なぜこんなことが起こるのか。本人は気付いていないのか。
答えは2つある。
まず、本人は気付いている場合。
早い話、お金がないのだ。
先立つものがない以上、多少の不自然さには目をつぶって傷んだかつらを使い続けるしかない。
もう一つは、本人が気付いていない場合。
かつらの損傷は少しずつ発生する。
毎日見ている本人は、気付かないか、損傷を過小評価する傾向がある。
2個かつらを持っていても、交互に使っていれば同じように損傷が進むので、わからないのだ。
こうして、本人は「ちょっと傷んできたけど、これくらいならいいよな」と思っていても、まわりから見ると違和感が、という結果が起こることがある。
|