〜非日常体験〜
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「あれぇ・・・?此処さっきも通ったような・・・?」
深い森の中イリーナは迷っていた。
当然と言えば当然なのだ。
イリーナはこの森の事はおろか、
方角すらも分らないままに進んでいるのだから。
「う〜、誰もいない・・・
 動物も見かけないし・・・
 これじゃあどっちに行けば良いのか分らないよ」
疲れてきたイリーナは愚痴をこぼし始めた。
すると突然声が聞こえてきた・・・
「おやお・・・」
「誰っ!」
「・・・」
イリーナの反応の速さは異常だった・・・
余りの速さに話しかけた本人が黙り込んだ程に・・・
「早すぎるよ・・・
 少しは僕に喋らせてよ・・・」
「そんな事言ったって・・・
 ?・・・って私の質問に答えてよ」
「そんなに焦らなくてもいいよ・・・
 暫く南に進んでごらん?
 小さな小屋があるから」
「そこに来いって言うのね・・・」
イリーナは声の主を訝しんだ。
そもそも、姿は見えない・声は届く。
この様な事がまず抜群に怪しかった。
「このまま、迷うよりは良いだろう?
 じゃあ、待ってるよ・・・
 ちなみに南は向かって左だから」
「ご丁寧にどうも・・・
 って、一寸待ちなさいよ!」
しかし、声はもう聞こえなかった・・・
イリーナは訝りながらも進むより他に、
取るべき行動を見出せなかった・・・
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