恋愛

【アメリ】

公開: 2001年
製作: フランス
監督: ジャン・ピエール・ジュネ
出演: オドレイ・トトゥ(アメリ)、マチュー・カソヴィッツ(ニノ)、ヨランド・モロー、ジャメル・ドゥブース、イザベル ・ナンティ、ドミニク・ピノン、リュファスほか
グラフィック: 90点
ストーリー: 90点
キャスト: 85点
音楽: 70点
演出: 100点
総合: 90点

 一応、恋愛に位置付けましたが、内容的にはコメディに近いノリのいい映画で、非常に面白いです。主人公は空想好きで、内気なアメリ という少女。特殊な環境で育ったため、対人コミュニケーションが苦手な彼女が、ふとしたことから他人を幸せにすることに喜びを感じる ようになる。こっそり他人の人生にお邪魔して、ささやかなイタズラをして、少しだけ他人を幸せにする。そんなアメリの姿がとてもキュ ートで、微笑ましくなる映画です。そんな内気なアメリがニノというこれまた空想好きな変わった青年に出会い、恋をするが、内気な性格 ゆえになかなか思いを打ち明けられない。その2人の恋の行方が面白おかしく描かれています。
 監督は「エイリアン4」のジャン・ピエール・ジュノ。鬼才と言われる監督で、この映画でもディテールにはとことんこだわっている。 しかし、今までとは違って徹底してポジティブで、とにかく楽しいエピソードとチャーミングな映像が全編に渡って散りばめられていて、 観客を飽きさせない。アメリが仕掛ける様々な微笑ましいイタズラに、見る人もちょっとだけ幸せな気分になったような気がする。そんな 前向きで、楽しい映画です。
 また主演のオドレイ・トトゥがこれまた素晴らしくて、黒髪に黒い瞳で、かすかにオードリー・ヘプバーンを彷彿とさせるようなとこ ろが見物です。本場、フランスでも公開後にちょっとした「アメリ・ブーム」を呼び起こしたとか。数々の賞も受賞しています。
 個人的にはアメリが自分の殻に閉じこもっている父親に対して、ドワーフの人形を世界中の観光名所で撮影して、その写真を送るのが 好きでした。その種明かしもされていますが、それは見てのお楽しみ。一度見て損はない映画です。


【NANA】

公開: 2005年
製作: 日本
監督: 大谷健太郎
出演: 中島美嘉(大崎ナナ)、宮崎あおい(小松奈々)、松田龍平(本城蓮)、成宮寛貴(寺島伸夫)、丸山智己(高木泰士) 、松山ケンイチ(岡崎真一)、平岡祐太(遠藤章司)、伊藤由奈(芹沢レイラ)、サエコ(川村幸子)ほか
グラフィック: 90点
ストーリー: 95点
キャスト: 95点
音楽: 100点
演出: 95点
総合: 95点

 ご存知、2005年最大の話題作の一つでした。原作のマンガ、「NANA」(原作:矢沢あい)が大ヒット。その勢いに乗って、作ら れたこの映画も大ヒットしました。原作は少女マンガですが、この映画は原作を見たことがない人でも、また男性でも十分楽しめます。
 ストーリーは原作のほぼ5巻までを踏襲した形になっているようです(私は原作は見てませんが)。つまり、東京に出て音楽をやるナナ (中島美嘉)と、同じく東京に出て彼氏の所へ行く奈々(宮崎あおい)が同じ電車で偶然出会い、東京で再会、ひょんなことから一緒に 暮らし始めて、互いの恋愛や仕事、悩みを通して交流していくという話。
 そして、何を隠そう中島美嘉が好きで、最近よくCDを聴いている管理人は前からこの映画、興味あって見たいと 思っていました。そして、その中島美嘉からみで言うと、この映画の最大の売りは劇中で中島美嘉が自ら歌を歌うライブシー ンがかっこいい! ことでしょう。正直、シビレます。あれは男でも女でもかっこいいと思うもの。かなりイケてます。つーか 必見です。その中島美嘉が歌う歌がGLAMOROUS SKYという曲。実はこの歌の作詞は原作者の矢沢あいが 手がけています。歌も映画の内容に合っているし、いい曲です。実際にCDとしてもかなり売れたみたいですね。
 後は滅多に見られない中島美嘉のすっぴん、つまり化粧していない姿が見られるのもこの映画くらいなものでしょうし、ナナの故郷の 風景(雪国の港町)が、管理人の私の故郷に似ているのも共感が持てましたね。宮崎あおいも想像していた以上に可愛らしい役柄を演じて いて、よかったと思います。
 歌手の中島美嘉が主演なんてやって大丈夫なのか、という不安な気持ちもあって見ていたのですが、そんなことは心配するだけ野暮でし た。男勝りできっつーい性格のナナをうまく演じていましたね。ただ、物語とは関係ないけど、映画でこうして見ると中島美嘉って身体 細いなー、と思いました。腕なんか折れそうなくらい細く見えます。まだ、宮崎あおいの方が健康そうに見えます。(笑)
 キャストもなかなか豪華で、松田龍平や成宮寛貴が実際にギターやベースを弾きますし、劇中のトラネスというバンドのボーカルは 伊藤由奈が務め、実際に歌っています。
 バンドと若者の成長、男勝りの女などなど、見所は満載です。実は私、この映画をとある知り合いの女性(彼女ではない)から薦められ て見ることを決意したようなもので、その彼女が中島美嘉好きで、おまけにその彼女が実際にライブで歌っているという、何だか妙なつな がりを感じました。まあ、これは私事で関係ないことでしたが。
 とにかく、男女ともに薦められる映画ですね。実際、NANA自体、一種の社会現象になったくらい人気があって、男性ファンも結構 多いとか。一度見ておいて損はない映画。


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