「ねぇ・・・何?
あれは・・・」
そこには、ありえない量のぬいぐるみが有った。
「ぬいぐるみだよ?
君の世界にもあるでしょうが」
「だまりなさい?ミニマム。
そんな事は解かってるの。
何でこんなにあるのか?
それを聞きたいの」
さりげなく酷い事を言いつつ、
イリーナは、捲くし立てた。
「酷いなぁ、僕はミニマムじゃないよ。
僕はシルマリル・リディって言うんだよ」
「で?
私の質問に答えは?」
さらりと流されたリディは、
仕方なくその質問に答えた・・・
「えぇと、あの人形はね、君と同じ様にこの世界に呼ばれて、
使命を果たせなかった人達さ・・・
引き取り手のない物を供養しているのさ。
まぁ、意味なんか無いけど・・・」
想像していた答え"少女趣味"からあまりに逸脱した答えに、
面食らってしまったイリーナは、
リディがお茶を用意する間中、
固まったままだった・・・
「一寸、可哀想だったかな?」
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