4.シャッタースピード!
シャッタースピードはフォトドライブのみ調節できる部分です。1/60から1/4000までの間で設定できます。「1/60」とは「1/60秒の間、シャッターが開いている」ということを意味し、高速で走っている車を撮るわけですから、1/60秒シャッターが開いている間に車は動きます。そのため、写真にはぶれが生じます。走行感を出したいときは、シャッタースピードを遅くする(分母の数を小さくする)調節をすればいいのです。
逆に「1/4000」だと、「1/4000秒の間、シャッターが開いている」ということになります。これだと高速で走っている車も、さすがにシャッターが開いている間に大きく移動することはありません。そのため、1/60秒と比べてほとんど車が停止している状態で写真に写ります。
左)1/60で撮影。これではさすがに
ぶれすぎです。まあこういう作品
もときにはアジがあるものになり
ますが…ちょっとやりすぎました。
中)1/200で撮影。背景が少しぶれ
ていることで走行感が出ました。
フォーカスは車のノーズに合わせ
ているので、車の後方も少しぶれ
ています。
右)1/2000で撮影。背景もピタッと
止まり、車体のぶれもなし、ホイ
ールも止まって見えます。シャッタ
ーを切るのが速すぎると、このよう
に迫力のないものになります。下の写真は3枚とも、すべてシャッタースピード1/200で撮影していますが、ピントを合わせる位置をずらす(いわゆる流し)ことによって作品の印象をがらりと変えることができます。
ピントを真ん中に合わせて撮影
ピントをノーズに合わせて撮影
ピントをウイングに合わせて撮影応用を利かせることで、下のようなこともできます。
左)ピントをノーズに合わせ、シャッタースピード
1/200で撮影。車の原型をとどめ、さらに疾
走感を出す撮り方です。
右)しかしピントをウイングのちょっと上(ガードレ
ールあたり)に合わせると、このように背景
が鮮明に写り、車だけがぶれて写ります。
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