けいならべを使用するには?
Windowsにおいて、けいならべを実際に使用する方法について説明します。
『菱』を使う
『菱』はカナロック時のキーボード配列を変更するフリーソフトです。
導入方法
- お使いのIMEを「かな入力」に設定します。(『菱』はかな入力モードで機能します)(下記画像は『MS-IME』の例です)
- 『massangeana(益山)の趣味のページ』「自作プログラム集」から、hishi.zip(『菱』本体)をダウンロードして解凍します。解凍してできたファイルは、適当なフォルダに配置して下さい。
- keinarabe2_for_hishi.zipをダウンロードして解凍します。解凍してできたファイル3つ(hishi.inf、keinarabe2.hh、keinarabe2'.hh)を2で作ったフォルダにコピーします。
- 2で作ったフォルダ内にあるhishi.exeをダブルクリックすると『菱』が起動します。画面右下のタスクトレイの『菱』のアイコンをダブルクリックして、『菱』の設定画面を呼び出します。
- 「配列の種類」の中の「けいならべv2」か「けいならべv2 捨て文字あり」※1を選択して「OK」ボタンを押します。
これでけいならべが使えるようになります。
※1「捨て文字あり」は、文字キーを押したときに仮の文字(捨て文字)を入力するようにして、キーを押したことが見た目で分かるようにしたものです。お好きな方をお使い下さい。
その他の使用方法
『MS-IME』を使う
特別なソフトを使わなくても、普段から使っているIME(『MS-IME』や『ATOK』のこと)だけでけいならべを実装できます。
通常のローマ字入力では、[K][A]と押すと「か」と入力されます。当たり前の事のようですが、これはIMEがそのように設定されているから実現できるのです。
そして、この[K][A]の部分は、ある程度自由に設定することができます。だから、[F][J]で「か」と入力されるように設定することも可能です。
これを利用すれば、けいならべを実装することができます。
しかし、設定はまったく自由にできるわけではありません。IMEによってある程度制限があるので、その中でできる部分だけを設定するということになります。
まずは『MS-IME』の場合。
『MS-IME』のローマ字設定にはいくつかの制限があります。
アルファベットの部分しか設定することができません。記号を配置したり、記号を入力するキーをローマ字綴りに使うことはできません。
子音の連続+母音によるによる「っ」の入力を削除できません。
全体の登録数に上限があります。
以上の制限を踏まえて、『MS-IME』用に若干けいならべの配列を変更します。
- 「ん」は[P]で入力することにします。
- 「っ」は[M]で入力することにします。
- 外来音キーは[Y]にします。
- 「、」「。」は通常のローマ字入力のままです。
- 「ー」は通常のローマ字入力のままです。
- [BackSpace]は通常のローマ字入力のままです。
- 「・」「;」「:」は通常のローマ字入力のままです。
- 子音の連続による「っ」の入力ができます。
- 一部、外来音キーを使った外来音の入力ができないものがあります。(入力できなくなる外来音はありません)
※元に戻すには?
ローマ字設定を変更すると、MS-IMEのプロパティの「全般」タブの「ローマ字設定」が自動的に「ユーザー定義」に変更されます。これを「Microsoft IME」にすれば、通常のローマ字入力の設定に戻ります。
けいならべを実装するために『MS-IME』ローマ字設定をいじっても、これで簡単に元に戻すことができます。
『ATOK』を使う
『ATOK』のローマ字カスタマイズにはいくつかの制限があります。
[/]は変更できません。
[,][.]は変更できません。
単独の[N]は変更できません。
子音の連続+母音によるによる「っ」の入力を削除できません。
以上の制限を踏まえて、『ATOK』用に若干けいならべの配列を変更します。
- 「ー」は[@]で入力することにします。
- 「や」は[N][N]で入力することにします。
- 「、」「。」は、通常のローマ字入力と同じく[,][.]でも入力できます。
- 子音の連続による「っ」の入力は、通常のローマ字入力のとおりできます。
- [BackSpace]は通常のローマ字入力のままです。
※元に戻すには?
ローマ字カスタマイズのウインドウの「メニュー」ボタンを押すと「他のスタイルから読込」という項目があります。ここから好きなスタイルに戻すことができます。
『egbridge』を使う
Mac OS X向けのIME『egbridge』でけいならべを実装することができます。『MS-IME』や『ATOK』と異なり、[BackSpace]を除いてすべて実装できるようです。
『英数-かな 〜入力方式・キー配列メモ』「egbridge for Macで使うキー配列定義ファイル集」に定義ファイルがあります。
『姫踊子草』を使う
『姫踊子草』は、さまざまな配列を実装できるキー入力入れ替えソフトです(シェアウェア)。親指シフトや文字キー同時打鍵も実装できます。Dvorak配列など英字配列も実装できます。
もちろん、けいならべも実装できます。
- 『キー入力入れ替えソフト「姫踊子草」情報頁』
- けいならべv2姫踊子草用設定ファイル:KeiNarabe2.hmo_kana
『窓使いの憂鬱』を使う
『窓使いの憂鬱』は非常に自由度の高いキーカスタマイズができるアプリケーションです。あらゆるキーの置き換えはもちろん、シフト系のキーと同時に押した場合のみキーを入れ変えたり、シフトキーを追加したり、IMEがonの場合だけキーを入れ変えたりするなど、実にさまざまなカスタマイズを実現できます。