〜非日常体験〜
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「あれかな・・・?」
南へ暫く進むと、確かに小屋はあった。
しかし、声の主同様抜群に怪しかった・・・
「何だろう、あの奇怪な植物の園は・・・」
イリーナが見ている方向に、確かに奇怪な植物があった。
それは、まず大きさがでたらめだった。
イリーナの二倍くらいの大きさの物もあったし、
蔓の太さがイリーナの顔ほどもあるものもあった。
何より、花弁が常軌を逸していた・・・
「アレの横を通るの・・・?
 うわぁ・・・くじけそう・・・」
すると後ろから話しかけられた。
「そんな事言わないでよ。
 アレはアレで可愛いものだよ?」
驚いて後ろを振り返ると・・・
「ちっさ!」
「大きなお世話だ!」
あまりの小ささに軽く突っ込んでしまった。
声の主は、イリーナの胸くらいの高さしかなかった。
声から察するに、同年代を想像していたのだが、
どうやら、外れたようだ。
「まぁ、いいよ・・・
 取り合えず中へどうぞ?」
暫く、悩んだが他に行く所も無いので、
素直に従った。
「アレは襲ってこないわよね?」
「僕も通るからね」
声の主が居ないと襲ってくるのかとは、
恐ろしくて聞けなかった・・・
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