D.C.O.S 〜桜の魔法と恋物語〜
第一幕「転校生と転校生」
転校初日、俺は昇降口で立ち往生していた なぜ職員室に行かないのかって?そりゃここの学園に入ったのは今日が初めて 昨日は暦先生が職員室まで行って地図を持ってきたが、俺は校舎に一歩も立ち入っていないのだ 「さて、どうしたものやら・・・・・」 そう思っていると、まだ予鈴まで10分あるのに血相を変えて走ってきた男子生徒が来た かなり焦っている、靴を脱ぐのに時間を掛けてるし・・・・・ 「なあ、そんなに急いでどうするんだ?」 ??「どうするって、この時間を見ろ・・・・・もう完全に遅刻になりそうだ」 そう言って男子生徒は俺に腕時計を見せる、だがこの時計・・・・・ 「・・・・・・・・・・10分進んでるぞ、この時計」 ??「へ?」 「家の人に嵌められたんだろう、どうせいつも遅刻ギリギリなんだろ?」 ??「ま、まあな・・・・・」 「予鈴まで後8分あるぞ」 ??「・・・・・音夢め、嵌めやがったな」 男子生徒は脱力しながら靴を下駄箱に入れた そして俺のほうを振り向く ??「そういえば見ない顔だな・・・・転校生か?」 「ご名答、早速だが職員室教えてくれ・・・・・この学園は初めてだからな」 ??「了解・・・・・おっと、俺の名前は朝倉純一、お前は?」 「俺は影森裕也、付属3年だ」 純一「それじゃあもしかしたら同じクラスになるわけか」 「そのときは頼む」 純一「かったるくなければな・・・・・」 そう言って朝倉は意外と丁寧に職員室までの道のりを教えてくれた なぁんだ・・・・・静華とほとんど同じつくりだったのか 朝倉にありがとうと言うと、朝倉は多少疲れた顔をしながら階段を上って行った 「さて、俺も職員室に行くか・・・・・」 朝倉に教えてもたった通りにいくと職員室というプレートがあったので入ることにした。 でもさ、固まったよ・・・・・職員会議中ってこと忘れてたし かなぁり視線が痛かったことをここに記しておこう 先生「えーと、転校生の影森君でよかったね」 「はい」 俺はひょろっとした先生に説明をしてもらっていた どうやら俺のクラスは3年A組、暦先生のクラスだそうだ 先生「それじゃ、あとは白河先生に教えてもらってね」 「わかりました」 暦「ん、影森も私のクラスか」 「影森も?」 暦「ああ、もう一人湖ノ宮環って言う生徒が居るんだよ」 そう言って暦先生は入り口側に立っている黒髪の女子生徒のほうを向いた かなりレベルが高いな・・・・・この学園 環「えと、影森様でよろしいでしょうか」 「どっちでも構ないよ」 環「では、影森様で」 「了解」 暦「さて、そろそろ行くとしよう」 俺たちが互いの名前を教えあったとき、暦先生はそう言って立ち上がった っていうかずっと座ってたんだな・・・・・先生 職員室から出て俺は湖ノ宮と並んで歩きながら暦先生の後を歩いていった なぜか途中で何回か湖ノ宮の視線が感じられたが、たぶん気のせいだろう しばらく歩くと、3年A組の教室が見えた 暦「しばらく待っていてくれ」 「はい」 環「わかりました」 確認すると、暦先生は教室に入っていく 暦「知っての通り、このクラスに転校生が来た」 男子生徒「先生!男ですか、女ですか?」 暦「ん?両方居るぞ。」 すると男子も女子も喜んでいた。 男子生徒・・・・・かなり飢えているのか? 純一サイド 純一「転校生か、確かあいつが居たっけな。」 ??「どうしたMy同士朝倉、転校生のことでも考えているのか?」 この変なことを言っている男子生徒は杉並といって色々と騒ぎを起こしており、 風紀委員のブラックリストに乗っている重要危険人物兼悪友である。 無論俺も何度か巻き込まれてブラックリスト入りしているのだが・・・・・ 純一「まあな、さっき男の方に道聞かれたし。」 杉並「おおそうか!それは興味深いな。お、もうすぐ来るぞ。」 杉並はそういうと自分の席についた。 裕也視点に戻る。 暦「じゃあ紹介するぞ、静華欧台学園から転校してきた影森裕也だ」 「はじめまして、影森裕也です。尾根市の静華欧台学園から来ました、まだわからないことが多いのでよろしくお願いします」 すると、女子生徒たちがひそひそと何か言っていた。 女子1「ねえねえ、聞いた?静華欧台って言ったら美男美女の学園じゃない」 女子2「うんうん、影森君ってやっぱり美形よねぇ」 女子たちはそんな事を言っていた 暦「なにか分からないことがあったら誰にでも聞くといい」 「了解です」 俺はそう言って暦先生が指示した座る場所に移動した そしてそこで今朝会った朝倉を発見する 純一「よう、今朝ぶりだな」 「・・・・・本当に同じクラスだとは思わなかったよ」 純一「安心しろ、俺もだ」 そんなことを言っていると、暦先生が湖ノ宮を招きとおした 暦「えっと、今日の二人目の転校生の湖ノ宮環だ」 やはりどの男子生徒も湖ノ宮をみてあ然 大和撫子と言っていいほどの美少女で、黒髪が艶やかに光っている 女子の中でも綺麗などとの声が聞こえてくる、だが俺にはもっと別な感覚を覚えた そう、なぜか隣に居る朝倉に災難が起こりそうな・・・・・ 「なあ、朝倉」 純一「何だ、裕也」 「なんか嫌なことがお前に起きそうだぞ」 純一「なんだそれ?」 「わからんが、そんな気がする」 俺の発言が本当だったのか、湖ノ宮は誰かを探すように教室中を見ていた そして暦先生のほうを向く 暦「ん?どうした湖ノ宮キョロキョロして」 環「あの、朝倉様は・・・・・」 純一「え、俺!?」 暦「何だ湖ノ宮、朝倉と知り合いか?」 環「いいえ、朝倉様とわたくしは許嫁ですから・・・・・」 「おい、朝倉」 純一「ななな、なんだよ裕也」 「予感的中・・・・・」 純一「ぐはぁ、音夢が凄い形相で睨んでる・・・・・」 「音夢?確か朝倉って苗字だから・・・・・妹か?」 苦痛を感じて呻いている朝倉を見ながら俺はそう呟く それを聞いて朝倉も頷いた 純一「ああ、音夢は俺の妹だよ・・・・・二卵生だ」 「・・・・・・・・・・似てない双子ね」 そんなことを考えていると、いつのまにか湖ノ宮が俺たちの前まで来ていた うん、びっくりだ 環「あの、朝倉様・・・・・」 純一「な、なんだ?」 環「よろしくお願いしますね・・・・・影森様も」 「ああ、よろしく」 にっこり微笑むと、湖ノ宮は優雅に自分の席に歩いていった 朝倉はいろいろなところから来る殺気に震えながらもなにか考え事をしているのであった・・・・・ だがこの殺気は異常だ・・・・・しかも一点から集中的に来ているし 「・・・・・・・・・・誰だ?」 俺はそう呟いて視線の先を見ると・・・・・ 朝倉さんが表面上は笑っているが、目は笑っていない状態で朝倉を睨んでいた こりゃ朝倉が震えるのも頷けるな・・・・・ そんなこんなで一時間目は質問タイム、そしてなんとか初日の半分の授業を終えるのであった そして昼休みになる 純一「おい裕也、昼飯どうする?」 「昼飯なら弁当があるんだけど手伝ってくれ、作りすぎたから」 俺はそう言って朝倉の前に5段の重箱をドスン!と置いた 純一「うわ、これは多いぞ・・・・・おい杉並、お前も手伝え」 杉並「わかったぞ同士朝倉!それと影森の腕前確認というわけで食べさせてもらう!」 「ああ、よろしく」 そして20分後 純一「もう食えねぇ」 杉並「たかが重箱と侮っていたようだ、この杉並、一生の不覚」 そのようなことを言っていると、女子生徒が声を掛けてきた。 ??「あんたたち、大丈夫なの?」 純一「ん、なんだ眞子か」 「えっと、たしか水越さんでしたっけ?」 眞子「ええ、私は水越眞子よ、覚えておいてね」 「水越って・・・・・・・・・・水越総合病院の?」 眞子「そうだけど・・・・・もしかして影森ってあの影森佐代子さんの子供?」 「ああ」 そう言うと、水越さんはかなり驚いた顔をしていた 眞子「あ、あんな凛々しい人の子供だったなんて・・・・・信じられないわね」 「・・・・・・・・・・母さんのどこが凛々しいんだ?」 眞子「あれ、知らないの?影森佐代子って言う名前は医学業界だとかなり有名よ?」 それについてはかなり驚いた・・・・・あの精神年齢小学生の親が有名人だとはな そうだろ?「〜だもん」とか言っている親がだぞ? 「普段は精神年齢小学生なんだけどな」 眞子「・・・・・・・・・・それって息子だからじゃない?」 「まあ一理あるな」 純一「で、おまえは何してんの?」 眞子「ああ、忘れてた・・・・・うしろであんたたちが伸びてるから呼びに来たの、次の授業化学だから」 純一「げ、忘れてた!サンキュー眞子!」 なぜか俺は朝倉に引っ張られるようにして化学の移動教室に連れて行かれるのであった それを興味深そうに杉並が見ていた事は無視しておこう そして放課後 俺が帰ろうとしていると、朝倉さんが話しかけてきた 音夢「あの、影森くん?」 「ん、なんでしょう?」 音夢「兄さんや杉並君と仲が良さそうなので忠告しておきますね」 忠告か・・・・・っていうか俺ってなにかした? 音夢「杉並君には要注意です、企画等の参加を呼びかけられたら即刻却下してください」 「りょ、了解です」 音夢「よろしい」 そう言って朝倉さんは他の風紀委員と一緒に廊下を走っていった ・・・・・・・・・・学校の風紀を守る風紀委員が廊下を走っていいものなんだろうか? そして所変わって商店街 「へぇ、ここの商店街も賑やかなんだなぁ・・・・・ん?あそこに見えるのは・・・・・お〜い工藤!」 工藤「へ?ああ、なんだ影森か、どうかしたのか?」 「いや、散策がてらに商店街を彷徨っていたらお前がいたもんで」 工藤「なるほど、どうだ学園には慣れたか?」 「それが初日の生徒に言う言葉か?まぁ知り合いが居たから結構慣れたかな?」 工藤「そうか、ならいいんだ」 「なんだ?へんな奴。俺はもう帰るけど」 工藤「ああ、わかった。じゃあまた明日」 工藤と別れて俺は帰路につく 途中で公園近くで怪我をしていた小学生を見つけ、公園まで連れて行き、水で洗い流して治療した そのあとその親にお礼を言われつつ、俺は暗くなった桜並木を歩いていった・・・・・ 桜並木を歩いていると、急に辺りが暗くなり、桜の花びらが突然暴風のように俺を包み込む 何がなんだか分からなかったが、うっとうしそうにしながら俺はそのまま歩く 「・・・・・・・・・・ぶほっ、口に入った」 口を開くと思い切り入ってくるので、しょうがなく俺は喋らないようにする すると、かすかに風の向こうから・・・・・ ・・・・・・・・・・みつけた・・・・・・・・・・ そんな声が聞こえたような気がした・・・・・ しばらくすると暴風は止み、あたりは夕焼け空の桜並木だった 一体今のはなんだったのか・・・・・あのかすかに聞こえた声はなんだったのか・・・・・ 「まあ、考えても仕方がないか・・・・・」 俺はそう呟いて急いで帰路につくのであった・・・・・
〜後書き〜 藤祭:第一幕なり 純一:なんかさ、俺って不幸だよな 藤祭:そりゃ主人公だからさ 純一:・・・・・答えになってないぞ 藤祭:ごほん、原作でも似たようなものだしさ 純一:まあ・・・・・そりゃ否定できないが 藤祭:それじゃあその方面で行くか 純一:おい 藤祭:冗談だって 純一:はぁ・・・・・かったりぃ 藤祭:おっ、でたでた天下の宝刀「かったるい」 純一:天下の宝刀て・・・・・おいおい 藤祭:まあ、今回はこんなところですね 純一:感想待ってるからな 藤祭:それでは第二幕で会いましょう 純一:じゃあな〜 <人物紹介> Name :朝倉 純一 Age :15歳 School:風見学園付属 3年A組 Date :175cm 64kg ――:和菓子、他人の夢を見る:―― 風見学園付属の3年生。裕也とは昇降口で出会う。裕也と同じで桜の魔法が使える人物で、その力は和菓子を手から生み出す力、 他人の夢をランダムで見させられてしまう力である。後者の力は前者の副産物で、出現条件がランダムらしい。 口癖は「かったるい」 Name :水越 眞子 Age :15歳 School:風見学園付属 3年A組 Date :154cm 40kg  80/55/85 ――:なし:―― 水越総合病院のお嬢様。だが実際はかなりボーイッシュで、いつも朝倉を殴っている。 昼ごろになると屋上で姉と一緒に鍋をしているらしい。 Name :工藤 叶 Age :15歳 School:風見学園付属 3年A組 Date :157cm 41kg ――:なし:―― 一言で言うと完璧美少年。容姿も良い、頭も良い、と揃っているので女子生徒からのラブレターも数知れず。 だが密かに秘密を持っているらしいが・・・・・ Name :杉並 琢也<オリジナル Age :15歳 School:風見学園付属 3年A組 Date :175cm 62kg ――:なし:―― 謎の多い人物で、非公式新聞部の部長である。どこからか沸いてきて、またどこかへ消える。 彼の知らない情報はほとんどないといわれており、初音島の情報屋とも言われているらしい。 Name :湖ノ宮 環 Age :15歳 School:風見学園付属 3年A組 Date :158cm 42kg  80/59/83 ――:未来予知:―― 朝倉とは許婚らしいが、本人自体それをあまり理解していない。 最近は巫女部を設立したいとかいっているらしい。 Name:白河 暦 Age :??歳 Work:風見学園生物担当 付属3年A組担任 Date:162cm 44kg  ??/??/?? ――:なし:―― 裕也のクラスの担任で、マッドなサイエンティストである。 学園には妹が居るらしいが、まだ裕也は出会った事はない・・・・・結構暦先生重要ね


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