夢空間〜あまつかぜ・いにしえの100の夢たち〜
高校の古典で、百人一首とやらを勉強しました。
みなさんは、何首覚えてますか?
全然、覚えてないですか?
別段、目新しいものではありませんが、もう一度夢伝言流に、
歌を詠んでいきたいと思って、本サイトを始めました。
みなさんと一緒に、古(いにしえ)の風の中を歩いてみたいと
思います。
まあ、歌を詠んだ百人からの、今の時代人(じだいびと)宛てにメールが
届いたとでも思ってくださいませませ。
さて、初回の歌は、タイトルに致しました私の一番好きな歌、一番最初に
覚えた歌を記載します。
「天つ風(あまつかぜ) 雲の通ひ(い)路 吹きとぢ(じ)よ を(お)とめの姿 しばしとどめむ(ん)」
僧正遍昭(そうじょう へんじょう)
注意)当時使用した、国語の古典資料を参考に、表記しております。
ご存知、六歌仙・三十六歌仙のひとり僧正遍昭の歌です。
あまりにも有名な歌なので、今更歌の意味をとやかく話すこともないでしょうか?
当時、「五節の舞」という舞を、宮中行事で五人の舞姫が踊っていました。
それを観覧していた作者は、本当に天から降りてきた五人の天女が踊っているように、
とても素晴らしい舞に見えました。
舞が終わると、天に帰ってしまう。そうならないように、空に吹いている風よ。
どうか舞姫たちの帰る路を、しばらくの間通せんぼして欲しい。
今一度舞姫たちの姿を、覚えていたいんだ。
今では、ストーカー扱いされて、なんだこのジジイと逮捕されます。(w_w)
それだけ舞姫たちの踊りに感動したのでしょうね。
もうひとつ私が感動しているのは、この時代は歌で手紙のやりとりをしていたということです。
だから、歌が詠めないことには、話にならなかったのです。
歌も、生活の一部分でした。万葉集や古今集を見ても、遠方の身内を思う歌や
ラブレターまで歌で、まさに手紙=歌でした。
今は、メールなるものが、その役割を担っているようです。
自分の気持ちを、如何に文章に表現するか悩むところです。
でもメールなら話せるという人が、ほんとにたくさんいます。
時代は変っても、想いを言葉にして誰かに伝えたいという心は、
それも人間の美しさのひとつだと思ってなりません。