☆泌尿器科まとめ ・腎損傷では通常乏尿、無尿は見られない ・慢性腎不全では尿路感染症のリスク要因とならない。 ・前立腺肥大症は前立腺癌より排尿困難は高度 →内腺より発生するから。 ・急性尿閉では輸液、利尿薬投与、下腹部圧迫は禁忌。 ・精巣腫瘍が疑われる場合は精巣生検は禁忌!! ・Sertoli細胞は精細胞とともに精細管内に存在する。 FSHはSertoli細胞に作用してアンドロゲン結合蛋白などの合成分泌を受ける。 Leydig細胞は精巣間質に集団となって存在し、 (LHにより)テストステロンを合成分泌する。 精細管において幹細胞である精祖細胞が分裂増殖して精子が形成される。 精子形成はFSHとテストステロンの共同作用でなされる。 アンドロゲン、主にテストステロンはLHによって合成分泌が促進される。 『S』ertoli細胞⇒F『S』H 『L』eyding⇒『L』H、 ・尿失禁について 真性尿失禁:尿の規制がなく、常時尿が漏出するもの。尿道括約筋の損傷など 尿道性尿失禁:真性尿失禁のうち、尿管異所開口によって起こるもの 反射性尿失禁:反射弓を介した刺激により膀胱排尿筋の収縮が原因で生じる尿失禁。 脊髄膀胱などによる。多経産婦人に多い。 溢流性尿失禁:前立腺肥大症などによる慢性尿閉を来たす疾患によるもの 腹圧性尿失禁:咳、跳躍などで急に腹圧がかかり尿がもれるときを言う。 切迫性尿失禁:無抑制性膀胱で突然の尿意があっても我慢できずにおもらし。 尿意があまりにも強い状態。 ※MORE @奇異性尿失禁 前立腺肥大では膀胱内圧が上昇して、狭窄して上昇している尿道内圧を上回ると、 『あふれてこぼれる』感じの、奇異性尿失禁を来たす。 A切迫性尿失禁 膀胱炎などでは膀胱粘膜の刺激で、切迫性尿失禁を来たす。 B腹圧性尿失禁 女性では尿道括約筋が比較的弱いので、ちょっと腹部に圧力がかかると尿道括約筋が 耐え切れずに腹圧性尿失禁を来たす。 C真性尿失禁 尿道括約筋より上位での尿路の瘻があって、排尿に関係なく常に尿が漏出するもの ・膀胱から上の尿路からの出血は一度膀胱内にたまるので全血尿となる。 ・French 太さの号数=直径(mm)×3で表す。 ・広範囲に横紋筋の融解が生じる疾患(多発筋炎、進行性筋ジストロフィーなど) →尿中クレアチンの上昇、尿中クレアチニンの減少 血中CK,アルドラーゼ、GOTも上昇する。 ・Politano−Leadbetter法→膀胱尿管逆流防止術 Denis-Browne法→尿道下裂形成術 Winkelmann法→睾丸(精巣)水瘤根治術 Anderson-Hynes法→腎盂形成術 ・卵巣精巣→真性半陰陽 精巣性女性化症候群では性腺は停留精巣のそれと類似している。 ・嚢胞腎 乳児型は常染色体劣性遺伝、成人型は優性遺伝。 成人型は40歳ぐらいから発症する。 必ず両側性に発生する。 嚢胞は数え切れないぐらい多い。 嚢胞によって腎実質が圧迫され腎不全が進行すると、高血圧が高頻度に出現する。 尿路感染症の原因となることは少ない(水腎症を来たさないから) ・完全重複尿管を伴った尿管瘤は『上』半腎由来の尿管に発生。 下半腎由来の尿管に膀胱尿管逆流(正常位置に開口) ・腎奇形のうちでもっとも多いのは『重複腎』 ・停留精巣の合併症として、悪性腫瘍、鼠径ヘルニアに注意。 あと男性不妊。 両側性は少ない。片側性が圧倒的に多い。 鼠径ヘルニアは微妙。 ・尿路結石生成の誘引となる薬剤 →アセタゾラミド(緑内障治療薬)、ステロイド、活性化ビタミンDなど シクロスポリンではならない。 ・PTH上昇→尿中HCO3-の排泄上昇→代謝性アシドーシス →高Cl血症となる。注意。 ・尿管結石の手術適応 @感染 A水腎症により腎機能が低下 B閉塞が高度 C直径10mm以上 ・神経陰性膀胱 痙性神経陰性膀胱:尿意がある、おしっこを止められない @無抑制性 ⇒大脳皮質の上位中枢からの抑制刺激が伝わらなくなって生じる ⇒つまり子供がおねしょをするのと同一(発達してないから) ⇒脳血管障害など ⇒膀胱容量の減少以外はすべて正常 A自動性 ⇒下位中枢(S2〜4)より高位の脊髄の病変により生じる (反射性) ⇒脊髄損傷、二分脊椎など ⇒肉柱形成(松笠状膀胱)、残尿あり。 弛緩性神経陰性膀胱:尿意がない(尿意切迫がない) B自律性 ⇒下位中枢以外の障害により生じる (無緊張性)⇒骨盤内臓手術など ⇒膀胱充満−、尿意− ⇒膀胱が収縮しないので膀胱内に大量の尿がたまる→溢流性尿失禁 C知覚麻痺性⇒下位中枢に入る知覚神経の障害で生じる ⇒糖尿病など ・慢性腎不全の検査所見 『small a』のつくNa,Caは低下。 それ以外のK,P,Mgは上昇 ・慢性腎不全は 『10年前に蛋白尿指摘⇒感染などを契機に症状発生』 というパターンが多い。 ・精巣静脈瘤の原因としての腎細胞癌に注意。 左に多い。 ・尿路感染症の原因 『寂しい人か暗い人は(+)』 @淋菌 Aクラミジア Bマイコプラズマ 淋菌性尿道炎のほうが症状が重い。『ゴリンジュウ』 乏尿は尿路感染症の症状ではない! 注意!! 鑑別重要⇒治療法がぜんぜん違うから。 菌が検出されたら淋菌⇒ペニシリン、アミノグリコシド系 菌が検出されない⇒クラミジア⇒テトラサイクリン、 ・腎細胞癌は『尿に癌細胞が少ない』 ⇒尿細胞診は陽性が少ない ⇒膀胱・尿道に転移は少ない。 ・前立腺肥大症では『まず排尿障害の程度を決める』 ⇒前立腺エコー検査より先に尿量測定をおこなう。 ・前立腺肥大症では前立腺全摘術は行わない ・精巣腫瘍では転移巣があっても高位精巣切除術を行う ・骨盤損傷で合併しやすいのは尿道『膜様部』断裂 ・右副腎静脈・精巣静脈⇒下大静脈へ 左副腎静脈・精巣静脈⇒左腎静脈へ注ぐ ・腎門部(腎茎部) ⇒体の前から順にVAP⇒静脈、動脈、腎盂 ・腎発生⇒後腎が腎臓になる ・排尿痛 @初期排尿痛 :前尿部尿道→急性前部尿道炎 A終末時排尿痛:後部尿道〜膀胱頚部→急性膀胱炎 B全排尿痛 :膀胱・尿道(部位特定は難しい) C排尿後通 :膀胱結核・膀胱周囲炎 ・泌尿器科領域で高熱を来たす疾患 『急に前線へ!不幸な人事に熱を出す』 @急性前立腺炎 A副睾丸炎 B腎盂腎炎 C高熱 ・Perhn徴候 ⇒精巣を挙上して疼痛が増強 →陽性なら精巣捻転症 ・馬蹄鉄腎 腎下極の融合 大血管の前方にある。尿管は融合部の前方を通る Rovsing徴候⇒背屈位をとった時に癒合部が脊柱にあたって痛い ・先天性水腎症 腎盂尿管移行部狭窄が最多 小児の側腹部腫瘤中最多。 腎機能障害が進行し、緊急性のあるもの⇒腎瘻造設術 ・腎損傷 軽いものから順に 腎挫傷→腎裂症→腎粉砕破裂→腎茎断裂 ⇒腎動静脈の結紮をする。 ・骨盤骨折⇒尿道膜様部損傷 球部損傷⇒騎乗型尿道損傷 尿道ブジー、膀胱鏡検査は損傷部位を広げるので禁忌。 ⇒損傷部位が明らかになる前に行うべきではない!! 『硬いものをいれるのは危ない』 ・前立腺『癌』の発育は アンドロゲンで促進、エストロゲンで抑制 よって抗男性ホルモン療法、女性ホルモン投与。 肥大症ではない、注意。 ・尿管腫瘍は移行上皮癌、尿道腫瘍は扁平上皮癌 ・精巣腫瘍の年齢別 『陽気な幼児、大人になって世帯を持つ』 @yolk sac tumor A奇形腫 Bseminoma C胎児期癌 ・131I−MIBGといったら褐色細胞腫 ・腎細胞癌が分泌するホルモンはレニンとADH以外。 腎生検は禁忌。 転移は肺が多い。 ・陰茎癌は鼠径リンパ節転移、精巣癌は傍大動脈転移 膀胱癌はそもそもリンパ節転移は少ない。 下腹壁の皮膚の悪性腫瘍は鼠径リンパ節に転移しやすい。 ・急性前立腺炎⇒前立腺マッサージは禁忌。 慢性ではOK ・膀胱鏡検査は急性尿道炎、膀胱炎、腎盂腎炎などでは禁忌 ⇒感染症のリスク ・VURの治療法 ⇒Politano-Leadbetter法 『尿管ポリッとベターになった』 ・VUR 『両側に小児を連れた女性』におおい。 ・血液透析では低分子物質の除去に優れる 腹膜透析では高分子の除去が優れる。 ・膀胱の支配血管は 動脈:内腸骨動脈より 静脈:内腸骨静脈へ ・右腎動脈は腹部大動脈より分枝した後、下大静脈の後面を回って腎に注ぐ。 ・排尿困難の副作用のある薬剤⇒抗コリン薬、三環系抗うつ薬 抗コリン薬⇒前立腺肥大症、閉塞性隅角緑内障には禁忌 ・腎盂腎炎では腫瘤を形成しない!! ・無尿や腎機能低下時には造影剤を静注する検査は安易に行うべきではない 危険、相対禁忌の可能性がある。 ・異型輸血で腎性無尿 腎後性無尿の主な原因は『結石と腫瘍浸潤』 ・無症候性血尿⇒腎細胞癌、膀胱癌⇒『膀胱鏡、IVP』 細胞診より先!! ・結核菌の尿所見 無酸性無菌性膿尿 →メチレンブルー染色、一般培養では検出されない →尿(新鮮尿)の結核菌証明(培養)で診断確定。 ・腎生検では出血や動静脈瘻を作ることはあるが、 腎瘻は作らない。 ・血管造影→血栓 生検 →血腫 ・尿膜管癌は膀胱頂部に発生する→尿管口付近の腫流にはならない ・腎結石、急性腎盂腎炎→腎実質の機能は正常→高血圧は起こさない 急性糸球体腎炎→腎実質そのものの障害で、高血圧を来たす。 ・海綿腎 『両手に花と石を持ったカルメン、実は30台の男』 @両側腎 A花房状陰影 B多発性結石 C海綿腎 D30歳代男に好発 ・尿管瘤ではVURは起こりにくい。注意。 ・尿道下裂は水腎症の原因とはならない。 ・シスチン尿症は常染色体劣性遺伝 ・逆行性尿路造影は腎損傷のある場合、尿路外に造影剤が露出することとなり、 感染の引き金となる。⇒禁忌!! 尿道損傷ではやるよ。 腎損傷では血尿の程度は損傷の程度を反映しない。⇒腹腔内出血などがあるから。 ・腎盂腫瘍と尿管腫瘍はほとんど同じ。 初発は無症候性血尿、移行上皮癌、尿細胞診陽性が多い。 再発は膀胱が多い。 ・腎細胞癌 症状は無症候性血尿。 腎摘徐術(尿管は残す) 肺に血行性に転移する。『血行性転移が多い』 尿細胞診陽性率は低い。 ・尿管膜癌は腺癌が多い。 ・膀胱腫瘍は『すべて悪性』として扱う。 ・腎結核では漆喰腎となるが尿路結石はできない。 ・尿路結石は一般的に小さいほど疼痛は強い。 血尿と大きさの程度は無関係。 ・急性精巣上体炎 前立腺炎や膀胱炎からの逆行性感染⇒精巣上体の尾部から頭部へと波及する。 精巣には炎症は及びにくい(白膜があるから) 激痛や炎症の程度が強いので、精巣腫瘍との鑑別は容易。 精管が炎症により狭窄を起こすので、精子通過障害をきたすことがある。 ・水腎症をきたすのは上部尿路の閉塞 ⇒馬蹄鉄腎、下大静脈後尿管、尿管瘤 ※尿道憩室は尿道における尿の停滞から尿道炎は起こすが、 尿管の通過障害とは関係ない。 ・尿道狭窄に対する手術 LeFort法(誘導ブジー法)、内尿道切開術、外尿道切開術,pull through法 ・萎縮膀胱は膀胱容量が低下しており、頻尿となるが尿線途絶は起こさない。 二段排尿ー膀胱憩室 遅延性排尿困難―前立腺肥大症 ・腎血管性高血圧では拡張期血圧も上昇する。 ・精巣・精索水瘤は環納できない ⇒精巣鞘膜と精巣の間の液体の貯留であるから ・尿管は大腰筋の前面を下降し、総腸骨動静脈の前面を走行し骨盤腔内に入る。 ・尿管は総腸骨動静脈の前面を走行する。 ・前立腺結石では尿閉にはならない。あまり症状が出ないのが特徴。 ・糖尿病は結石形成には関与しない。注意!! ・尿道損傷では尿道ブジー、膀胱鏡検査は行わない。⇒危険!! ・腎瘻形成後⇒多尿、低k血症 ⇒尿中に多量にKが放出するため ・無菌性膿尿⇒『白血球はたくさんあるが、菌が見つからない』 ⇒急性間質性腎炎が重要(菌が原因とは限らないから) ・エストロゲン療法は前立腺癌、肥大症ではないことに注意。 ・嚢胞腎には根治的な治療法はない、保存的治療のみ。 ・慢性前立腺炎は排尿痛は少ない 前立腺結石の一因である。 |
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