁判を経験したことのあるリムレットであったが、今回は状況が違うようだ 前回はリンディが用意した調書を読み上げるだけの弁護側の検分であった しかし、今回は証人として出廷しなければならないのだ 「はっはっは、そんなに緊張するなって・・・・・大丈夫だ、どんな罪だろうと、俺は償う覚悟は出来ている」 「晴樹さん・・・・・それって」 「こらこらなのはちゃん、悲観的な思考はよくないぞ? 決定的なものが揃っているから、こうやって大見得張れるんだ」 「・・・・・・・・・・ふぇ?」 「はやての前でも言ったとおり、俺はクロノ・ハラオウンという男の言葉を信じているってことだ」 「・・・・・真正面からそう言われると、流石に照れるんだが」 「なに、みんなの過去を聞いての確証もあるし・・・・・なんとなく、俺の勘がお前なら大丈夫だと悟っているんでね」 はっはっはと笑う晴樹に対し、なのはは不安そうな表情を見せる リムレットはまだおろおろとしているが、先ほどよりかは落ち着いているようだ クロノは逆に、怪訝そうな顔で晴樹を見ていた 「それにさ、なのはちゃんだって・・・・・悪く言えば犯罪者一歩手前だったんだろう?」 「にゃっ、なんてこと言いますか晴樹さんっ!」 「いや、だって・・・・・レイジングハートはデバイスで、なのはちゃんは魔法について何も知らなかっただろう?」 「・・・・・あぅ、そ、それはそうですけど」 「それに、時空管理局が出てくるまで無断で魔法使用、ロストロギア回収・・・・・ほら、なんとなく俺と被るじゃないか」 ある意味正解であり、ある意味間違いである晴樹の発言 だが、クロノは的を突いている考えだと、逆に感心していた なのはとユーノは時空管理局に民間協力者となることで、見逃してもらえていたのだ ならば晴樹の場合はどうだろうか、リムレットの証言がきちんと通ればそれは確実に勝利へと導くことが出来る それに、闇の書の防衛プログラムとの戦闘で、アルカンシェルの発射タイミングに合わせられたのも晴樹のお陰 要するに、晴樹は民間協力者としてもこじつけることが出来るのだ 「まあ何にせよ、君の証言に全てが掛かっているという訳だ、リムレット」 「あぅー、クロノ執務官は私に対していつもドSですーっ!!」 「り、リムレットさーんっ! ・・・・・い、行っちゃった」 「クロノ、お前って・・・・・苛めるの、大好きだろう?」 「いや、リーゼたちの影響か、リムレットだけは弄り甲斐のある人間だと認識してしまっているみたいだ・・・・・」 これはまずいな、と頭を掻きながら苦笑いを浮かべるクロノ そしてクロノは書類をめくりながら、ある項目に目を通して何かを思い出したかのように顔を上げる その後、晴樹を見た 「晴樹には、一つだけかなり有利になる証言者が付きます」 「・・・・・有利になる証言者? リムレットじゃなくて?」 「リムレットも十分力を発揮できますが・・・・・まあ、あの人は別格です」 「・・・・・・・・・・ふむん」 「そろそろ来る頃・・・・・・・・・・っとあの人だ」 「・・・・・ん? ・・・・・・・・・・・・・・・おいおいおいおい」 有利になるほどの力を持った証言者、その人物を見て晴樹は驚きを隠せていなかった 隣に座っていたなのはも、一体何が起きているのか分からない表情をしている クロノは、逆にただただ笑顔だった 「闇の書事件の関係者であり、罪を償って管理局を引退した・・・・・ギル・グレアム元提督です」 「・・・・・春日井晴樹くん、だったね・・・・・・・・・・この服装では、初めまして、だな」 「ああ、本当に・・・・・・・・・・貴方がここにいるとは、思っても居なかったよ・・・・・グレアムおじさん」 グレアムおじさん、その言葉を聞いた瞬間、なのはの表情に驚きの表情が追加された 資料を見ていたのか、クロノはただただ苦笑いを浮かべるだけ そう、グレアムことギル・グレアムは春日井晴樹の親戚と名乗っていた人物だったのだ 要するに、春日井家の両親が亡くなった後、仕送りをしてくれていた人物こそ、このグレアムだったのだ 顔見知りの親戚ということで通っていたが、本当は両親とのただの知り合いであり 両親が死ぬ前に、晴樹に魔導の素質があることに気づいていたグレアムが、援助をしていたということでもある 「おじさんは、俺に魔法の素質があるってこと・・・・・気づいていたのか?」 「ああ、両親にも話さなかったが・・・・・気づいていた」 「・・・・・・・・・・そうか」 「春日井家は一般家庭だ、極稀に出現する魔導素質があるだけ・・・・・普通に過ごさせてやりたかった」 待遇が違いすぎる、と晴樹は心の中で感じていた はやては闇の書の主であることが分かったため、援助をしてもらっていた 晴樹は両親がグレアムと知り合いだったため、援助してもらっていた 二人とも、魔導の素質があったにもかかわらず、この差だ だが怒りは自然と湧いてくることは無かった ただ、早く話して欲しかったという無念さが出てくるだけだった 「キミの名前が、事件中に出てきたとき・・・・・私は運命というものを信じたよ」 「・・・・・運命?」 「二人とも私が援助していた子ども、その子どもが巡り会い、お互いに繋がりあった・・・・・運命としかいえない、と」 「・・・・・・・・・・最初から、気づいていたってことか」 「謝罪する、と言っても赦してはくれないだろう・・・・・だから私は、君を助けることで、償おう」 「・・・・・・・・・・」 「永遠に消えなくても良い、だが・・・・・これぐらいは、この老体にやらせてもらえないだろうか」 頼む、というグレアムに対し、晴樹は数秒考えた後、ため息を吐く このため息の意味が分からなかったのか、クロノは首を傾げる 逆に、なのはは理解できたようで、にこにこと笑っていた 「謝ることは無いさ、確かに隠していたこととかは赦しがたいけど・・・・・そのお陰ではやてと出会えたんだ」 「・・・・・・・・・・・・・・・」 「貴方がはやてが生きるための援助をしてくれていたからこそ・・・・・優しい子が生きていられた・・・・・逆に感謝するよ」 「・・・・・・・・・・そう、か」 「なに、貴方が証言してくれるし、クロノ執務官というエリートもいる・・・・・証言、してくれるんだろう?」 「ああ、そのために私はここにいる」 「ならもう赦す赦さないの関係はなし、おじさんと、知り合いの息子で十分だ」 はっはっはと笑って晴樹はグレアムの手を握る ぎゅっと握り、握手したのは初めてだったな、と苦笑い 晴樹の行動に驚きつつも、グレアムは晴樹の手をしっかりと握り返すのであった・・・・・ 裁判が始まる、裁判と言っても質疑応答のようなものしか行なわない簡易的なものだ 本来ならばきちんとした裁判を行なわなければならないが、今回は事例が事例 闇の書事件の保護観察からの派生として行なわれる裁判だったのだ 「さて、リムレット・フェイドラ捜査官・・・・・君の発言に、偽証は無いかね?」 「は、はいっ・・・・・偽りはありませんっ!」 「ふむ・・・・・紛失しそうになったロストロギアを被告人が管理していたと?」 「はい、彼には魔法素質があったため、気になっていたところを・・・・・気づかれて」 「それで慌てて逃げ、拾われたと・・・・・ふむ、なるほど」 証言台に立ち、おどおどとした表情で話すリムレット そのリムレットの話を聞きつつ、裁判官はただただ相槌を打つだけ 逆にその相槌がリムレットを恐怖させていた 「その後、被告人に遭遇した後・・・・・契約していたことが分かり、戦闘に突入と」 「え、えと・・・・・私の不注意でありますし、相手も正当防衛だったことです」 「なるほど・・・・・わかりました、では弁護側、次の人を」 「・・・・・・・・・・・・・・・はふぅー」 証言台から降り、リムレットはほっと胸を撫で下ろしながら席に座る 隣では呆れた顔をしたクロノが座っている そして、リムレットが座った途端、話しかけた 「緊張しすぎで、話の内容がいまいち分からなかったぞ」 「あぅー・・・・・だ、だって・・・・・あの人威圧感ありすぎじゃありませんか!?」 「まあ、ノルズ提督は威厳のある方だからな・・・・・裁判長を任されて当然の人だ」 腕を組みながら、次に証言台に立ったなのはをじっと見るクロノ なのはは緊張しているように見えているが、リムレットよりかは落ち着いている リムレットは、先ほどまでの自分を思い出し、赤面するのであった 「さて、君は・・・・・事件の最中に被告人と戦闘行動をしているね?」 「はい、一度ですが」 「なるほど・・・・・その一度で、何かわかったことは?」 「え、えっと・・・・・デバイスとの意思疎通はきちんとできていたんですけど」 「・・・・・ふむ」 「魔法の発動タイミングにタイムラグがあって、扱いは初心者そのものでした」 「なるほど、それならば先ほどの証言の信憑性が増しますね・・・・・」 先ほどのリムレットの証言は、なのは自身は何も聞いていない 証言に公平性を持たせるためにあえて聞かせないのである そして嘘偽りが無いかどうかを、ここで確かめているのだ 裁判も前半が午前中に終わり、後半の証人喚問は午後に行なわれることとなった 解放されたなのはとリムレットは、お互いため息を吐きながら食堂で突っ伏していた 現在は本局の食堂であり、数多くの局員が食事をしている 「あーうー・・・・・胃が、胃がいたいですぅー」 「り、リムレットさん・・・・・大丈夫ですか?」 「あぅ、なのはちゃんの気遣いが心に染みるよぉ」 一応なのはよりもかなり年上であるはずのリムレット だが、周りから見れば逆に見えてしまうものなのかもしれない そんな中、ぽんぽんとなのはの背中が叩かれた 「ん・・・・・あ、はやてちゃん!」 「お疲れ様、なのはちゃん・・・・・裁判のほうは、どうだったん?」 「うん、順調ってところかな・・・・・晴樹さんは冷静そのもの、ずっと目を瞑ってたよ」 「・・・・・そっか」 晴樹のことが心配だったのだろう、はやてはなのはの言葉を聞いてほっと胸を撫で下ろしている そして視界に入った、突っ伏しているリムレットを見て首を傾げる なのはは、質疑応答での状況を教えた 「あはは、リムレットさん・・・・・ちょっと緊張しすぎとちゃうん?」 「あぅ、はやてちゃんまでぇ・・・・・私の味方はなのはちゃんだけだよぉ」 「そ、そんなことないですよリムレットさぁんっ」 女三人寄れば姦しいというべきか、わいわいと三人は話している そんな中、肩をぐりぐりと回しながら疲れた顔をしたフェイトが近くにやってくる かなり疲れているようである 「あれ、フェイトちゃん・・・・・お疲れだね、どうしたの?」 「うん・・・・・シグナムと模擬戦してたら、疲れた」 「あはは・・・・・もうシグナムと戦ったん? 結果は?」 「私の負け、でも次は負けない」 「・・・・・うーん、シグナムさんも強いけど・・・・・私はフェイトちゃんのほうが直ぐに追い抜かすと思いますよー」 「リムレット・・・・・うん、頑張るよ」 ぐっと拳を握って笑うフェイトに対し、皆はにっこりと笑い返す まるで裁判の最中であることを忘れるような、そんな笑顔 忘れてはいけないのだが・・・・・ 午後になり、先ほどの場面からまた再開 今日一日で全て終わらせるというハードスケジュールであるが、晴樹は冷静そのもの 全てを信じきっているかのようである 「さて、次は・・・・・・・・・・ふむ、ギル・グレアム元提督か」 グレアムが現れると同時に、室内はざわつき始める どうしてここに彼がいるのか、見当もつかないということであろう 何せ、彼は闇の書事件での裁判に出ていたため、ここにはこないと思われていたのだ 「ふむ・・・・・提督の証言に、偽りはないかね?」 「はい、嘘偽りはないと誓います」 「なるほど・・・・・では移ろう、提督は被告人のことを幼少から知っていた・・・・・これは本当かね?」 「その通り、彼は私の友人の息子でして・・・・・友人が死去してから、私が資金援助をしていました」 「・・・・・ふむ」 「ですが、金銭には何も触れてもらえませんでした・・・・・」 金銭援助をしていたが、触れさえもしてもらっていなかった これは援助といえるのかと思えてしまうが、一応は援助とみなされるのだろう 相手の預金通帳に送金されているのだから だが、かなりの金額が援助されているにも関わらず、一銭も使われた形跡が無い 手をつけなかったわけではない、晴樹が暗証番号を忘れただけなのだ ちなみに、忘れてしまった暗証番号が書かれた紙が、現在のハラオウン家に存在している 備え付けであった壁側の家具の裏側に、その暗証番号が書かれた紙が落ちていたのだ これをクロノが伝えるのは、裁判の後であり、かなり晴樹はうっかりさんだということが立証されてしまう まあ・・・・・今は関係の無いことだが 「さて、被告人には魔導の素質があったということを知っていた・・・・・これは本当かね?」 「ええ、彼には両親には無い魔法素質がありました・・・・・ですが、教えませんでした」 「・・・・・ふむ」 「両親にも教えていません、彼には一般人として、魔法という存在に触れないで生きていて欲しかったからです」 魔法という存在を知らなければ、一般人として普通の生活をしていたであろう だが、今回、魔法に触れてしまい、魔導師として生きるようになってしまった なんという運命であろうか・・・・・誰しもそう思ったであろう 「と、いうことは・・・・・被告人には元々魔法の知識は一切なかったと」 「はい、その通りです」 「なるほど・・・・・さて、クロノ・ハラオウン執務官、何か意見はあるかね?」 「はい、裁判長」 グレアムが部屋を出た後、クロノは立ち上がる これが最後だというような、そんな雰囲気を醸し出している 座っている晴樹は、目を開け、そのままじっとクロノを見た 「先ほどの証言を全て照らし合わせ、出てくる真実は一つ・・・・・被告人には魔法の知識はありませんでした」 「・・・・・・・・・・ふむ、そう捉えられるな」 「そして被告人はパラドクスに認められ、真実を受け止め、マスターとなりました」 「・・・・・・・・・・」 「闇の書云々は前に行なわれた裁判で保護観察処分です、闇の書についてのことは既に解決しました」 「・・・・・・・・・・」 「よって、無断魔法使用、建造物破損のみ・・・・・悪くてもデバイス及び魔法使用禁止三ヶ月ほどが妥当でしょう」 無罪ではないが、厳重注意の謹慎処分というようなものである 結果、晴樹には保護観察処分及びデバイス、魔法使用禁止三ヶ月間が求刑される 要するに・・・・・形としては、勝訴ということなのだ 「被告人、なにか言うことはあるかね?」 「・・・・・私は八神はやての騎士であり、恋人であり、家族です・・・・・ただ、それだけですね」 「ふむ、ではこれにて閉廷・・・・・被告人は求刑通り、行動をしてくれ」 裁判終了、あっけなく終わったと晴樹は心の中で言葉を紡ぐ もっと厳しいことを聞かれるのではないかと思っていたが、全然である 晴樹への質問は行動の動機と先ほどの問いのみ・・・・・かなり変なのだ 「・・・・・・・・・・なんか、あっけなく終わっちゃいましたねー」 「おろおろしていた君らしからぬ言葉だな、リムレット」 「うー、そんなに私を苛めて嬉しいですか、クロノ執務官っ」 「まあまあリムレットさん、落ち着いて・・・・・クロノくんも煽らないのっ」 「・・・・・はぁ、裁判の後とは思えない会話だなこれは」 リムレットをからかうクロノ、怒るリムレット なだめるなのは、ため息を吐く晴樹 かなりシュールな光景であろう ある意味での勝訴、ということを報告するために、皆の集まる食堂に移動する 食堂と言っても本局ではなく、内輪だけが存在するアースラの食堂だ そして食堂の扉を空けた瞬間、晴樹は後方に吹き飛ばされた 「うぉっ・・・・・・・・・・は、はやて?」 「晴樹さんっ・・・・・会いたかったんよっ!」 「お、落ち着けはやて・・・・・み、みんな見てるって」 ありえないスピードで晴樹に抱きついてきたのは、はやてである どうして抱きつくことが出来たのか、それは扉が開いた瞬間に投げてもらったからだ 誰にとは言わない、ピンク髪の女性が膝をついてがっくりとうな垂れているが、気にしない 「さて、春日井晴樹くん・・・・・結果はどうだったかしら?」 「・・・・・とりあえず、二つあわせて、保護観察処分とデバイス及び魔法使用禁止三ヶ月だ」 「なるほど・・・・・計画通りね、クロノ」 「ええ、いろいろとこじつけるのが面倒でしたが」 にっこりと笑うリンディに対し、ため息を吐きながらいうクロノ フェイトやアルフ、守護騎士一同はただただ笑っているだけ だが、そんな中・・・・・一人の少年の言葉が、空気を揺るがした 「でも晴樹、魔法とデバイスが三ヶ月使えないんだったよね?」 「ああ、ユーノのいうとおりだが・・・・・どうした?」 「いや、だって・・・・・たしか守護騎士の一人と明後日ぐらいに生態調査って」 ぴしり、と空気が一瞬にして固まる そう、晴樹は裁判に入る一週間前には既に仕事が決まっていた シャマルと一緒に生態調査、それも二日ぐらいと 「ってことはあれですか、私一人で頑張れってことですか晴樹さんっ!!」 「しゃ、シャマルさん落ち着けっ・・・・・な、何もシャマルさん一人に頑張らせるわけがないじゃないですかっ」 「だ、だって魔法が使えないってことは、一般人そのものじゃないですかーっ!」 うわーん、と叫び声を挙げるシャマルに対し、晴樹はがっくりとうな垂れる その後、特別措置として、管理局で配布されるストレージデバイスの使用ならば、その時だけ大丈夫となった それを聞き、パラドクスが異様に嫉妬していたのは、気のせいだ 『マスターが扱っていいのは私だけです、あのデバイス、赦しませんよ』 「ぱ、パラドクス・・・・・そんなに怒んなくてもいいんじゃないかな?」 『マリーは黙っていてください、死活問題ですから!』 「は、はいぃ・・・・・な、なんか可愛いけど怖いなぁ・・・・・」 <後書き> はい、裁判とかやり方わからなかったので適当に作り上げた藤祭です、ごきげんよう さてさて、Case1-1から張っておいた誰も気づかない伏線をここで回収できました グレアムさんが晴樹の親戚だったーっ・・・・・というか、知り合いのおじさんだったと とりあえず、闇の書の裁判が終わったあと直ぐに引退したという設定で、元提督ということにしておきました リーゼロッテやリーゼアリアも登場させたかったけど、文章量的に無理かなーと思ってやめておきました 一応短編とかで出せたらいいなぁとかは思ってますが、それはまだまだ先のお話 ではではーっ