Part3 9月7日・靖国参拝と東京都内乗り歩きPart1

 この日は、朝7時半過ぎに目が覚めた。早速洗顔を済ませ、ロッカールームで着替えた後チェックアウト。前日と違って、上野駅に行く時に重たい旅行カバンがあるのが結構きつかった。浅草口の入口そばにあるコインロッカーに旅行カバンを預け、まずは朝飯を食いにディラ上野へ。 ディラは改札内にあるので、北海道&東日本パスを改札機に通して構内に入った。前日と同じくちゃぶぜんで食べても良かったのだが、この日の朝食はカレーショップで食べた。朝食を済ませた後、東北・高崎線高架ホームへ移動。6番線に停車していた黒磯行き普通列車547Mに乗車した。ここからオレの都内乗り歩きがスタートした。最初に行く駅は、 上野の次の尾久である。発車してわずか5分で尾久到着。まずは発車メロディーの収録を試みたが、どういうわけか放送がかぶってしまった(笑)。尾久駅の印象は小さいながらも乗降が多いように思えた。そりゃ都内だしなぁ(笑)。一度改札を抜けて駅舎を撮った後、今度はSuicaで改札を抜けて再びホームへ。やってきた電車に乗り込んで赤羽へ向かった。 赤羽駅は結構でかい駅で、東北・高崎線、京浜東北線、湘南新宿ライン、埼京線が発着するターミナル駅だ。そんなわけで駅も混んでいた。ただ、駅前が雑然としていたのにはびっくりしたが。
 赤羽駅を撮った後、今度は京浜東北線に乗り込んで上中里という恐ろしくマイナーな駅へ向かった。実は京浜東北線オンリーの駅へ降り立つのは一昨年の大森駅以来である。上中里駅は閑静な駅だった。駅舎は小さく、また駅前広場と呼べるものもこの駅にはなかった。本当に静かだ、というのが強烈に印象的だった。その後、オレは西日暮里へ向かい JR駅と地下鉄駅を撮影し、地下鉄千代田線に乗り込んだ。次の目的地は
靖国神社なのだ。実に3年ぶりの靖国参拝である。靖国神社の最寄駅は地下鉄の九段下なので、新御茶ノ水まで千代田線に乗り、新御茶ノ水駅に隣接している都営地下鉄新宿線の小川町駅に乗り換えて九段下へ向かった。 で、九段下駅から歩いてすぐの場所に靖国神社はある。靖国神社の大鳥居を目の当たりにしたとき、正直オレはまた感動した。参道に入ってからがちょっと歩くのだが、この時は妙な高揚感があった。そして、菊のご紋が扉に貼られている正門を抜けるといよいよ境内である。神社の境内だけあって、東京都心部とは思えないくらい静かであった。まずは本殿前にて神道形式に則って 参拝。その後喫煙休憩所で一服した後、昇殿参拝しようと思って受付に行ったのだが、かなりの待ちがあるとのことで諦め、遊就館へ向かった。前回も行ったのだが、ここを見ないことには靖国に行った意味がないとオレは思っている。展示は前回行った3年前とはそれ程変わってはいなかったようだが、日露戦争関係の展示では映像展示が若干変わっていた。この映像による 展示がオレは好きで、ナレーションを聴くたびに興奮していた。それから大東亜戦争関係の展示を見た後、大展示室にある人間魚雷「回天」の搭乗員の遺書の録音版を聴いてみた。前回行ったときは聴かなかったのだが、聴いてみるとやはりぐっと来る。泣きはしなかったものの、当時の兵士の覚悟とか、家族や故郷への思いとかそういうのが伝わってきた。いや、ほんとぐっと来た。 その後オレはミュージアムショップで親父への土産にゼロ戦のストラップを購入し、遊就館を出た。今回靖国に行って思ったのだが、靖国神社のあり方について政治家やマスコミがぎゃあぎゃあ騒ぐのがオレは非常に気に入らない。国家の代表が国のために戦って亡くなった英霊達に敬意と哀悼の意を表すのはどこの国でもやっている当たり前のことで、それについてマスゴミ(特に朝日新聞)や 中国・韓国が文句を言うのがオレは正直、非常に腹立たしい。しかし、靖国神社は本当に何回でも行きたくなるところだ。今回参拝して、オレは心からそう思った。そして、多くの人がこの靖国に参拝して、英霊の思いに触れて欲しいとも思った。



 靖国神社をでたオレは、九段下駅からメトロ半蔵門線で大手町駅へ向かい、大手町から丸ノ内線で東京駅へ向かった。実は東京駅はほとんど乗換えで使うだけで、じっくり歩くということがまずなかったのだ。駅構内をくまなく歩いてホームや駅舎を撮り、さらには発車メロディも録音した。京葉線ホームも撮ったのだが、遠い。本当に遠い。時間も時間だったため、腹が減ってきた。結局昼飯は、 東京駅構内のラーメン店で食べた。オレが食べたのは大盛りチャーシューメンである。味はしょうゆ味だったろうか。若干味が薄いように思えたのだが。チャーシューめんを食べる場合、オレは味噌味がメインなので他の味を食うという事がまずないのだ。だが全部食べて、汁まで飲んでしまった。そのあとオレは東京駅八重州口の駅舎を撮り、銀座にある天賞堂という鉄道模型店へ向かおうとしたのだが、 東京駅から銀座まで歩くとかなり距離があるのと場所をよく知らないということもあって、山手線で有楽町まで行ってそこからメトロで銀座へ向かうことにした。実は銀座へ行くのも初めてだった。有楽町で山手線を降り、駅を撮ってからメトロ有楽町線で銀座一丁目駅で下車。ここからオレは、天賞堂を探して銀座の街の中を歩いた。とはいえ、オレが歩いていたのは中央通という道で、銀座の中心部・銀座4丁目 交差点でようやく「TENSHODO」という看板を発見。で、行ってみたのだが残念ながら木曜定休日……。ガックリしたオレは、銀座からメトロ日比谷線に乗って三ノ輪へ向かうことにした。三ノ輪は都電荒川線の三ノ輪橋駅に近い駅だ。日比谷線ではほとんど立ちっぱなしだった。三ノ輪で降りたオレは、少し歩いて都電荒川線の三ノ輪橋駅に着いた。実は都電に乗るのも初めてである。 三ノ輪橋駅は、こみいった下町の商店街の中にあった。ちょうど早稲田行きの電車が停まっていたので乗車。東京では乗車時精算が原則なのでカードリーダーに共通バスカードを通して精算完了。やがて動き出した電車は、ゆっくりと下町の中を進んでいった。荒川一中前、荒川区役所前と乗客が下車し、またぱらぱらと乗り込んでくるので車内は割と立ち客が多かった。熊野前という電停を過ぎると、荒川線は 道路に出る。ほとんど専用軌道の中を走る荒川線だが、熊野前‐宮ノ前‐小台の間は併用軌道なのだ。しかし、混みあう道路の中をスムーズに電車は走っていった。小台から再び専用軌道に戻り、快調に走っていく。とはいえ、時速は40キロくらいである(笑)。オレは電車を荒川車庫前で下車した。荒川車庫前は、その名の通り荒川電車営業所の最寄駅である。オレは駅を撮った後、荒川電車営業所の窓口で 都電8500型と上野動物園モノレールのチョロQを2個ずつ買った。そのあとオレは、王子駅前まで再び都電に乗り、王子から京浜東北線で田端へ向かった。次に向かう駅は鶯谷と日暮里なのだ。ちょうどまだ午後3時を過ぎたあたりなので京浜東北線は快速運転状態で、日暮里と鶯谷には停車しないのだ。山手線の上野・東京方面行きに乗車し、まずは日暮里をスルーして鶯谷で降りた。鶯谷の駅は上中里と同じくらい小さかった。 ただ、上中里よりは混みあっていた感じだった。時間帯のせいもあったかもしれないが。そのあと日暮里へ向かい、駅を撮ってから今度は京成線に乗り換えた。日暮里の駅は来年(平成19年)、東京都の新交通日暮里・舎人線が開通するため大工事の真っ最中だった。京成線のホームはやはりJRとの乗り換え客が多いせいかメチャクチャ混んでいた。おまけに工事中。駅ホームを撮るのが大変だった……。日暮里から京成の 各駅停車に乗ったオレは、町屋で降りた。というのも、ここで東京メトロ千代田線に乗り換えるからである。京成の町屋駅と都電の町屋駅前駅を撮ってからメトロ乗り場へ向かった。千代田線は北千住で降り、今度は東武乗り場へ。最初は各駅停車を使って西新井という駅まで行くつもりでいたのだが、急行が西新井停車だと知って急行ホームに移動した。北千住駅の東武ホームは1階が特急と急行・準急ホームで、2階が地下鉄直通の 各駅停車ホームなのだ。大急ぎで急行ホームの1番線に向かい、やってきた南栗橋行きに乗車。北千住から先は複々線になっていて、各駅停車と特急・快速・急行系統が分離されているため途中駅での追い越しは全くない。あっという間に西新井に到着し、早速駅を撮った。そのあと東武の都内唯一かもしれない無人駅・大師前へ向かうために大師線に乗ろうと乗り場に向かったのだが、何と大師線ホームの入口に「大師前駅改札口」 とあり、改札機が設置してあった。大師前駅は無人なので、こういう形になっているらしい。パスネットを改札機に通し、大師線ホームに降り立つと既に大師前行きの2両編成の電車が入線していたのでそれに乗り込んだ。電車は発車してからすぐに高架に入った。その高架を上りきったところに大師前駅があり、わずか2分程度で到着。まずホームと駅名票を撮り、それから階段を下りて駅前に出て駅舎を撮った。駅の建物自体は高架ということもあって立派なのだが、 無人駅であることとのギャップが大きくてびっくりした。で、駅前のバス停は「西新井大師」。すぐそばに西新井大師があるのでこうなったのだが、駅前にあって駅の名前じゃないというのも珍しい。

 撮影している間に折り返しの電車が行ってしまったので、ホームで若干時間を過ごし、西新井からまたやってきた電車の折返しに乗って西新井へ戻り、再び伊勢崎線の急行で北千住に戻ろうとしたのだが電車到着間際に携帯電話が鳴った。出てみると、職場からだった。12日の休みを飛ばしてくれないか、とのことだった。
 急行で北千住に戻ったオレは、再び千代田線のりばに移動し、綾瀬行きに乗車した。次は亀有方面へ向かうつもりでいたので、ついでに綾瀬も撮ってしまおうと思っていた。綾瀬で下車し、パスネットを改札に通して一旦外に出て駅舎を撮った。それから今度はSuicaで改札を通り、松戸行きに乗車して亀有で下車した。亀有は12年前にも来たことがある街だ。今ではすっかり「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(こち亀)で有名になってしまい、駅北口にはなんとこち亀の主人公・両津勘吉の 銅像が建立されてしまったというのが凄い。駅を撮ってから両津の銅像を見たのだが、思わず吹き出してしまった。アニメバージョンの両津という感じでなかなか面白かった。亀有で両津と対面(笑)した後、今度は金町へ。ここでも駅を撮影し、そのあとJR駅南口向かいの京成金町駅へ向かった。この時、時刻は既に午後5時半を過ぎていた。オレはホームに入ったものの撮影をしているうちに電車を逃してしまい、その次の上野行きに乗ることにした。京成の金町駅は何と単線である(^^;)。 この辺は12年前と変わっていない。変わったのはパスネットが使える点だろう。オレは京成上野行きの電車で京成金町を後にし、浅草へ向かうために青砥で下車し、今度は羽田空港行きに乗り換えた。青砥は京成本線と押上線の分岐駅で、浅草へ向かうにはこの押上線の列車に乗ったほうが早いのである。もっとも、押上線は都営地下鉄浅草線と相互乗り入れをやっているので、そのまま浅草に着いてしまうのであるが、乗ったまま浅草へ行かないのがオレのひねくれたところである。 オレは京成曳舟駅で羽田空港行きを降り、まずは駅を撮影。この駅、跨線橋がなく、踏切がその代わりを果たしている変わった駅である。しかも、踏切が一般道路の踏切である点も変わっている。で、双方のホームに改札があるのだ。京成曳舟から今度は東武の曳舟駅に向かったのだが、道が分からないまま適当に歩いているうちに着いてしまった。東武の曳舟駅は高架駅で、伊勢崎線と亀戸線が発着する駅だ。で、メトロ半蔵門線乗り入れ列車の伊勢崎線押上支線の分岐駅でもある。 曳舟駅を撮ってから、今度は浅草へ向かうため浅草行きの各駅停車に乗車。途中、東武鉄道本社に近い業平橋駅を通ったのだが、車窓から押上駅の駅舎が見えた。そして隅田川を渡って、大カーブを徐行して浅草駅2番線に到着した。ここでもホームと駅舎を撮った。浅草駅が東武鉄道のターミナルで、日光・鬼怒川温泉、さらには館林・赤城方面の特急列車の発着駅でもある。名実ともに東武の看板駅であるはずなのだが、いかんせん駅を出てすぐに大カーブがあるのがネックで現在では メトロ乗り入れ系統にお株を奪われつつあるのが悲しいところだ。

 浅草駅を撮影したオレは、メトロ銀座線で上野へ戻り、コインロッカーから旅行カバンを取り出して山手線で秋葉原へ向かい、そこで中央・総武線各駅停車に乗り換え、さらに今度は御茶ノ水で中央快速に乗り換えて新宿を目指した。実はこの日の宿は東京代々木ユースホステルで、小田急を使う必要があったのだ。御茶ノ水から乗った中央線快速電車はえらい混みようで、四ツ谷でも乗車があり車内の混雑は一層ひどくなった。新宿についたとき、オレは何とか降りられた。そして小田急乗り換え口で 北海道&東日本パスとパスネットを改札機に通し、地下にある小田急線各駅停車ホームへ向かった。俺が乗車したのは各駅停車の小田原行きで、JRほどではないにしてもそこそこの混み具合だった。この列車は2駅先の参宮橋で下車し、重い荷物を担ぎながらユースホステルを目指した。東京代々木ユースホステルは一昨年の旅行でも使った宿で、東京国際ユースホステルが衣替えしたこともあるので定宿にしようと思っている宿だ。しかし、このユースは国立オリンピック記念青少年センター内にある。 敷地が広いので、ユースのある棟まで行くのも一苦労である。午後7時10分、ようやくフロント到着。会員証を見せてチェックインを済ませ、指定された部屋に入った。このユース、個室なのだ。ドミトリーもいいが、個室もいいものだ。オレはまず夕食を食べに別の棟の9階にあるレストランへ向かい、ハンバーグ定食をオーダーした。オレは食事が来るまで夜景を見ていたのだが、神宮外苑らしきところでやたらと照明が明るいところが見えた。
「あれ、もしかして神宮球場か?ヤクルトの試合やってんのかな」
 照明の照らし具合からして、神宮球場という感じだった。他にも六本木ヒルズも見えた(笑)。
 夕食を食べた後、オレは入浴と洗濯をした。これまた別の棟に浴場とコインランドリーがあり、洗剤は駅の公衆トイレにあるようなティッシュ自販機のような販売機で売っていた。風呂はなかなか良かった。あちこち歩き回っていたので、疲れが一気に出たような感じだった。そして、コインランドリーの洗濯機に汚れ物をぶち込んで洗濯開始。ただ、乾燥が足りなかったので2回やる羽目になったが(笑)。そのあとオレは旅日記を書いて、ベッドに入ったのだがクーラーが効きすぎてなかなか寝付けず、 結局クーラーを切って寝た(笑)。

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