◆ 牛渡川のサケの特徴 ◆

 

●本州では遡上数トップレベル

1シーズンにつき約3万匹ほどのサケが遡上します。

平成16年度は台風の影響で、海でのサケの漁獲量が減り(台風で網が壊された)
牛渡川に回帰するサケの数が非常に多く、過去最高を記録しました(8万匹ほど)

平成16年度 牛渡川 43,303(オス) 38,167(メス) 81,470(合計) 8,483(採卵数)

他の河川との比較は「さけ・ます資源管理センター」のホームページをご覧ください。
平成16(2004)年度速報 河川別捕獲採卵数(サケ)


●サケの遡上のピーク

「北海道の系統」と「箕輪の系統」

牛渡川のサケの遡上には二つのピークがあり、 10月末と11月末に一日2000匹以上の鮭が遡上するときがあります。

天候(天気・風向き・水量など)に非常に左右されますが、 箕輪孵化場では、早生と晩生と呼んでおり、サケの型が大きく異なります。

早生の群れ(北海道の系統)

10月末ごろピークを迎え、オスで4キロ程度の大きさのサケが遡上します。
これは北海道のサケの系統になります。
二百海里の影響で、海で採られるサケの量が増え、川に遡上するサケの数が激減しました。
30年ほど前に受精卵を北海道の藻琴より持ってきたものが、今の早生の系統に当たります。

観察によると、この系統は警戒心が強く、夜の時間帯に遡上する傾向があり、 箕輪の系統のサケの生態とは多少異なるようです。

北海道より卵を貰ってきたわけですが、孵化場のベテランの話によると、 回帰率を比較した場合、この卵が完全に母川に回帰するようになるには 20年(5世代)かかったと言われています。

晩生の群れ(箕輪の系統)

11月下旬にピークを迎えます。
この群れは早生の系統よりも型が大きく、オスでは10キロを超えるものもあります。
気温が低くなった頃、晩生のサケはピークを迎えるため、しょんびき(寒風干し)に適しています。

この晩生の群れは、早生に比べて警戒心が少し薄いためか、昼間の時間帯でも遡上する傾向にあります。

箕輪孵化場では、大きくて型の良いサケをつくるため、選択的に形の大きいサケを選んできました。
そのため、長い期間をかけて(何世代も経て)型の大きいサケとなったようです。


●「箕輪鮭漁業生産組合」の歴史 (製作途中です)

1908年 箕輪のサケ孵化場が船森の湧水を利用して設置された。

1952年頃   三面川に卵を交換しに行く。このため箕輪のサケの型が徐々に大きくなっていった。

1951年 人工孵化場と付属設備を整備する(船森→現在の場所へ)

    「200海里問題」の影響で海でのサケ漁が増え、川へ遡上するサケの数が激減

      藻琴(北見の奥)に卵を取りにいく(現在の早生の北海道の系統)

1976年 サケ供養碑建立

     一度は激減したサケの数だが、その実績により少しずつ数を増やしてきた。


●成熟卵の状態でメスサケはやってくる

月光川河口(牛渡川は月光川の支流です)から孵化場まで約3キロ。
北海道では未熟卵が多いのですが 箕輪孵化場では「蓄養池(ちくよういけ)」は必要ないのです。

サケは腹の具合を調整して、回帰するといいます。
北海道では畜養池があり、採捕場に遡上してきた時点では未熟卵(すじこ状態)のため
何日か蓄養池で飼い、受精に適した状態(成熟卵)になるまで待ち、採卵します。

北海道は河川の下流のほうに採捕場があることが多いためであると考えられます。

牛渡川では、採捕場に遡上した段階では、完全にいくらの状態になった成熟卵になっています。

しかし、もともと北海道の系統のサケであった「早生の系統」は、 晩生の系統に比べて未だに未熟卵が多いのです。
その中で成熟卵を選んで、人工孵化に利用するわけですが、こういった人為的選択によって
徐々に(これも20〜30年ほどかけて)成熟卵を持つサケが増えてきました。

(進化を選択的にさせても、これほどの年月が掛かるのですね。 by 管理人)


採捕の際のこだわり

ウライと呼ばれる仕掛け(受精率を良くするために工夫)
「孵化事業」のページに戻る

箕輪鮭漁業生産組合webTOPページに戻る


ナスカ無料ホームページ無料オンラインストレージ