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☆麻酔科まとめ

・バルビツレート禁忌
 『全ポルノ縛る』
 @喘息 Aポルフィリア Bバルビツレート禁忌

・エーテル禁忌
 『豆乳工場燃える』
 @糖尿病 A甲状腺機能亢進症 Bエーテルの禁忌

・サクシニルコリン禁忌
 『高熱でやけどしたケイコ探して』
 @悪性高熱症 A熱傷 B異型ChE Cサクシニルコリンの禁忌

・ハロセン禁忌
 『ハリセン手で交換』
 @ハロセンの禁忌 A帝王切開 B甲状腺機能亢進症 C肝障害

・ケタミン禁忌
 『会って喧嘩しかけた』
 @脳圧↑、眼圧↑ Aてんかん Bケタミン

・喘息に禁忌
 『もうダメ、クララの喘息に粘るファンタ』
 @モルヒネ A禁忌⇒C Bクラーレ C喘息 Dバルビツレート Eフェンタニル

〜麻酔科一言〜
・悪性高熱既往歴・家族歴→サクシニルコリンは禁忌
 ※悪性高熱症はハロセンとサクシニルコリンで起こることが多い。

・異型コリンエステラーゼ症→サクシニルコリンは禁忌。

・2ヶ月以内の広範囲熱傷→サクシニルコリンは禁忌
 ⇒高K血症になる。

・ポルフィリン症
 ⇒バルビツール(チオペンタール・チアミラール)は絶対禁忌。

・喘息⇒バルビタール・塩酸モルヒネは禁忌、

・てんかん既往⇒ケタミンは禁忌

・頭蓋内圧亢進症例⇒ケタミンは禁忌。

・喘息⇒クラーレは禁忌。

・出血傾向、DIC⇒脊椎麻酔、硬膜外麻酔は禁忌。

・敗血症、穿刺部位の感染⇒硬膜外麻酔は禁忌。

・指(Oberst)・陰茎ブロック⇒エピネフリン添加局所麻酔薬は禁忌。

・気管支喘息患者に禁忌
 ⇒サイオペンタール、モルヒネ、麻薬(ペンチジン以外)

・ハロセンには平滑筋弛緩作用がある
 ⇒帝王切開時には禁忌。

・麻酔薬は『肺に多いほど導入が早い』
 ⇔血流に多くてもダメ。
 脂肪に多いほど覚醒が遅れる。

・MACは麻酔の強さを表す(MACが小さいほど麻酔は強い)→脂肪に融けにくい
 血液・ガス係数は麻酔の効く速さを示す(小さいほど麻酔にかかりやすい)
 『Macはめっきしハイソと縁がなくせえかて笑う』
  @Mac Aメトキシフルレン Bハロセン Cイソフルレン Dエンフルレン
  Eセボフルレン Fエーテル G笑気
 『小さなMACに2〜3の老人が停滞』
  @MACが小さくなる(麻酔が効きやすくなる) ACO2の低下 B老人 C低体温
 『小生の絵はメーテル』
  @笑気 Aセボフルレン Bイソフルレン Cエンフルレン Dハロセン
  Eメトキシフルレン Fエーテル
  ⇒小さい順(早い順)

・笑気
 『鎮痛作用はあるが、筋弛緩作用はない』
  ⇒これだけで手術はできない。

・ハロセン
 子宮筋弛緩作用がある。⇒帝王切開時には用いないこと。
 強力な気管支拡張作用
 エピネフリン使用時に不整脈が起こることがある。
 非脱文極性筋弛緩薬の作用を増強する

・ソーダライム交換の必要性を示す症状は血圧上昇

・サイオペンタール
 『長短時間作用型の静脈麻酔』
 挿管などに使う
 呼吸・循環抑制
 副交感緊張
 鎮痛なし。
 代表的な抗痙攣薬
 胎盤通過性あり。
 喘息、ポルフィリン症、筋ジスには禁忌!!
 分解が早いというわけではない。引っ掛けでよく出てくる、注意。
 蓄積作用がある。

・ケタミン
 『解離性麻酔薬、静脈内麻酔』
 新皮質-視床系を抑制。
 強い鎮痛作用
 静脈内に持続点滴で使用でき、筋肉注射も可能
 血圧上昇(交感神経刺激作用)
 筋弛緩作用はほとんどない。呼吸抑制は少ない。
 覚醒時に精神症状が出やすい
 頭蓋内圧上昇⇒脳外科手術には使われない
・バルビツールにもケタミンにも筋弛緩作用はない
 筋肉内注射もできる(麻酔銃の中身はケタミン)


・NLA=ノイロレプト麻酔
 強力な神経遮断薬(ハロペリドール)+麻薬
 ⇒意識がありながら周囲にまったく無関心な状況を作り出す。
 ドロペリドールはmajor tranquillizer⇒交感α抑制、強い鎮静作用、制吐作用
                    副作用として錐体路障害
 フェンタニールは呼吸抑制作用が強い⇒人工呼吸下に使用
                   拮抗薬はナロキソン
 重症心疾患、肝機能、腎機能低下の患者にも行える。
 気管支喘息、錐体外路症状のある患者には禁忌

・サクシニルコリン
 『脱文極性筋弛緩薬』
 線維束攣縮が見られる
 血清中の偽コリンエステラーゼで分解される。
 血清Kが上昇する。⇒脱分極による
 拮抗薬はない。
 @アルカローシス A低体温 B高K血症 で作用増強
 火傷では禁忌。
 それから悪性高熱症、尿毒症、異型コリンエステラーゼ

・パンクロニウム、ベクロニウム
 『非脱文極性筋弛緩薬』
 呼吸は最後に抑制される⇒横隔膜は骨格筋より感受性がひくい。
 すべて抗コリンエステラーゼで拮抗される。
 ネオスチグミンは非脱文極性筋弛緩薬の拮抗薬
 Wedensky inhibition⇒末梢神経の刺激試験で減衰減少が見られる
 重症筋無力症は非脱分極性筋弛緩薬の作用を増強させる。
 ハロセンで作用増強。

・麻酔で麻痺するのは
 『温⇒痛⇒触⇒圧』の順。

・細い線維ほど刺激の伝達は遅い。

・炎症部位には局所麻酔薬は効きづらい

・局所麻酔中毒では中枢神経症状が先に出る。
 アナフィラキシー型はまれ。⇒エステル型が多い。

・局所麻酔中毒⇒まずジアゼパム

・乳頭はTh4,臍はTh10の高さ。

・脊椎麻酔
 交感神経ブロック⇒副交感優位⇒腸蠕動は亢進、血管は拡張。
 サドルブロック⇒脊椎麻酔の一種、仙骨神経支配にだけ効かせる
         仙骨麻酔(硬膜外麻酔)とは別物、注意。

・硬膜外麻酔の利点
 呼吸抑制が少ない、麻酔域の調節が容易。血圧低下は少ない。
 ただし効果は確実ではない。発現は遅い。局所麻酔中毒の発生は多い。

・硬膜外麻酔
 陰圧は胸部>腰部>仙骨部
 腰部のほうが麻酔薬はたくさん必要。

・小児麻酔の特徴
 過度の傾口摂取制限を行わない(水分必要量が大人よりも大きいから)
 小児では胃内容が空虚になる時間は成人より早い
 成人よりMACが高いので、より高濃度の麻酔薬を必要とする。
 気道粘膜は損傷しやすいので、太すぎるチューブ,カフの圧迫などで
 容易に浮腫が起こる。
 チューブを深く入れるとどちらの気管支にも入る危険性がある。

・高齢者でも酸塩基平衡の変化は起こらない
 ⇒血清電解質は変化しない。要注意。

・full stmack時には
 意識下気管内挿管を行う、マスク麻酔は禁忌。
 覚醒期には嘔吐を来たしやすいため、十分覚醒し、
 誤嚥の恐れがなくなってから抜管する

・麻酔中に不整脈が発生しやすい状態
 ⇒高CO2、低酸素、著明な血圧上昇、サクシニルコリン(特に小児)

・硬膜外モルヒネ投与
 ⇒便秘、排尿障害が多い。

・正常成人の解剖学的死腔は安静呼吸時1回換気量の約30%
 解剖学的死腔+肺胞死腔=生理学的死腔

・CVPの正常値は5〜10cmH2O
 1cmH2Oでは輸液不足
 15cmH2O以上では輸液過剰or右心不全

・アルカローシス⇒血清蛋白とCaが結合する。
         血清Caは上昇⇒テタニーを来たす。

・酸素解離曲線の『左方移動』
 ⇒Hbの酸素飽和度を高めること
 ⇒組織への酸素供給能は低下する。

・肋間神経ブロック→腹壁の疼痛除去
 腹腔内臓器が原因の疼痛に対しては無効。

・特発性三叉神経痛
 U,V枝領域に多い。
 外科的療法として、圧迫を受けていると思われる神経の減圧術がある。
 カルバマゼピンが有効。
 間欠期は痛みがないのが特徴。
 trigger poitnが明らかで、それにより痛みが誘発される。

〜救急一言〜
・広範囲熱傷の初期治療⇒全血輸血は禁忌

・気管内挿管がちゃんと行われているかどうかの指標は『呼気炭酸ガス濃度』

・筋弛緩薬には鎮痛作用も鎮静作用もない
 ⇒期間内挿管時の頻脈、血圧上昇の予防にはならない。

・喉頭蓋炎では気管切開あり。
 浮腫が声門部も隠れるほど著しい場合。

・アドレナリンの心腔内投与は最近は行われない

・心拍数が下がるのは神経原性ショック、
 中心静脈圧が上がるのは心原性ショックのみ。
 出血性ショック、心原性ショックでは心拍数、末梢血管抵抗は上昇する。

・ベンゾジアゼピン系薬物は血漿蛋白と結合し、分子量が大きくなり、透析膜を通過しないので、血液透析は無効

・クリオピシピテートは凝固[因子を豊富に含む。

・代用血漿
 分子は均一ではない。
 代謝されずに大部分は腎より排泄される
 その分子濃度により浸透圧を発揮する。
 緊急時の循環血液量保持など用いられる。
 網内系に蓄積⇒出血傾向

・PEEPでは心拍出量は減少する。
 肺胞に圧をかけて機能的残気量を増やし、シャント量を減らす
 目標とするPaO2を見ながら、PEEP圧と吸入酸素濃度を減らしていく。

・気道異物と緊急気管切開
 ⇒上部気道閉塞時(下咽頭。喉頭異物)時に行う
  餅などによる閉塞が多い。
  ※ピーナッツなどの気管異物の場合は行わない

・細菌性ショック⇒乳酸産生⇒代謝性アシドーシス

・青酸中毒⇒チオ硫酸ナトリウム
 有機リン中毒⇒硫酸アトロピン、PAM

・全血や血漿成分を含む輸血では輸血後肝炎の危険性が高くなる。

・主交差適合試験⇒患者の血清と供血者の血球で行う。

・Hb10ぐらいでは赤血球輸血は行わない。
 普通は5ぐらいから。

・血液型不適合輸血
 ⇒ショック(アナフィラキシーと一緒)
 ⇒気道閉塞、エピネフリンを使う。




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