JAあいおいの市民農園に 可動式太陽光パネル 
2014/08/05 神戸新聞 

 相生市のJAあいおいが所有する市民農園「海のみえるやさいばたけ」(同市野瀬)にこのほど、太陽光パネルが可動する発電設備が設置された。

 農業と発電の両立を目的に、太陽光発電事業を手掛けるフジプレアム(姫路市)が設置。高さ約5bの支柱に取り付けられたパネルが、太陽の動きに合わせて角度を変える「追尾型発電システム」で、約1140平方bの敷地に4基が取り付けられた。

 一基につき、発電パネル(縦約1b、横約1.5b)が20枚取り付けられ、出力は4基で計17.6`h。年間約80万円の売電収入を見込む。

 従来のパネルが固定された発電設備よりも発電効率が向上し、日陰が分散されることで、パネルの直下でも農作物の生産が可能となるという。

 JAあいおいの水野一郎参事(52)は、「発電の収入を、耕作地に維持に役立てたい」と話している。

(杉山雅崇)



【とんび岩のコメント】


 「フジプレアム(姫路市)が設置」とあるが、費用を負担したのは同社かJAか、どっちだ?。

 水野参事の発言から察すると、JAが出資したように受け取れるが、そうだとすると、費用に対する売電収入の利益率はどの程度なのだろう?。

 JAあいおいの「ねらい」として、売電以外に広告塔効果、農業と発電を両立させる実証実験、組合員への太陽光発電設備販売などが想像されるが、本当のところはどうなのだろう。

 記事のデータから発電パネルの面積を計算してみると、4基合計で120平方b。これは敷地面積(1140平方b)の1割に過ぎない。それに太陽は時間とともに東から西へ動くから、追尾しなくても日陰は移動するはず。発電効率はともかく、作物への影響は、追尾型でなくても軽微ではないかな。

 この計画、2年前のJAあいおい総会で、前理事長が熱く語っておられたのを思い出す。野瀬なら、彼の目にも当然、映っているだろう。



『新聞(相生市)』に戻る




ナスカ無料ホームページ無料オンラインストレージ