最近PDAにステッドマン医学大辞典や南山堂医学大辞典などの電子辞書を入れて持ち歩く人を良く見かけます。
彼ら曰く、「液晶が壊れたら専用の医学電子辞書は丸ごと買い換えなきゃならないが、これなら少なくともデータは残るよ」
「街中や図書館の無線LANを使えばただでネットもできるし、辞書の版が変わってもそこだけ入れ替えられるしね。医療用のソフトがいろいろ入れられるのも魅力」とのこと。
価格面で比較すると、専用の医学電子辞書SEIKO IC DICTIONARY SR-T7800
：最安価格49,800円に対し、PDAは最安価格49,900円（PDA本体＋PDA版ステッドマン医学大辞典used）とほぼ互角です。専用の医学電子辞書が広辞苑・その他多数の辞書を収録していることを考えると、PDAはその価格分だけ割高です。
しかし、PDAには「新たに辞書・計算ソフトなど有用なソフトをインストールできる機能拡張性」があり、この点をどう評価するかは意見が分かれるところです。
実際、専用の医学電子辞書の中には漢和辞典や逆引き広辞苑等、ほとんど使わないものも含まれているという声も多数聞かれます。
電子医学辞書の購入を考えている方には、現時点の収録辞書の多さをとるか、将来の機能拡張性をとるか、非常に悩ましい選択といえます。
（PDA派のコメント：最新の「今日の治療薬2006 PDA版」を4200円でインストールできる点はかなり魅力的。それにステッドマン医学大辞典を使いたかった。医学専用の電子辞書でこれを使える機種はないので。XD-DP5600MEDに収録されている今日の治療薬は2005年版と古い！注）現在casioの医療系電子辞書にはすべて今日の治療薬2005がインストールされています。）
ここで価格比較のおさらい。
| 合計（送料込） | 内訳 | プラスα | |
| PDAで医学辞書を使う場合 | 49,000円〜 | PDA本体（27800円）+PDA版ステッドマン医学大辞典（17,000円〜）+今日の治療薬2006（4,200円） | 機能拡張性 |
| XD-DP5600MED（casio） | 58,000円〜 | 南山堂医学大辞典+今日の治療薬2005 | その他の辞書 |
| ST-R7800（seiko） | 49,800円〜 | ステッドマン医学大辞典 | その他の辞書 |
ちなみにPDAはPersonal Digital Assistantの略で、「携帯情報端末」と訳されます。パソコンのOSにMacとwindowsの2種類があるのと同様、PDAのOSにはPalmとPocketPCの2種類があります。最近、Palmの方は落ち目のようで、sonyがclie（PalmOSを採用していた）の開発から撤退することを発表していることからもわかるように、今後PDAのOSの主流はwindows系のPocketPC（windowsCE）になると予想されます。
参考リンク:医学電子辞書比較
医学電子辞書をもっと安く買うために
