GATE 35
第35番札所 遠野

15/Jul/01 晴天


焼け付くような日ざしが続く2001年の夏。
突然、墓参りついでのツーリングを思いついたアチキは
暑さで脳みそがいかれていたのだろう、
寝坊して朝11時起床というのに
下道で行く事にした。

だってだって。こちとら非力なニイハンなんだもん。
ダンプとか横を通るだけでビックビク なんだもん。

下道のほ〜が気楽でいいや♪と。〜

しかし!
信号には5Mごとにひっっかかるわ、川に行き当たれば大きく迂回するわ・・・
これでは永遠にたどり着けない!

てなわけであえなく挫折☆
久喜ICで高速にのっかった。


写真は水沢江刺から少し山へ入った藤原のさと近辺。

無計画な旅はするもんじゃない。
目的地の水沢江刺ICまで辿り着くとすでに19時。
墓参りは明日にするとして、1泊することにした。

近くの交番に寄って安い宿を聞くと、
答えは『マイアミ健康ランド』。





北上川のすぐ近く、『道の駅みずさわ』ではユリの花が満開でした。

それって温泉と違う〜?と思いつつ
10号線に出ると、あったあった。
ネオンきらきらの『健康ランド』が。

確かに宿泊もできるという。
温泉つきで2520円!のった!

高速でにわか雨に打たれ、冷えきった体温泉でゆっくり癒して
も〜極楽〜。

アロハ模様のムームーを着て仮眠室へ。



割引券もらったんだけど・・・・使う日はあるのだろうか。

仮眠室は広くはないけど、ふとんも清潔だし静かだし、
ぐっすり休めた。
温泉は薬湯でいかにも身体に良さそうだし、
こんなシュールな宿も結構いいかも。

水沢駅前のお巡りさん、良い情報をありがとう感謝です!





目覚めて翌日。
ムームーを皮ジャンに着替えて初期の目的であるアニキの墓参りへ向う。

アニキの墓は母親の実家、
猿沢という村にある。
アチキに似て(?)無精者の母ぎみが、
『自分がしょっちゅうこれなくてもここなら誰か親切なヒトが掃除してくれるハズ』
というず〜ず〜しい考えで設置した。

猿沢のみなさん、すみません。
いつもお世話になっております。

猿沢村のまん中を貫く456号線。ほんとうに素敵なトコロです。
沢や滝が沢山あって水が美味しいです。峠神楽が有名です。


さて無事墓参りを済ませて、
遠野を目指す。

ガソリンスタンドの人に近道を教わって裏道を聞く。
細かいことは忘れた。
たしか340号線を北上する道。

気持ち良い道で、↓こんなモノも目にできる。

人首なんて、ちょいと恐ろし気な名前です。
いわれを知りたいですね〜。
街自体はごく普通の宿場町という感じでした。


小1時間ほどで無事遠野へ到着。
山の谷間に広がる遠野。
なんとなく空気の流れが違う。
小腹がすいたので、
道の駅『風の丘』
名物『暮坪かぶそば』を注文した。

かぶをすり下ろしてかける。
『美味しんぼう』でも紹介されたそうです。
詳しくは こちら→

南部曲がり家や田んぼを眺めながら
街の中を軽く流して
風情のある遠野駅で遠野MAPをゲット。
『馬の里』なるものが見っかった。

遠野に馬・・・・似合いすぎる。
ここを最初に訪れるべし、と瞬時に悟ったアチキはR160へ。


『馬の里』なるものが見っかった。
競走馬を育てている牧場で、
厩舎には、馬の両親の名前を列記した札が下がっている。

競馬をやらないアチキにはチンプンカンプンだけど
馬たちはきれいな毛並み、
大事にされているのがわかる。

係りの人が干し草を運んでいるのが見えた。
腰にギプスのようなごっついコルセットをしている。

写真では良く見えないけれど、
『馬の里』の園内は、時速20キロ制限。しかも『馬 優先』。


馬と遊んでいたら3時近くになっていた。
しまった!『常堅寺』へ急ぐ。
このお寺の裏に有名な『カッパ淵』がある。



・・・・。
着いてみると、
ふつ〜の、小川です。
ど〜見ても、ふつ〜の、小川。

『まんが日本昔話』で見たような
いかにも何かが潜んでいそうな淵を想像していると
ちょっとがっかりかな。

でも緑が濃くて水の流れはひんやりと心地よく
田んぼと風車の風景もヨロシイ。
行く価値はアリです。
こんなものもある↓。


常堅寺の境内にいるカッパ狛犬。
この狛犬にまつわる伝説。

あのなあ、むか〜すなあ、
人のことっしゃ騙すたり、沼に引き入れよっとすたり、
おしょっすねえ河童こさ、お寺のおっしょさんが諌めたんだと。
すっかり改心すた河童はなぁ、
このお寺が火事になってすまった時にな、
自分の頭の皿から水を播いてな、
どうにか火を消し止めたんだと。
ほんだけんども、
皿の水をすっかり使ってすまった河童は、
とうとう、命を落としてすまったんだと。
そんでも後からな、狛犬となって、
寺さ守るようになったんだと。


そうだったのか。偉いなあ。
お皿にお賽銭が入っていたので
まねして入れてきた。

しかしこの小ばなしには面白い説があるのでこちらへどうぞ。



カッパ淵の祠を守る陶器のカッパ。
どことなくいろっぽいデスネ。
日本酒『黄桜』のCMを思い出すカンジです。

ところであのCMソングのサビが
昔から気になっている。
♪『どっぴきぴ、飲んじゃった、ちょ〜っといいきもち〜』
って聞こえるんだけど????
真相は謎のまま。


馬の里へ行く道の途中にあるオブジェ。
ひとしきり遠野の町をさまよってから
遠野ユースホステルへ。
ここのユースはピカ1お勧めです。

1)おふとんはふわふわ。
2)食事はそんじょそこらの
ペンションよりずっと美味しい。
3)ペアレントの『遠野案内』は
そんじょそこらの落語より面白い。


という3大(?)特典付きです。




遠野ではあちこちでカッパに出会える。
これは交通安全カッパ。しっかりお参りしてきました。


いや真面目な話、
その夜の宿泊者は
車の人、徒歩の人、アチキはバイク
と3者3様だった。
それぞれのモデルコースを
美味しいコーヒーを飲みながら案内をしてくれる。
神戸出身のだんなさんは根っからの関西人。
どんな小ネタもしっかり笑いにしてしまう。

話を聞くだけでも、泊まる価値あります。




気持ちよく目覚めると晴天。

今日はちょっとディープな遠野を走ることにした。

まずは五百羅漢。


写真で見えるだろうか・・・
林の中に散らばる自然石に彫られた羅漢様。圧巻です。


こちらは宇宙船のよ〜な石。
苔むした感じがまたミステリアス。

人為的に積まれたのだとしたら
『三年寝太郎』みたいなのが
本当にいたんだろうなあ。

ここは大通りからそれて
ちょっとした散歩道になっているので
走り疲れた頃にマシンを降りて散策すると良いですね。


『高清水高原』はライダーなら
絶対外したくない所。

何度も山道の行き止まりにぶちあたりつつ
気持よく走る。

お天気は抜群でさいこ〜だった。
遠野へは特に、普段から
良い行い
を心掛けて行きましょう。

『猿ケ石川』の川辺。
本物のカッパ淵はここだという説もある。

ちょいと昼寝にはもってこいの河原です。
誰にも邪魔されないし〜
空は広いし〜
良い気分〜

猿ケ石というからにはきっと
猿にまつわる伝説があるのだろう。

あれこれ想像するのも楽しい。



ガマの穂が茂る
川辺に寝っころがって
あれこれ計画を錬る。

この日は早池峰祭、
幻想的な神楽が見物できるチャンス!
しかしどうしてもも時間がやりくりできず・・・
あきらめた。

こういう時、アチキは
『神様がもう一度ここへ来いと言っているのだ』
と、解釈することにしている。


てなわけで昼過ぎに高速に乗る。
途中の三本木パーキングエリアでみた
でっかい看板にこんな注意書きが。
やさしいね〜〜。
こんなほのぼのとした情景に
心和ませていたこの時には、
後から襲いくる 地獄を予測するすべもなかった・・・


ハンバーガーをぱくついていた時のこと。
いきなり雷とともに豪雨が襲い掛かってきた・・・・
後から聞いたところ、福島県一体は大雨洪水警報が出ていたそうだ。


どしゃぶりの中、見えるのは前のトラックのテールランプが
ぼんやりともす光りだけ。
タイヤで水がしゃ〜っと分かれる。
ほとんど溜め池状態の中
8時間以上も走り続けた。
こんなに長い夜は初めてだった。



ハンドルを握る手はこおばって、
肩はふとん針で刺されるような痛みが走っても
すっころんだら一貫の終わりだ。 気が抜けない。

雨はますます激しさを増し、
レインスーツの下に皮ジャン、防寒パンツと重ねていたのに
下着までしっかり浸水していた。

なのになのに、ようやく東京へ帰り着いたとたん
ウソのように晴れ上がってるからムカツク。

GSのお兄ちゃんは
怪訝な目つきで遠巻きに見るし。
おつりを返す時なんて、汚いものでも触るように
お金を手の平に落とすし。

二度と行かないぞ、浦和インターのESSO!

ま、終わ良ければすべて良し。
生きて帰れただけ幸いですけどネ。





  












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