夢を見ていた・・・・・ それは前世の記憶・・・・・俺は過去に血塗られた魔術師と呼ばれていた 大きな大陸に生れ落ちた俺は、魔術師としての才能を開花させ、有名になっていたのだ しかし、ある村を病が襲った 各地から魔術師が集められ、病気を治すための魔法を研究していた そこで有名だった俺に白羽の矢が立ったのである 俺の魔法は歌うことで人々を癒すこと その力は時として人を殺すほどの威力にもなりえる力 俺はそれを熟知し、必ず成功させることができるはずだった・・・・・ だが、悲劇は起こる いつものように歌い始めると、地盤は崩れ、家は薙ぎ倒され 人々は血を流しながら死んでいく・・・・・ 一般の魔術師たちも苦しみの表情を浮かべて死んでいった・・・・・ そのときからだろう、俺が血塗られた魔術師と呼ばれたのは 行く先々で追いかけられ、攻撃される どうしても抵抗してしまうので死者が出る・・・・・ こうして俺は一躍、人殺しの汚名を被ってしまうことになったのであった・・・・・ そして俺の見ている場面はそんな人を殺してしまったひとコマ 一番最初に・・・・・人を殺した瞬間だったD.C.O.S 〜桜の魔法と恋物語〜 第三幕「夢と誓いと部活動」 忌まわしい夢から覚めると、なぜか服に血のような跡がついていた。 「・・・・・・・・・・いつものことか」 そう、あの忌まわしい夢のときに限って血の跡が服に現れるのだ 今鏡を見たら顔は血塗られているだろう。 俺はタオルで顔を拭いてリビングに下りていった・・・・・ 所かわって通学路 俺は欠伸をしながら歩き、呟いた 「あ〜眠い、学校サボりてぇ」 そう、夢のせいでかなり疲労困憊状態なのだ なのでこの状態で学園に行くのはただ学園で寝るだけのことになりそうだ ことり「か、影森君・・・・・それはいけないっすよ」 「ん、おはよう」 苦笑しながら言ってきたのは、暦先生の刺客、白河ことりだった ことり「し、刺客って・・・・・」 「・・・・・・・・・・だってさ、無理やりだぞ」 ことり「そ、そうだったんだ・・・・・てっきりお姉ちゃんに悩殺されたのかと」 「・・・・・・・・・・たちの悪い冗談だ」 ことり「あ、あはは・・・・・」 普通に俺たちは会話をしているだけなのだが、周りからの男子生徒の殺気が痛い 現場に張り詰めている空気とはまた違った居心地の悪さだな・・・・・ ことり「・・・・・ごめんね」 「・・・・・は?」 ことり「だって、居心地悪いでしょ?」 「・・・・・・・・・・まあ、現場よりかはマシだけどさ」 ことり「現場?」 そうか、ことりは知らないし、先生も知らないのか・・・・・ 俺は一応警察庁のお偉いさんだからな 「一応警察庁で総司令部って役職をやらせてもらっているんだ」 ことり「・・・・・・・・・・え」 「ま、いわゆるお偉いさんってこと?」 ことり「・・・・・疑問で返されても・・・・・で、でも影森君って地位的には上なんだぁ」 ことりはふむふむと頷き、また笑顔になっていた 男子生徒の嫉妬や妬みの視線はかなり増えたけどな・・・・・ こうして俺はことりと話しつつ、殺気を受け流しつつ、学園に向かうのであった 学園に着くと、ことりと別れて自分の教室に行った。 教室に入ると、そわそわした雰囲気、そして男子生徒の嬉しそうな声が聞こえてきた まあ、転校生かなにかが来るのだろう・・・・・ 俺は自分の席にかばんを置き、杉並と話している朝倉に声を掛ける 「・・・・・朝倉」 純一「ああ、影森か」 「どうやらまた転校生が来るみたいだな」 純一「・・・・・なんで知っている?」 「いや、どう考えてもこの教室の雰囲気からしてそうだろう?」 これだけそわそわしていたら俺の時みたいに転校生だろう まあ湖ノ宮のときみたいにはなりそうにないけどな 杉並「ふむ、そこまでの洞察眼・・・・・是非非公式新聞部に――」 音夢「影森君を悪の道に誘わないで下さい」 杉並「む、朝倉妹よ・・・・・今日は少々機嫌が悪そうだな」 音夢「いえ、ちょっとなにかありそうなきがして・・・・・」 純一「なんだ音夢、電波の調子でも悪いのか?」 そう言って朝倉は朝倉さんの頭にある触覚というかアホ毛を指差した 音夢「これはアンテナではありません!」 杉並「では、ねぐ――ぐふっ!」 音夢「あら杉並君、どうかなさいまして?」 杉並「ぐっ、やはり・・・・・朝倉妹の周りには時空の断層が出現しているのか」 いや、ただの裏拳だろう・・・・・俺にも見えたし だが神業的速さだな・・・・・球速だと170kmぐらい 純一「だが、なにか違和感あるのは俺も同じだな」 音夢「ええ、なにか前に会ったような・・・・・」 「それなら、HRが終わったら外に出てみれば?」 純一「それがいいな」 杉並「ふむ」 杉並が頷いたとき、丁度暦先生が教室に入ってきたのでここで一旦お開きになった そして簡単なHRのあと、朝倉兄妹と杉並と一緒に俺たちは隣のクラスに移動する 純一「・・・・・・・・・・すごい人だかりだな」 音夢「ええ」 「・・・・・・・・・・黒一色だと思ったら、女子生徒のほうが多かったり」 そんなことを呟いていると、集団から声が聞こえてくる 女子「きゃー、かわいいぃ〜♪」 女子「お嬢ちゃん、お菓子食べる?」 ??「うわわっ、ひっぱるなー!」 女子生徒にまぎれて結構高い声が聞こえてきた 純一「・・・・・・・・・・どこかで聞いた覚えがある声だな」 音夢「あ、兄さんも?」 「・・・・・ふぅん」 俺は声の方向をじっと見ていたが、杉並に肩を叩かれる 杉並「少し下がっておけ、巻き込まれるぞ」 「え?」 ??「あ、お兄ちゃんだ〜♪」 俺が杉並のほうを向いた瞬間、俺の腰になにかがへばりつく感触を覚えた 純一「・・・・・・・・・・・・・・・」 音夢「あ、あれ?」 純一「音夢、その手はなんだ?」 音夢「お、ほほほほ」 いや、一体何が起こったのかわからないんだが・・・・・ 杉並「この未知の生物とは知り合いなのか?影森」 「・・・・・・・・・・いや、金髪ツインテールは知り合いじゃないな」 ??「あれ、人違い?」 「お前が抱きつく相手はあそこの朝倉だろ?」 そう言って俺は金髪ツインテールのちっこい少女を朝倉目掛けて投げつける 結構軽いな・・・・・ 杉並「ふむ、ナイスコントロールだ」 純一「な、ナイスじゃないっての!!」 ??「わーい!」 ちっこい少女は朝倉のももの辺りに抱きついている 他の女子生徒は羨ましそうに見ていたな・・・・・たぶん、自分も抱きつかれたいのだろう 純一「・・・・・・・・・・お前、さくらんぼなのか?」 ??「懐かしいね、その呼び方」 ふむ、さくらんぼねぇ・・・・・ どうみてもロリっこにしか見えない 純一「・・・・・・・・・・いやいや、さくらの親戚かなにかだろう?」 音夢「兄さん、現実逃避しないで、間違いなくさくらちゃんだよ」 どうやらこのロリっこ少女はさくらという名前らしいな ああ、だからさくらんぼなのか・・・・・ 杉並「ふむ、朝倉はこの未知の生物と知り合いというわけか」 純一「だ、だが有り得んぞ・・・・・」 そう言って朝倉は手を前に差し出し、頭がなかったのでそのまま腕を下ろして腰のあたりにあったさくらの頭に手を置く どうやらこの身長はないだろう!?といいたいらしい さくら「身体的特徴でけなすの嫌い、でもお兄ちゃんは好き♪」 純一「だぁー離れろー!!」 「・・・・・・・・・・ロリコンだな」 純一「なっ!?そ、そんなことは・・・・・」 杉並「だがロだぞ?」 純一「っ――――!!」 どうやら声にならない悲鳴をあげているようだな そのあいだにもさくらという少女はぎゅーっと抱きついているし、朝倉さんは目が笑っていないし 杉並「・・・・・独占欲の炎がバーニング」 「だな」 純一「のぉ!!」 朝倉が叫んだとき、ちょうどチャイムがなったので俺たちは無視して教室に入っていく さくらと呼ばれた少女もしょうがなく朝倉から離れて教室に入っていった 朝倉は暦先生に名簿でなぐられるまで放心状態だったことをここで記しておこう 昼休みになり、ぐったりしている朝倉を無視して俺は購買でパンを買い、中庭に移動する やっと陽射しが暖かくなってきたので、中庭での昼食はいいものになるだろう 「・・・・・・・・・・ふぅ」 ベンチに腰を降ろすと、俺は早速戦利品を確認、そして一つずつ消化して行く しばらくすると、俺のベンチに影が差した 「ん?」 ことり「隣、いいですか?」 「ああ、かまわない」 俺のところに来たのは、ことりだった どうやらまだ昼食は食べていないようだな ことり「影森君はここで昼食?」 「ああ、朝倉は朝倉さんの尋問とさくらとかいう少女に追いかけられていたからな」 ことり「あぁ、芳乃さんね」 どうやらさくらという少女の本名は、芳乃さくらというらしい 「だから俺はここでぬくぬくと温まりながら昼食というわけさ」 ことり「あはは」 「ことりはまだ昼食べてないのか?」 ことり「ちょっと授業が長引いちゃって」 どうやら授業が長引いたせいで昼食をとる時間があまり無いのだそうだ しばらく雑談を交わしながら俺たちは昼食を食べる 「・・・・・・・・・・やべ、これ以上食べられないって」 ことり「あ、それってやきぞばパン?」 「ああ、なんとなく買ってみたんだが・・・・・やっぱり自分で作ったほうがおいしいかな」 ことり「そんなこというと、他の男子に怒られますよ?一応一番人気ですから」 そう言ってことりは自分の弁当を食べている しょうがなく俺はやきそばパンの攻略を試みるが、3口でダウンだった 「・・・・・・・・・・無理だ、食ってくれ」 ことり「え?」 「ほんの少し物足りなさそうな顔していたからな・・・・・よっと」 驚いた顔をしている時に俺はやきそばパンを口に突っ込んでやった たぶん外から見ればいじめだよな・・・・・ ことり「うぐっ・・・・・ん、はふぅ」 「ご苦労さん」 ことり「ご、ご苦労さんじゃないっすよ・・・・・」 もぅ、と怒っていることり、すこし悪いことをしたな・・・・・ ことり「少しどころじゃないですよ〜」 「わ、悪い・・・・・」 ことり「今日の部活動できっちり働いてもらいますからね」 「や、やっぱり強制なのね・・・・・」 こうして俺たちの昼休みは終わる ことりと別れて教室に向かっていると、途中で何人かの男子生徒に殴られそうになったが ここは本業の見せ所であり、合気道でフッ飛ばしてやったとさ そして放課後 俺が部活に行く支度をしていると、朝倉さんが話しかけてきた 音夢「影森君、ちょっと」 「ん、なんだ?」 音夢「兄さん知りません?」 「朝倉かぁ・・・・・さっき杉並に無理やり連れて行かれたと思ったけど」 音夢「ありがとう」 そう言って朝倉さんは教室を出て行こうとするが、何か思いついたようで俺のほうをまた向く 音夢「影森君、これから何処か行くんですか?」 「俺は今から部活動」 音夢「・・・・・・・・・・・・・・・部活動?」 「ああ、暦先生に強制的に入らされたんだよ・・・・・声楽部に」 音夢「なるほど・・・・・では、私は杉並君を追いかけるので」 そう言って朝倉さんは待機していた風紀委員と一緒に廊下を走っていった 「風紀委員が廊下を走っていいのかねぇ?」 杉並「この俺様を捕まえるためならなんだってするのだろう」 「ふむ、言わなくて正解だったか?」 杉並「ああ、俺一人だけだったら大丈夫だが、今回は朝倉がいたからな・・・・・助かった」 そう、本当は杉並は俺の近くにいたのだが、丁度俺が朝倉さんから杉並が見えないように死角を作ったのだ そしてそこに杉並と朝倉が隠れてやり過ごしたということだ 杉並「では、また」 「ああ」 純一「は、薄情者〜!」 どうやら朝倉はいやだったらしいな・・・・・ そんなことを考えながらも俺はいそいで音楽室に向かうのであった 音楽室につくと、ことりが待っていた。 ことり「遅いよ、影森君!」 「ごめんごめん、風紀委員に捕まっちゃって遅れた。」 ことり「風紀委員って・・・・・いったい何したんですか?」 「朝倉の居場所知らないかって言われただけなんだけど、色々尋問されて」 ことり「そうなんだ・・・・・それじゃあ中に入ろっか♪」 中に入ると、見知った顔を見かけた そう、俺の幼馴染である神風聡美であった・・・・・ 聡美「あ、ゆうちゃん」 「聡美か・・・・・聡美も声楽部に?」 聡美「うん、ともちゃんの紹介で」 そう言って聡美は隣にいたショートカットの女子生徒のほうを指差す おいおい・・・・・指差すなよ 智子「どうも、佐伯智子です・・・・・ともちゃんでいいので」 「ああ、俺は影森裕也・・・・・ゆうちゃんは勘弁な?」 智子「はい」 くすくすと笑いながら佐伯さんは返事をした そしてことりはもう一人の女子生徒を俺に紹介してくれた ことり「こっちはみっくん、私たちの親友だよ」 「みっくん・・・・・ねぇ」 絵美「もう・・・・・・・・・・えと、上原絵美っていう名前があるからね?」 「了解、上原さんね」 俺はそう言って場を閉めた ことり「さぁてと、影森君は何ができるのかな?」 「一応楽器なら大抵弾けるけど・・・・・歌だけは勘弁」 絵美「やっぱりともちゃんと一緒で伴奏がいいかな」 智子「そうね」 どうやら俺は伴奏にさせてくれるらしい だが、それもあの幼馴染によって崩されることになる・・・・・ 聡美「ゆうちゃん、ヴァイオリンは?」 「・・・・・・・・・・言うな、それだけは」 聡美「えー!?コンクールで優勝するくらいの力量なのにぃ」 あーあ、これだけは秘密だったんだけどなぁ みんな驚いているし・・・・・ ことり「影森君・・・・・そんな逸材だったの?」 智子「あ、もしかして・・・・・影森君って『音の創造者』とかいわれてませんでした?」 「また一部の人にしか言われていない名前をしっているなぁ・・・・・」 そう、俺は一部の人から音の創造者と言われていた 俺が弾くヴァイオリンは楽譜が存在しない、毎回毎回違う音楽を流すため、そう言われていたのだ だから一時期有名になったあとはヴァイオリンを弾くのをやめたのだ 絵美「音の創造者ってあのピアノ関係の天使の指先と言われていた人と同等の人?」 「・・・・・・・・・・いや、あいつのほうがまだ優秀かもな」 しばらく話していると、時間はすでに夕方になっていた どうやら俺の過去の音楽の話でかなり時間をとってしまったみたいだ ことり「そろそろ帰ろっか」 絵美「そうだね」 智子「それじゃあ解散かな」 聡美「時間ってあっという間だね〜」 聡美はまだやることが残っているので職員室に向かい、あとの俺たちは校門に向かった そして校門に着くと上原さんと佐伯さんと別れた。 「大変だよな、二人とも違う方向だろ?一緒に帰れないのは辛いな。」 ことり「そうだよ〜一人寂しく帰ってたんだからぁ。でも・・・・・」 「でも?」 ことり「今日からは途中まで影森君と一緒だから大丈夫♪」 「そっか、こんな俺でも役に立ってるのか。」 ことり「こんなだなんて、影森君はしっかりしているいい人だよ?」 「ことりにそう言ってもらえるとはな、すこし自信がついた気がする。」 そのような会話をしていると、分かれ道に着いた。 ことり「じゃあ私はこっちだから・・・・・」 「ああ、気をつけて帰れよ?」 ことり「うん、じゃあまた明日♪」 そういうとことりは歩いていった。 「さてと、今日も疲れたから早く帰ろっと。」 伸びをした俺は急ぎ足で帰路についた。 家に帰り夕食を食べ、風呂に入りあとは寝るだけになる ふと今朝の夢のことを思い出し、俺は一冊のノートに目を向ける そこには忌まわしき俺の過去が綴られており、力の封印方法なども書かれていた 「・・・・・・・・・・今は、一時封印か」 ノートに書き記されていたものをみると、今の俺の状態は一時封印がかかっているだけ いつ封印が解けてもおかしくないという状態だった 「・・・・・完全封印には条件が必要なのか」 なんとまあ皮肉な封印方法である、完全封印に条件付だとはな しかも・・・・・・・・・・ 「恋せよってなんなのさ・・・・・」 そう、まったくもって迷惑な封印条件であった・・・・・
〜後書き〜 藤祭:いやぁ、おかしい・・・・・なんだよ恋せよって 美春:作者さんが考えたんじゃないんですかぁ 藤祭:いや、私が考えました、でもおかしいんだよ 美春:まあ頑張ってください 藤祭:ええ・・・・・では、今回ですが 美春:美春がでていません、音夢先輩はでているのに・・・・・ 藤祭:まだ出せませんから・・・・・ 美春:早く出してくださいね 藤祭:うぃ・・・・・んで、今回の話ではことりが主でしたね 美春:既にヒロインは白河先輩で決定ですよ 藤祭:・・・・・・・・・・まあ、な 美春:ではでは次回もよろしくお願いしますね! 藤祭:それ、私のセリフっす 二人:ではでは〜〜 <人物紹介> Name :上原 絵美 Age :15歳 School:風見学園付属 3年B組 Date :155cm 40kg 81/54/83 ――:なし:―― 通称みっくん。この名前の由来は彼女の兄に関係している。 彼女は兄が鬼のように好きなのでこのあだ名になったらしい、 ちなみに兄の名前は幹彦。ことりとは親友である。 Name :佐伯 智子 Age :15歳 School:風見学園付属 3年B組 Date :158cm 42kg 83/55/86 ――:なし:―― 通称ともちゃん。いつもみっくんとことりと一緒にいる人物。 最近はことりが構ってくれないと嘆いているとかいないとか(笑)