それでは、第13回の歌を見ていきましょう。「あひ(い)みての 後の心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり」
中納言敦忠(ちゅうなごんあつただ)
注意)当時使用した、国語の古典資料を参考に、表記しております。 あなたと契りを結んだ私の今の心と、昔あなたを慕い続けていたあのときの心を比べると、 昔の心など問題になりません。「あふ(う)ことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし」
中納言朝忠(ちゅうなごんあさただ)
注意)当時使用した、国語の古典資料を参考に、表記しております。 互いに契りを結ぶことがない世の中ならば、あなたの私に対する薄情も、自分の臆病なあなたへの恋心も 恨むことなどなかったろうに。 後朝(きぬぎぬ)という言葉があります。 契りを結んだ翌日の朝のことを言います。 上の歌は、契りを結んだ後の心模様。下の歌は、契りも結ぶことなく、自分の心さえ 打ち明けられず悩んでいる様。 似たような名前の作者ですが、関係は判りません。 昔も今も、恋に悩む心はかわりませんね。 バックナンバー
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