遊女には上位から下位まで、ランク付けがなされていました。上位の遊女は当然、下位の遊女よりも給金がよく、格式や教養も高いもの
が求められました。ここでは、遊女のランクを主に、新吉原の呼称を元に紹介します。
※上から位の高い順に並べています。
花魁(おいらん) 最上位の女郎。主に江戸吉原での呼称で、京都では「太夫(たゆう)」と呼ばれたらしい。宝暦 年間(1751〜64年)頃に自然消滅したと言われる。
格子女郎
散茶女郎
呼出し 宝暦以降では最上位の女郎だったが、文政年間(1818〜30年)末に自然消滅した。
昼三 呼出し同様に文政年間末に自然消滅した。
附廻し
部屋待
座席待
河岸女郎
局女郎
新造 新造とは新しく入ったばかりの遊女のことで、今で言えば「新人さん」のことである。主に番頭新造・振袖 新造・引込新造に分かれていた。ちなみに、新造という語は他にも新婚の女性や、新しく出来たばかりの船にも使った用語だったらしい。
禿(かむろ) 禿とは、ハゲではなく、新人以前の遊女のことで、現代風に言うと「見習い」くらいの意味。遊郭 にはデビュー前の年端もいかない女の子たちが奉公していて、今で言えば小学生くらいの彼女たちを禿と言った。
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