夢空間〜あまつかぜ・いにしえの100の夢たち〜第10回
それでは、第10回の歌を見ていきましょう。
「心あてに 折らばや折らむ 初霜の おきまどは(わ)せる 白菊の花」
凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)
注意)当時使用した、国語の古典資料を参考に、表記しております。
あてずっぽうでも、折るなら折ることができるだろうが。
白菊の花に初霜が降りて、初霜の白さの中で、どこが白菊なのか見分けがつかない。
「白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける」
文屋朝康(ぶんやのあさやす)
注意)当時使用した、国語の古典資料を参考に、表記しております。
風の吹きつける秋の野の草葉の白露が、風のせいで散りばめられた玉のように、
きらきらと輝きながら散っていく。なんときれいなものだ。
10月23日は、二十四節気のうちの「霜降(そうこう)」だとか。
今年初めて、霜が降りる日と言われています。
どうりで肌寒いはずです。
ということで、今回は白露と初霜が折り込まれた歌を選びました。
テレビもラジオもない時代です。
しかし、自然という大きなスクリーンに通されて見る季節の光景が、
当時は何よりの娯楽だったのでしょう。
百人一首は、わずか31文字前後の言葉の世界です。
その中に、色や光や景色を詠うのですから、
一枚の写真の様でもあります。
このサイトも、もう10回目です。
これからも、言葉のもつ魅力を、お伝えできればと
思ってなりません。
風邪をひかぬよう気をつけてください。o(_ _)o
※前回は、バックナンバー他リンク先が間違っておりました。大変、申し訳ありません。
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