「けいならべ」の入力方法
通常のローマ字入力は、たとえば[K]キーと[A]キーを押すと「か」と入力されるように、いくつかのキー入力を組み合わせてひとつのかなを入力します。
けいならべも通常のローマ字入力と同じように、いくつかキーを押して一つのかなを入力するという入力方式です。
通常のローマ字入力では、ローマ字の綴りを入力に、英字としてのアルファベットの配置を利用します。たとえば、ローマ字入力で「あ」(ローマ字綴りは「A」)を入力するときは、アルファベットで「A」の入力するときに使う[A]キーを使用します。
一方けいならべでは、ローマ字綴りとして使用するアルファベットの配置を、配列図のようにすることにします※1。たとえば、「あ」を入力するときは、[A]キーではなく、右手の人差し指の[a]キー(通常の[J]の位置)をしようします※2。
基本はローマ字入力
けいならべの基本的なしくみはローマ字入力と同じです。「あ」「い」「う」「え」「お」は母音キー(配列図で背景が赤いキー)を押して入力し、それ以外は子音キー(同じく青いキー)を押した後に母音キーを押して入力します。
- [i][u]=「いう」
- [a][g][a][r][u]=「あがる」
長音符(「ー」)、句読点(「。」「、」)、その他の一部の記号は、それぞれの記号のキーを押して入力できます。
- [k][a][r][e][ー]=「かれー」
- [h][a][i][、][s][o][u][d][e][s][u][。]=「はい、そうです。」
「ん」「っ」の入力方法
「ん」「っ」は、それぞれ[ん]キー、[っ]キーを押して入力します。
通常のローマ字入力とは異なり、[N]を使ったり、子音を連続して入力することはありません。
- [m][i][ん][n][a]=「みんな」
- [h][i][っ][t][o]=「ひっと」
や行の入力方法
「や」「ゆ」「よ」は[ya][yu][yo]キーを押します。通常のローマ字入力とは異なり、1キーで入力できます。
- [ya][っ][t][o]=「やっと」
- [yo][yu][u]=「よゆう」
拗音の入力方法
拗音(「きゃ」「きゅ」「きょ」など)は、まず子音キーを押して、次に[ya][yu][yo]キーを押します。拗音はすべて2キーで入力できます。
- [s][yo][u][yu]=「しょうゆ」
- [s][yu][g][yo][u]=「しゅぎょう」
通常の五十音で考えると違和感を感じるかもしれませんが、「やゆよ」も母音である(母音は「あいうえお」+「やゆよ」の8つある)と考えるとわかりやすいと思います。
a | i | u | e | o | ya | yu | yo | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
- | あ | い | う | え | お | や | ゆ | よ |
k | か | き | く | け | こ | きゃ | きゅ | きょ |
s | さ | し | す | せ | そ | しゃ | しゅ | しょ |
t | た | ち | つ | て | と | ちゃ | ちゅ | ちょ |
n | な | に | ぬ | ね | の | にゃ | にゅ | にょ |
h | は | ひ | ふ | へ | ほ | ひゃ | ひゅ | ひょ |
m | ま | み | む | め | も | みゃ | みゅ | みょ |
r | ら | り | る | れ | ろ | りゃ | りゅ | りょ |
w | わ | を | ||||||
g | が | ぎ | ぐ | げ | ご | ぎゃ | ぎゅ | ぎょ |
z | ざ | じ | ず | ぜ | ぞ | じゃ | じゅ | じょ |
d | だ | ぢ | づ | で | ど | ぢゃ | ぢゅ | ぢょ |
b | ば | び | ぶ | べ | ぼ | びゃ | びゅ | びょ |
p | ぱ | ぴ | ぷ | ぺ | ぽ | ぴゃ | ぴゅ | ぴょ |
外来音の入力方法
外来音(「ふぁ」「てぃ」など)は、まず[外来音]キーと子音キーを押して、最後に母音キーを押します。
- [外来音][h][a][ん]=「ふぁん」
- [外来音][t][i][ー]=「てぃー」
外来音キーと子音キーの順番は、どちらを先に押しても入力できます。
- [h][外来音][a][ん]=「ふぁん」
- [t][外来音][i][ー]=「てぃー」
a | i | u | e | o | ya | yu | yo | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
- | ぁ | ぃ | ぅ | ぇ | ぉ | ゃ | ゅ | ょ |
k | ||||||||
s | しぇ | |||||||
t | てぃ | とぅ | ちぇ | |||||
n | ||||||||
h | ふぁ | ふぃ | ふぇ | ふぉ | ||||
m | ||||||||
r | ||||||||
w | うぃ | うぇ | うぉ | |||||
g | ||||||||
z | じぇ | |||||||
d | でぃ | どぅ | でゅ | |||||
b | ヴぁ | ヴぃ | ヴ | ヴぇ | ヴぉ | |||
p | ||||||||
外 |
※ 「うぃ」「うぇ」は外来音キーを押さなくても入力できます。
小書きのかなの入力方法
単独の小書きのかな(「ぁ」「ゃ」など)は、まず[外来音]キーを押して、次に母音キーを押します。あまり使わない外来音はこの方法で入力した方が楽だと思います。
- [s][u][外来音][i][ー][t][o]=「すぃーと」
- [g][u][外来音][a][m][u]=「ぐぁむ」
数字やアルファベットは?
けいならべとして文字を配置していない部分は(配列図で背景が灰色のキー)、通常のローマ字入力と同じ配置です。したがって、数字は通常のローマ字入力とまったく同じように入力できます。
また、[Shift]を押しながら入力すれば、通常のローマ字入力と同じようにアルファベットや記号を入力できます。
[BackSpace]は右手小指の一つ外側
けいならべでは、[BackSpace]を右手小指のホームポジションの一つ外側(通常[:]が配置されている位置)に配置しています。
これで右手の小指を少し動かすだけで[BackSpace]を押すことができます。